Zenn
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SRE Kaigi 2025に参加しました

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はじめに

こんにちは。株式会社IVRyでSREをやっている渡部です。入社して3ヶ月が経過しようとしており、そろそろプライマリーオンコールのローテーションに入れそうでワクワクする日々を送っています。

先日、IVRyのSREチームのメンバーと一緒にSRE Kaigi 2025に参加してきました。本記事では、そのイベントの模様をレポートしたいと思います。

SRE Kaigiとは

https://2025.srekaigi.net/

SRE Kaigi 2025は、「More SRE !」をテーマに開催される、SREを中心として知見の共有と参加者との交流を楽しむ技術カンファレンスです。現地会場は中野セントラルパークカンファレンスで実施されました。

気になったセッション

abe

https://speakerdeck.com/vtryo/the-three-year-journey-of-the-sre-team-which-started-all-by-myself

組織のフェーズによって、SREのロードマップ、体制、そして求められるスキルセットがどのように変化していくのかというお話でした。まさにSREが産声を上げたIVRyに身を置いているからこそ、今後のフェーズを想像する上で大きな刺激を受けたし、道しるべとなるような発表でした。SREの文化を創り上げていく上で、仕組み化や言語化がいかに重要か、改めて認識することができました。IVRyのSREチームとしても、改善を積み重ね、より良い文化を形作っていきたいと思います。

https://speakerdeck.com/nari_ex/improving-incident-response-using-incident-key-metrics

MTTR(Mean Time To Recovery)の有効性についての話から始まり、メトリクスをより効果的に活用するために、TTXメトリクスの定義や実践的な活用方法についてお話されていました。インシデントレスポンスのマイルストーンに基づいて、具体的なメトリクスに落とし込むことで、課題の発見や改善策の検討が可能になる手法は、ネガティブなイメージを伴ったり、データが十分に残らないことがあるインシデントレスポンスをより意味のあるものにしていく方法だと感じました。社内でも、インシデントレスポンスの改善点を共有するための共通言語として活用していきたいと考えています。

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https://speakerdeck.com/honmarkhunt/2500mo-yuzawozhi-erusretimuno6nian-jian-nosukuramunokaizen

SREチームに割り込みタスクが発生する中で、どのように長期目標を立ててフィードバックサイクルを回していくか書かれており参考になりました。IVRyのようは事業フェーズではかなりのスピードでISSUEや割り込みが発生しているので、うまく捌いていけるようにチームにフィードバックしたいと思います。

https://speakerdeck.com/kworkdev/agony-of-converting-a-bi-weekly-big-bang-release-into-a-daily-release

組織が成長するにつれて起きた、リリースに関する実際の課題と解決方法について書かれており共感しました。プロジェクトの進め方や巻き込み方についても自分が経験と似ていました。共通基盤チームは開発チームを巻き込みながら協業していくことが求められます。また、中・長期プロジェクトは、小さい成功例を作りフィードバックサイクルを回すことで不確実性を潰しながら進めていく必要があります。IVRyでもこれらの課題解決に取り組んでいます。

watanabe

https://speakerdeck.com/tjun/sre-kaigi-2025

スタッフエンジニア関連の書籍は読んでおり、スタッフエンジニアは私も目指したいエンジニアのキャリアパスの一つです。その中でどのようにSREというロールでスタッフエンジニアを目指していくと良いのかを改めて考えるきっかけとなりました。SREを代表して組織へ発信していく。自分が苦手としているものの一つではあるので少しずつでも進めていきたいと思います。

https://speakerdeck.com/_awache/srekaigi

DBREの実践的なお話。DBへの踏み台の話は今まさに自分たちも抱えていた課題だったので実装方法の具体的な話などが聞けてよかったです。ベクトル検索と組み合わせたPRのレビューあたりの話は今後のアップデート聞けそうなので楽しみです!

登壇

https://speakerdeck.com/ryuichi1208/kodohua-sareteinaijia-dong-zhong-nosabawoyi-she-zai-gou-zhu-suruji-shu

SRE NEXTのコミュニティスポンサー枠として、私(渡部)が登壇の機会をいただき、発表させていただきました。

登壇内容の概要としては、実際に稼働しているサーバから「何が動いているのか」をどのように調べるか、というテーマについて話しました。たとえば、サーバにSSHしてプロセスを確認したり、straceを使ったりするような方法は、普段は数年に一度程度しか触れる機会がないこともあります。そのため、忘れないようにしつつ、思考の整理も兼ねた内容にしました。この話題はインフラ出身のSREが多いこともあって、多くの方から「面白かった」という感想をいただきました。また、「こんなやり方もあるよね」といったコメントもいただき、自分自身、まだまだ学ぶことが多いと感じました。

また、最近はcoredumpを解析していることを自己紹介でお話ししたところ、「なぜそれをやっているのか?」という質問を多くの方からいただきました。IVRを扱うサービスではロングコネクションが一般的で、一度のSEGV(セグメンテーションフォルト)発生でもユーザー体験に大きな影響を与えるため、対応に時間を割いているという背景を共有しました。この部分については、いずれブログ記事などで詳細をまとめたいと考えています。

あとIVRyはオンプレではないですw(これも何名かの方から質問があった)

https://x.com/ryuichi_1208/status/1883522944586149981

↓技術スタックなど

https://speakerdeck.com/ivry/ivry-culture-deck-for-engineers?slide=24

懇親会

これまでオンラインでのミーティング、SNSやGitHub上で話しただけの人と対面で話せたりしてとても良かったです。一緒に行った同僚の阿部ちゃんが色々繋げてくれたりして最高でした。(楽しすぎて写真は撮ってないです)

おわりに

今回のSRE Kaigi 2025では、多くの刺激と学びを得ることができました。自分の知識を深めつつ、SREとしてのキャリアをさらに成長させていきたいと思います。今後もこうしたイベントに積極的に参加し、コミュニティとのつながりを広げていきたいです。来年も開催するようなのでプロポーザルを通して喋りたいなと思います。

色々あって始発で仙台から向かって行って途中眠くなるかな?と思ったのですが最初から最後まで最高のイベントでした!SRE Kaigi 2025運営のみなさまありがとうございました!

その他

https://www.notion.so/IVRy-e1d47e4a79ba4f9d8a891fc938e02271?pvs=21
https://ivry-jp.notion.site/SRE-127eea80adae80b083b2e0a354d24b64

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