OKRのKey Resultにはアクションを置いてもよい
Key Resultにはアクションを置くべきでない?
「OKRのKey Resultにはアクションを置くべきでない」との意見を目にします。
Perdoo は Objective を達成するために必要な仮説であり、施策であるアクションのことを Initiative とよんでいる。
OKR の利用において Key Result の内容が Initiative になってしまっているということがよくあるようです。
- Objective
- 頻繁にバズるブロガーになる
- Key Results
- 月に2回以上はてなブックマーク50以上の記事がある
- Initiatives
- 月に20記事を執筆する
- レアな海外の技術情報を月に10記事読む
引用元:OKR には Objective と Key Result の他に Initiative があった - Tbpgr Blog
「月に20記事を執筆する」や「レアな海外の技術情報を月に10記事読む」はあくまでアクションであり、Key Resultにはふさわしくないというわけです。
GoogleはアクションもKey Resultに置いている
しかし、OKRを世に広めたGoogleは、下記のOKR例を紹介しています。
目標: [製品名] の収益の成長を加速させる
成果指標:
- xx 機能を全ユーザーにリリースする
- xx に取り組み、ユーザー 1 人あたりの収益を xx% 増加させる
- 収益に特化した 3 つの実験を実施し、収益の成長を促進する要因を特定する
- xx 機能をリリースするための技術サポート体制を第 1 四半期中に整備する
目標: [製品名] の評判を上げる
成果指標:
- 3 つの業界イベントで講演を行い、[製品名] の市場牽引力を再構築する
- トップユーザー xx 人を特定し、個人的に働きかける
- ユーザーのエラー報告に対する応答時間を xx% 短縮する
「xx 機能を全ユーザーにリリースする」も「収益に特化した 3 つの実験を実施し、収益の成長を促進する要因を特定する」も「xx 機能をリリースするための技術サポート体制を第 1 四半期中に整備する」も、アクションですよね。
「3 つの業界イベントで講演を行い、[製品名] の市場牽引力を再構築する」も「トップユーザー xx 人を特定し、個人的に働きかける」も、アクションですよね。
純粋に成果指標とよべそうなのは「xx に取り組み、ユーザー 1 人あたりの収益を xx% 増加させる」と「ユーザーのエラー報告に対する応答時間を xx% 短縮する」の2つだけです。
ところが、Googleは7つすべてを成果指標とみなしています。なぜでしょうか。
目標達成に直接結びつくなら置いてもよい
Googleは「成果指標を設定する際のヒント」のひとつとして下記を挙げています。
- 計測可能で、実現すれば目標達成に直接結びつくことがわかるような指標にします。
つまりGoogleは、それぞれのアクションを実行すれば、目標達成に直接結びつくと考えているのです。
たとえば「xx 機能を全ユーザーにリリースする」も「収益に特化した 3 つの実験を実施し、収益の成長を促進する要因を特定する」も「xx 機能をリリースするための技術サポート体制を第 1 四半期中に整備する」も、本当に「収益の成長を加速させる」と考えているからこそ、Key Resultに置いているわけです。
Google社員でない我々も、それぞれのアクションが目標達成に直接結びつくのなら、堂々とKey Resultに置いてよいはずです。もし反対されたら、Googleのガイドを見せて説明しましょう。
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