chromebookでの開発生活
はじめに
メインPCの買い替えを契機に、開発環境をchromebook + クラウドIDEにしました。
chromebookってどうなの?クラウドIDEってどうなの?と検討している人の参考になれば幸いです。
メインPCをchromebookに変えた
これまで使っていたthinkpadが購入から3年近く経ち、何かと重くなったり、熱を持ちやすくなったので、そろそろ買い替えたいと思っていました。
thinkpadでは、ubuntuとwinのデュアルブートにしていて、開発作業はubuntuでしていたので、linuxがインストールしやすいPC(予算10〜15万)を考えていました。
(特にアップル信者ではないので、macは候補が見つからない場合の選択肢になるくらい)
そこで候補にあがったのが、ベータ版だけどlinuxコンテナがインストールできるchromebookです。いろいろ調べた結果、開発業務で利用ができそうだったので、購入を決定。
購入したのは、HP chromebook x360 14cのcore i5。paypay祭に乗じて買ったので、値段的に大変満足しています。
chromebookに向いてる、向いてない
「できる」、「できない」は、他の方のエントリがQiitaなどにあると思いますので、このエントリでは、「向いてる」、「向いてない」について書きたいと思います。
向いてる
- ブラウザとターミナルがあれば、大体の作業ができる
- ブラウザのタブをたくさん開いて調査、ドキュメント作成・閲覧などをする
- タブを20個以上開いても重たくなりません
- macでもwinでもないOSが使いたい
- タッチパッドはmacbookと同じようなジェスチャー操作ができます
- デスクトップアプリをいくつも起動したくない
- ローカル環境がなくても作業できる
- 自分は、少人数のチームなので、テストサーバーは基本自由に使える状態です
向いてない
- エクセル、パワポ作業が必要
- 社内、クライアントとのコミュニケーションがGoogle Workspace(旧 G Suite)以外に必要な場合
- iosアプリのビルドがある
- 使い慣れたデスクトップアプリで作業したい
- ローカルに開発環境が必ず必要
- ゴミ箱からサルベージすることが多い
- ゴミ箱はないです
コーディングもchromeで
chromebookを使っている人の多くは、Visual Studio Codeをインストールしてコーディング作業をしている人が多いようです。
もちろんエディタアプリ、IDEでローカルで開発作業をしてもよいのですが、もともとchromebookでは、ファイルはクラウドに保存という思想があったと思うので、プログラムファイルの管理、コーディング作業もクラウドに移行しました。
クラウドIDEは、AWS Cloud9、Github Codespaces、PaizaCloud、などがありますが、現在、Google Cloud Shellを使っています。
良い点
- スペース、タブなどを表示しても入力カーソルがずれない
- AWS Cloud9では、入力カーソルがずれてストレス
- git、docker、docker-composeがインストール済み
- プレビューで使うポートを指定できる
- dockerで作った開発環境をchromeに表示してテストできます
- 週50時間まで無料
悪い点
- セッションが切れたら$HOME以外の変更は破棄される
- dockerのイメージの格納場所を変更しないと、起動のたびにbuildが必要
- AWS Cloud9はインスタンスを作成するので、破棄はされない
- エディタとターミナルを別々のブラウザのタブにできない
まとめ
まだまだ小さなストレスを感じる部分はありますが、ブラウザでタブを沢山開いても、重くなることも、熱を持つこともなくサクサク動いてくれていますし、ダウンロードしたファイル、作ったファイルでローカルストレージがごちゃごちゃしないので(整理整頓でどうにでもできますが)、とても満足しています。
小さなストレス
- タッチパッド4本指ジェスチャー(仮想デスクトップを切替)がスムーズにできないことがある
- slackアプリで、テキストのコピーができない(なので、WEB版のslackを使っている)
- シェルフ(よく使うアプリ、時計の格納バー)がデスクトップ上部に移動できない
- linuxアプリの日本語切替が通常chromebook使用時と異なる
- linuxアプリの上部メニューが高さをとっていてダサい
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