Windows Cドライブの空き容量を増やす
はじめに
比較的古いパソコンや、会社貸与のパソコンなど、パソコンのCドライブをなかなか確保できず、空き容量が少なくなりそうになった場合に、空き容量を増やす方法をまとめてみました。
項目の下に行くほどデメリットもあるので、操作には注意が必要です。
ユーザーデータを別ドライブに移動する
以下のユーザーフォルダは通常Cドライブに保存されています。パソコンにCドライブ以外のドライブ(Dドライブなど)が有る場合は、データを別ドライブへ移動することで、Cドライブの空き容量を増やすことができます。
Cドライブ以外のドライブの空き容量に余裕がある前提です。
以下のフォルダは移動ができます。
・ダウンロード
・デスクトップ
・ドキュメント
・ピクチャ
・ビデオ
・ミュージック
(例)「ドキュメント」フォルダをCドライブからDドライブへ移動する方法
1. ドキュメントフォルダを選択して右クリック-「プロパティ」を選択します。
2.「場所」タブを選択すると、現在のドキュメントフォルダの保存先が表示されているので、Dドライブの任意の場所へ変更します。
3.「移動」をクリックすると、フォルダの移動処理が始まります。
[ディスクのクリーンアップ] を実施する
不要ファイルを自動的に検索し、削除することでCドライブの空き容量を増やします。
1. 画面下のWindowsロゴを右クリックし、「検索」を選択します。
2. 虫眼鏡マークの入力エリアに「クリーンアップ」と入力すると画面右に「ディスククリーンアップ」が表示されるので、クリックします。
3. ディスクのクリーンアップを行うフォルダの選択画面が表示されるので、Cドライブを選択し、「OK」をクリックします。
4. クリーンアップの対象となるファイル(項目)が表示されるので、「OK」をクリックすると、選択されたファイルが削除されます。
空き容量の増加に効果がある項目は以下です。
・ダウンロードされたプログラムファイル
・配信の最適化ファイル
・一時ファイル
5. システムファイルのクリーンアップも行います。上記3.までを行います。
6. 「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。
7. ディスクのクリーンアップを行うフォルダの選択画面が表示されるので、Cドライブを選択し、「OK」をクリックします。
8. クリーンアップの対象となるファイル(項目)が表示されるので、「OK」をクリックすると、選択されたファイルが削除されます。
空き容量の増加に効果がある項目は以下です。
・Windows Update のクリーンアップ
・Windows アップグレードログファイル
・システムエラーのメモリダンプファイル
Tempディレクトリを削除する
以下のtempフォルダより下の階層のフォルダ・ファイルは削除しても問題ありません。
念のため、1週間より前の日付のフォルダ・ファイルの削除をお勧めします。
C:\Windows\Temp
C:\Temp ←(フォルダがある場合)
また、削除時に警告が出るフォルダ・ファイルは削除しないほうが良いです。
Windowsのインデックスを再構築する
Windowsを使い続けているとインデックスファイル(ファイル検索を高速化するために、ファイル名や更新日時などの詳細情報が記録されているファイル)が大きくなり、ハードディスクの容量を圧迫することがあります。
Windows.edbというインデックスファイルが、
C:\ProgramData\Microsoft\Search\Data\Applications\Windows\Windows.edb
に保存されているのですが、インデックスファイルの再構築を行うことで、ファイルが最適化され、ファイルサイズを小さくすることができます。
1. 「設定」をクリックします。
2. 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
3. 「Windowsのアクセス許可」の「Windows検索」をクリックします。
4. 「ファイルを検索」をクリックし「クラシック」の下にある「検索場所をカスタマイズする」をクリックします。
5. 「詳細設定」をクリックします。
6. 「インデックスを削除して再作成します」の右側にある「再構築」をクリックします。
7. 以下の画面が表示された場合は「OK」をクリックします。
Windows.edb が再構築されてファイルサイズが小さくなります。
ページファイル(pagefile.sys)を調整する
ページファイルは、ハードディスク上に普段表示されないシステムファイルで、仮想メモリの一部として機能します。物理メモリ(RAM)が不足したときに、データを一時的に保存するために使用されています。
ページファイルはディスク容量を大きく使うので、このぺージファイルを削除あるいは縮小すれば大きな空き領域を確保できます。
また、通常ページファイルはCドライブに保存されるので、設定によりサイズや場所を変更することでCドライブの容量を増やすことができます。
ページファイル(pagefile.sys)はCドライブのルートにあるファイルでシステムファイルかつ隠しファイルになっています。
ページファイルの変更方法
搭載メモリが32GB以上あるPCではスワップが必要になることはほとんどありませんので、ページファイルはなくても大丈夫ですが、システムエラーのダンプ情報もページファイルに書き込みますので、最小限のサイズ (約400MB) は残しておいたほうが良いです。
ページファイルはデフォルトではC:ドライブのルートにあり、pagefile.sysという名前です。システムファイルおよび隠しファイル属性になっていますので、通常はエクスプローラで見えません。これを見えるようにするにはエクスプローラのフォルダオプションの [表示] タブで、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを付け、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない (推奨)」のチェックを外します。ページファイルの変更方法は次のとおりです。
1. 画面下のWindowsロゴを右クリックし、「検索」を選択します。
2. 虫眼鏡マークの入力エリアに「システムの詳細設定」と入力すると画面右に「システムの詳細設定の表示」が表示されるので、クリックします。
3.「システムのプロパティ」画面の [詳細設定] タブをクリックし、「パフォーマンス」の [設定] をクリックします。
4.「パフォーマンスオプション」画面で [詳細設定] タブをクリックし、「仮想メモリ」の [変更] をクリックします。
5.「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
6. Dドライブは「システム管理サイズ」を選択し、「設定」をクリックします。
7. Cドライブは「カスタムサイズ」を設定しますが、小さい値を設定すると以下のような警告画面が表示されるので、警告画面に合わせてカスタムサイズの値を調整し、「設定」をクリックします。(個々の例では800MBとしています。)
8. 設定が終わったら、「OK」をクリックします。
9. [OK] をクリックすると「変更結果はコンピューターを再起動しなければ有効になりません」と表示されるので [OK] をクリックし、Windowsを再起動します。
Windowsの休止機能を無効にする(hiberfil.sysを削除する)
hiberfil.sysはC:ドライブのルートにあるファイルで、システムファイルかつ隠しファイルになっています。このファイルは、Windowsを休止状態にする時にメモリの内容をディスクに書き出して、休止から再開する際にはこのファイルからメモリに読み込むことで、すぐに起動できるようにする役割を持っており、Windowsの休止機能を使う場合は必要なファイルです。
休止機能を無効にすることでこのファイルが削除され、ディスクの容量が増大します。
休止機能を無効にするには、管理者としてコマンドプロンプトを起動して、以下を入力します。
powercfg.exe /hibernate off
これで休止状態が無効になります。
Windowsを再起動すると、hiberfil.sysが消えます。(システムファイル・隠しファイルを表示設定にしていてもファイルが存在しない。)
休止状態を再度有効にしたい場合は、管理者としてコマンドプロンプトを起動して、以下を入力します。
powercfg.exe /hibernate on
これで休止状態が有効になります。
Windowsを再起動すると、hiberfil.sysが表示されます。(システムファイル・隠しファイルを表示設定にした場合のみ。)
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