GPSマルチユニットをソーラーパネルで動かした(かった?)
※この記事は SORACOM Advent Calendar 2022 20日目の記事となります
はじめに
電気代が高騰する昨今、おうちの中の温度が適正なのかどうか確かめるべく、GPS マルチユニットを使って部屋の温湿度を継続的に測ってみようと思いました。しかし、設置場所が電源が取れる位置ではなかったので、なんとかソーラーパワーで常時稼働が出来ないかなと思って色々試してみた記録です。
ダイソー: ソーラー充電モバイルバッテリー
まず最初に試してみたのがダイソーさんのソーラー充電モバイルバッテリーです。
右手前の緑色の LED がついてる時は蓄電がされている状態を示している
これを使えば、晴れてる日になるべく充電を行っておいて、雨の日があってもある程度は蓄電された電気で賄えるのではないだろうか、という期待がありました。
しかし、IoT 用途あるあるだと思うのですが、電流が流れなくなってしまうとオートパワーオフしてしまうという仕様があり、放っておくと(おそらく)満充電になった後には給電を止めてしまうため、ボタンを押してあげないと再び給電することが出来ず、用途にあわなそうです。
この抵抗をつけて常時給電させる方法は後日試してみたいと思います。
中華製ソーラーチャージャー
次に試したのが、Amazon で売ってた激安中華ソーラーチャージャーです。
ASIN: B09ZY2SFYT 商品画像より
商品紹介には 5V 3W と謳っていて、期待が高まります。
これをこのような形で設置してみると...
全然 3W も出ない。というか 1W すら出てない。冬なので一番条件が悪いと思いますし、仕方がないかもしれませんが、だいぶ期待よりは給電力が乏しいですね。
GPS マルチユニットのバッテリー容量は 1,500mAh であるため、0.031 A で充電し続けると約 48 時間程度の充電時間がかかります。もちろん1日は24時間しかありませんし、日照時間となるとさらに時間が絞られてしまいます。
つまりどうなるかというと...
充電中はバッテリーレベルが -1 となるので、赤い線よりも下の時は充電中を示している
天気が悪いとほぼ充電されず、曇りの日は断続的に充電される、といった様子が伺える
満充電でスタートしたとしても、4日後にはバッテリーを食い潰してしまいました。バッテリーの枯渇を多少なりとも遅延させる効果はあると思われますが、常時稼働は夢のまた夢なようです。
まとめ
GPS マルチユニットのソーラーでの常時稼働はなかなか難しいようです。
消費電力のもっと少ないマイコンとセンサーとの組み合わせで再挑戦してみようと思います。
Discussion
私も似たようなことをしています
前に分解して調べたことがあります。45mA以下が32秒経過するとOFFになるようです
それとは別にこの自称「5V,10W」ソーラーをGPSマルチユニットにつないで車内に放置してみましたが駐車場所の影のせいか充電不要で常時稼働とはいかなかったです