Cursor × Androidで開発をする
Cursorとは
VS Code ベースのデスクトップエディタ設計
- オープンソースの VS Code をフォークしたものであるため、UI や操作感が VS Code と非常に近く、既存の拡張機能やテーマ、キーバインドをそのまま利用できる
コードベースを理解したチャットサポート
- 専用のチャットUIが内蔵されており、そこから自然言語で「この関数の役割を教えて」「このコードにバグはないか?」といった質問を投げかけることができる
- 複数ファイルにまたがる質問でも、必要なファイルを自動でキャッシュして文脈に取り込んでくれるため、開発者がコード断片を手動でコピー&ペーストする手間が省ける。
- 未知のコードベースにも瞬時にキャッチアップできるうえ、チーム開発や大規模プロジェクトでも重宝されるインテリジェントなナレッジ補完が可能
エージェントモード(Composer)での自動タスク実行
- 例えば、「このプロジェクトに認証機能を追加して」と指示すると、関連ファイルをすべて生成・修正し、もしエラーが出たら自動で再試行するといった一連のフローを AI が担ってくれる
Cursorのインストール
公式サイトからインストールまたは、Homebrewでインストールを行う
brew install cursor
初期設定
返答を日本語にする
1.メニューの「Cursor」→「基本設定」→「CursorSettings」→「Rules」
2. User Rulesに「Always respond in Japanese」と入力
プライバシーモードを有効にする
プライパシーモードを有効化
していない場合、Cursor側に返答内容が学習に利用されるので有効化にしておくのが良さそうです
- 画面右上の`歯車`マークをクリック
- General→Privacy
- Privacy Modeを
Enabled
にする
ファイルの自動保存をオンにする
初期設定ではファイルの変更が自動保存されないので、この設定をオンにしておくと便利です
- Cursor→Preference→VScode settings
- 検索窓で「auto save」と入力
-
Files: Auto Save
をafterDelay
に変更
アクションバーを縦並びにする(必要であれば)
cursorはデフォルトでアクションバーが横並びとなっており、VsCodeに慣れている場合、使いにくく感じるので下記の手順で縦並びにすることができます
- Cursor→Preference→VScode settings
- 検索窓で「workbench」と入力
-
Workbench > Activity Bar: Orientation
をvertical
に変更 - Cursorを再起動
拡張機能をインストールする
Cursorを入れただけだとAndroid開発をするための機能が不十分なので拡張機能を入れて開発をやりやすいようにしていきます
「❌」は必須ではないですが、入れておくことでファイルの見やすさが向上し、生産性が上がるので必要に合わせてインストールしてみてください
拡張機能 | 用途 | 必須 |
---|---|---|
Kotlin IDE for Visual Studio Code | Kotlinのコード補完や構文ハイライト、ビルド支援などを行う拡張機能 | ⭕️ |
Extension Pack for Java | Java開発に必要な複数の拡張機能がまとめて導入される | ⭕️ |
indent-rainbow | 視覚的にインデントを区別しやすくなるため、バグの原因になりやすいインデントミスの防止にも役立つ | ⭕️ |
Japanese Language Pack for Visual Studio Code | エディタを日本語表記に切り替えるための拡張機能 | ❌ |
Material Icon Theme | 必須ではないが拡張子に応じた分かりやすいアイコンが表示され、プロジェクト構成の把握がしやすくなる | ❌ |
Android Studio Default Themes | Android Studioと同じ配色テーマを使うことができ、見慣れたカラーリングにすることが可能 | ❌ |
Cursor rulesの作成
Cursorで開発をする場合、この設定をしておくことで回答精度が高まり、正確な実装を行ってくれるため開発着手前にやっておくと良いです
- 「⌘ + I」でチャット画面を開く
- /Generate Curosor Rulesと入力し、Enter
- 自動でプロジェクトを読み込んでファイルを作成してくれる
MCPサーバーの設定
- node.jsのインストール
brew install node
- Preferences → Cursor Settings → MCP → Add new global MCP serverからMCP連携
GithubのMCP連携を行うために、Github上でパーソナルアクセストークンを発行します。
発行したトークンを下記の自分のToken
の部分に貼り付け設定を完了させます
{
"mcpServers": {
"github": {
"type": "command",
"command": "env GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN=自分のToken npx -y @modelcontextprotocol/server-github"
}
}
}
- githubの左が緑色になっていれば接続成功
現在の課題
実機ビルドが不便
Cursor上から実機ビルドをする場合、ビルドスクリプトを作成することでCursor上からでもビルドすることができますが、AndroidStudioであれば、ワンクリックでビルドタイプを切り替えたり、ワイヤレスビルドが可能なのでまだまだ、Cursor1本での開発は厳しいかなと感じます。
細かな部分で使いにくさを感じる
細かなところですが、メソッドの定義元や使用箇所へのジャンプができたりできなかったりするのが使いにくいなと感じます。
また、Agentモードを使用してコードを編集してビルドをするときにCursor上では構文ミスやタイプミスによるエラーの表示が出ないため、結局AndroidStudioと併用しながら使っています。
まとめ
総合的に見ればCursorを使用したAndroid開発はかなり強力だと思います!
プロジェクトに新規アサインされたメンバーにも使用してもらうことで、プロジェクトのキャッチアップのコストを抑えることができたり、MCPサーバーを組み合わせることでサーバーサイドを触ったことがなくても
どのようなAPI通信を行なっているのかをテキストベースで問い合わせることができるようになったのが非常に便利だなと感じます。
Cursor単体での使用は現状厳しそうですが、AndroidStudioと併用することで従来の開発を効率化し、新たな開発体験をすることができるため、使用する価値は十分にあると思います。
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