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CCNP-ENARSI_ルートフィルタリング
ルートフィルタリング
ルートフィルタリングには、下記の2種類が必要
- パッシブインターフェースを使ってインターフェース毎にルーティングアップデートを止める方法
- ディストリビュートリストを使用して、経路情報(ルート)毎にルーティングアップデートを止める方法
パッシブインターフェース
パッシブインターフェースの動作は、ルーティングプロトコルにより異なる
- RIP:ルーティングアップデートを送信しないが受信はする
- OSPFとEIGRP:ルーティングアップデートの送信をしない。Helloの送信もしないので隣接関係を構築しない
コマンド:パッシブインターフェースの設定
(config-router)#passive-interface {default | インターフェース}
- default:全てのインターフェースをパッシブインターフェースにする
ディストリビュートリスト
ディストリビュートリストは、経路情報をフィルタリングする方法の一つ
コマンド:ルーティングアップデートの送信をフィルタリング
(config-router)#distribute-list {ACL番号 | ACL名 | prefix {リスト名} | route-map{マップ名}} out [インタフェース | プロトコル]
- ACL番号 | ACL名:ACLのdenyで指定した経路情報がフィルタリングされ、permitで指定された経路情報はフィルタリングされな
- prefix:プレフィックスリストのdenyで指定した経路情報がフィルタリングされ、permitで指定された経路情報はフィルタリングされない
- route-map:route-mapのdenyで指定した経路情報がフィルタリングされ、permitで指定された経路情報はフィルタリングされない
- インターフェース:フィルタリングを適用するインターフェースを指定
- プロトコル:再配送元のルーティングプロトコルを指定
コマンド:ルーティングアップデートの受信をフィルタリング
(config-router)#distribute-list {ACL番号 | ACL名 | prefix {リスト名} | route-map{マップ名}} in [インタフェース]
OSPFにディストリビュートリストを使用する場合は「out インターフェース」の指定が不可
「in」方向で適用した場合はルーティングテーブルへのフィルタリングするが、LSDBへのフィルタリングは実施しない。
そのため、経路情報の伝播を止めるできない。
そのため通常は「(config-router)#distribute-list {ACL番号 | ACL名 | route-map{マップ名}} out {プロトコル}」を使用することになる。
コマンド:ディストリビュートリスト用のルートマップの設定
(config)#route-map {マップ名} [permit | deny] [シーケンス番号]
(config-router-map)#match {条件}
(config-router-map)#set {動作}
- マップ名 :任意の名前を入力
- permit:許可(経路情報をフィルタリングしない)
- deny:拒否(経路情報をフィルタリングする)
- シーケンス番号 :ルートマップの処理を行う順番(若い番号から順に処理される)
- match ip address {ACL}:一致条件にACL番号またはACL名を使用する
- match ip address prefix-list {リスト名}:一致条件にプレフィックスリストを使用する
- match tag :一致条件にタグを使用する
- set tag :「match」に一致した経路情報にタグを付ける
OSPFにおけるエリア間ルートのフィルタリング
エリア間のルートのフィルタリングはABRにフィルタを設定することでフィルタリングできる。
- 特定のエリアが受信するルート情報にフィルタをかける場合は、エリアのインバウンド方向に適用
- 特定のエリアから送信するルート情報にフィルタをかける場合は、エリアのアウトバウンド方向に適用
コマンド:エリア間ルートのフィルタリング設定
(config)#ip prefix-list {プレフィックスリスト名} {seq シーケンス番号} {permit | deny} {IPアドレス}/{プレフィックス長}
(config)#router ospf {プロセスID}
(config-router)#area {エリアID} filter-list prefix {プレフィックスリスト名} {in|out}
このスクラップは2024/03/10にクローズされました