生き残れるのか!? ChatGPT 時代の Web エンジニアの未来予想図
概要
この記事では、ChatGPT が登場したことにより Web エンジニアが生き残るためにどのようなスキルや戦略が必要か、短期・中期・長期の観点から未来予想図を描きます。
背景
最近、ChatGPT をはじめとした AI が世界中を席巻しています。
私自身も日々の開発の中で ChatGPT や GitHub Copilot を使っており、これらの AI 技術は間違いなく Web エンジニアの在り方を変えてしまうものだと痛感しています。
そこでどのような未来になるのか、自分自身が生き残るためにも記事を書こうと思いました。
結論
結論として、短期・中期・長期のどのフェーズにおいても AI を使うことは欠かせません。特に中期以降は、AI を使えない Web エンジニアは淘汰されていくと予想します。
なので、今から ChatGPT をはじめとした AI を活用して、それらを使いこなすことが大事になります。
それではより詳細に、短期・中期・長期に分けて未来予想図を描いていきます。
短期(1 - 3 年)
短期の状況を表すのは以下の図になります。
短期では AI を使う Web エンジニアの生産性が高くなります。
一方、AI を使わない Web エンジニアは今までと生産性は変わりません。ただこの段階では AI を使わない Web エンジニアが生き残れないということはなく、これまで通り仕事をすることが可能だと思います。
なぜこのように予想するかと言いますと、直近の自分の開発で ChatGPT と GitHub Copilot を使うことで以下のような変化が起きているからです。
- 新しいプログラミング言語を使って開発する際に GitHub Copilot のサジェストに頼ることで、すべてを調べてコードを書かなくても良くなった。
- 理解しにくいコードを ChatGPT に解読してもらうことで、コードリーディングに掛かる時間が短縮された。
- ググるよりも前に ChatGPT に聞くことで、欲しい情報を得られる時間が短縮された。
これらの変化により、明らかに生産性は上がっています。なので、短期は AI を使う Web エンジニアの生産性はどんどん上がっていくと思います。
中期(3 - 7 年)
次に中期です。中期の状況を表すのは以下の図になります。
中期では AI を使いこなす Web エンジニアが生き残り、AI を使わない Web エンジニアは淘汰されていきます。
これは ChatGPT のような AI がかなり進化して、適切なプロンプトを入力することでコードの生成をより高度に行うことができると考えているからです。
具体的にはアーキテクチャやパフォーマンス、セキュリティも考慮したコードを生成してくれるだけでなく、プルリク作成やレビューも AI が行うと予想します。
なので、中期になると AI を使いこなす Web エンジニアが、使わない Web エンジニアに比べて圧倒的な生産性を上げるため、AI を使わない Web エンジニアは仕事がなくなっていくと思います。
長期(8 - 10 年)
最後に長期です。長期の状況を表すのは以下の図になります。
長期では AI が Web 開発の中心になり、ほとんどの業務を行い、Web エンジニアは AI が生成したコードなどの確認を行うのが主な仕事になります。
この段階になると、Web エンジニアだけでなく、営業やマーケティングなど他の職種でも AI を使ってプログラミングを行ない、プロダクトの開発ができるようになっています。
ただまだ AI は完璧ではないので、Web エンジニアは AI が生成したコードや成果物に様々な観点から考慮漏れがないかレビューをする必要はあります。なので、それをできることが他の職種との差別化になると考えます。
なので、長期ではコードを書くという作業自体は AI がほぼ完全に担うことになると予想しますが、Web エンジニアの存在はなくならず、AI の成果物に対してより正確かつ高度なレビューを行なって、プロダクトをマネージメントする役割になるのではないかと思います。
まとめ
ChatGPT などの AI の発展によって、Web エンジニアは今後 10 年間で業務が大きく変わると予想しています。短期的には仕事がなくなるということはないと考えますが、長期的には今と同じ役割ではありません。
中期以降で AI を使いこなせるかどうかで、生き残れるかどうかが掛かってくると予想しているので、今から AI を使いこなすことにフォーカスを当てて取り組んでいくことが大事です。
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