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備忘録:Raspberry Pi OSのインストール〜セットアップ手順(ディスプレイ無し)
Raspberry Pi にディスプレイなしで Raspberry Pi OS をインストールしてセットアップする手順の備忘録。
1. 動作環境
- MacBook Pro
- macOS 15.6
- SD カードリーダー
- Raspberry Pi 4 Model B
- Raspberry Pi OS Lite (64-bit)
2. Raspberry Pi OS のインストールとセットアップ
2.1. SSH 用キーペアの生成
まず Mac から Raspberry Pi にパスワードなしで ssh で接続するために、以下のコマンドで公開鍵と秘密鍵のペアを生成する。途中で促されるパスフレーズの入力は何も入力せず Enter。ファイル名は何でも OK。
ssh-keygen -f ~/.ssh/id_raspberrypi
上記コマンドの実行により ~/.ssh 配下に以下の2つのファイルが生成される。
-
id_raspberrypi(秘密鍵) -
id_raspberrypi.pub(公開鍵)
2.2. Raspberry Pi OS のインストール
以下のリンクから Raspberry Pi Imager をダウンロードする。
Mac の SD カードリーダーに microSD カードを 差して Raspberry Pi Imager を実行し、以下を選択して「次へ」ボタンを押下する。
- Raspberry Pi デバイス
- OS
- ストレージ

表示されたダイアログの「設定を編集する」ボタンを押下する。

「一般」タブで以下を設定する。
- ホスト名
- ユーザー名及びパスワード
- Wi-Fi の SSID 及びパスワード
- ロケール

「サービス」タブで以下を設定する。
- SSH の有効化
- 公開鍵認証のみを許可
「ユーザーpiのためのauthorized_keys」にはSSH 用キーペアの公開鍵ファイルの内容を入力する。
cat ~/.ssh/id_raspberrypi.pub

編集が終わったら保存し、OS をインストールする。
2.3. セットアップ
2.3.1. Raspberry Pi の起動と ssh 接続
Raspberry Pi に OS をインストールした microSD カードを差して電源を入れ、立ち上がるのを待つ。数分で立ち上がるので Mac から以下のコマンドで ssh 接続する。
ssh -i ~/.ssh/id_raspberrypi pi@raspberrypi4b.local
2.3.2. Raspberry Pi のパッケージの更新
以下のコマンドでインストールされているすべてのパッケージを更新する。
sudo apt update # パッケージリストを最新化
sudo apt full-upgrade # カーネルや依存関係含めてすべて更新
sudo apt autoremove # 不要になったパッケージを削除
2.3.3. Raspberry Pi のロケールの設定
以下のコマンドでロケールを日本語(UTF-8)に設定する。
# /etc/locale.gen を編集して ja_JP.UTF-8 を有効にする
sudo sed -i '/^# *ja_JP.UTF-8 UTF-8/s/^# *//g' /etc/locale.gen
# ロケール設定をコンパイルする
sudo locale-gen
# ロケールを ja_JP.UTF-8 に設定する
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
# ロケールを反映する
source /etc/default/locale
3. Docker Engine のインストール (任意)
以下のリンク先のページに従って Debian 用の Docker Engine をインストールする。
4. Java 関連のインストール (任意)
以下のリンク先のページに従って SDKMAN! をインストールし、Java や Gradle などインストールする。
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