Claude Codeの壁打ち相手としてCodex CLIを使う
普段の開発でコーディングエージェントとして主にClaude Codeを使っていますが、
設計が雑だなと感じることがよくあります。
そのような場合、Claude Codeの提案する設計に対して細かく修正指示を行うこともありますが、ChatGPTと対話してある程度設計について網羅的に言語化できてから最終的な結論をClaude Codeに渡して実装してもらったりしています。
アーキテクチャの設計などのマクロな視点での作業はChatGPTの提案が有用なことが多いです。
そんな中、先日Codex CLIがChatGPT Plus/Proプラン利用者であれば追加課金なしで利用できるようになるというニュースがありました。
Codex CLIはモデルとしてgpt-5も利用でき、Claude Codeと対話させることで設計を行う時の心強いお供になってくれるのでは?と思い、Codex CLIにアーキテクトとしての振る舞いをさせるMCPサーバを作ってみました。
方針
あくまでもClaude Codeの補助ツール・アシスタントとしての利用を想定しているため、Codex CLIからファイルを編集することは想定していません。
提供しているツールも基本的にはファイルのReadだけで済むものだけです。
- Consult: アーキテクチャ設計の相談用
- Explain: コードの説明・解説用
- Review: コードのレビュー用
それぞれCodex CLIに与えるプロンプトが若干異なっています。
内部ではCodex CLIに--sandbox read-only
オプションを与えることで、
ファイルの読み込みだけを行えるよう制御しています。
使用方法
Claude CodeでMCP登録を行います。
# 基本的な設定
claude mcp add codex -- npx codex-cli-architect-mcp
OpenAI APIキーによって利用する場合
claude mcp add codex -e OPENAI_API_KEY=your-api-key-here -- npx codex-cli-architect-mcp
最後にCLAUDE.md
などに使用方法を書いておきます。
機能の追加・改善などで設計を行う場合には、codexに積極的に相談して下さい。
動作の様子
Codex CLI MCPサーバに相談して設計を進めてくれていますね。
もう少し壁打ち感を出したいので、以下をCLAUDE.md
に追加して同じタスクを依頼してみます。
# 設計を行う際は必ずCodexと議論を複数回重ねること
(※ 現在の実装ではcodex exec
でワンショットのプロンプトを投げているだけなので、複数回の質問の間でコンテキストの共有は行っていないです)
Codex CLI への指示
内部処理的にはClaude Codeが起動したディレクトリと同じディレクトリで、Codex CLIを起動しているだけです。
そのため、AGENTS.md
を対象リポジトリやユーザのホームディレクトリに配置してあげることで、Codex CLIへ予め指示を出すこともできます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
Codex CLIはそれ自体にMCPサーバとしての機能があります(codex mcp
で起動できる)。
ですが、今回はあくまでCodex CLIにはClaude Codeの設計補助ツールとして振る舞ってほしかったので、あえて機能を限定して方向性を定めるためにMCPサーバとしてラップする形を取りました。
思いつきで作ったもののため、有用性についての検証は行っていないのですが、しばらく使ってみて改善していこうかと思います。
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