パソコン内蔵HDD/SSDのデータを完全消去する
はじめに
パソコンを譲渡、廃棄したりする場合に、パソコンのデータを削除してから譲渡・廃棄をしますが、Windowsのディスクフォーマットではデータを完全には消去されないため、悪意ある第三者にデータを復元されてしまう可能性があります。ここでは、データが復元されにくい形でパソコン内のデータを完全削除するする方法について説明します。
用意するもの
・USBメモリ(4GB以上あれば問題なし)
・完全削除ツール(wipe-out)
・USBメモリ書き込みツール(Win32 Disk Imager)
ハードディスク消去ツール「wipe-out」のダウンロード
こちらのページからツールをダウンロードすることができます。
2025/3/23現在、ほぼ正式板はVer2.0です。紹介ページは以下です。
Ver2.0の「USBイメージ版」をダウンロードします。
USBメモリへイメージ書き込み
ダウンロードしたUSBファイルを、USBメモリへイメージの書き込みを行います。
ここでは「Win32 Disk Imager」を使用します。
Win32 Disk Imagerのダウンロード
以下のサイトからダウンロードします。
25/3/23現在、最新版は1.0.0です。
win32diskimager-1.0.0-install.exe を選択します。
上記インストーラをダウンロードし、パソコンにインストールします。(データ消去予定のパソコンでも、そのほかのパソコンでも問題ありません。)
Win32 Disk Imagerの起動
USBメモリを差しWin32 Disk Imagerを起動すると、以下のような画面が表示されます。
先ほどダウンロードした「wipe-out」のUSBファイルを選択します。 選択後、「Write」ボタンをクリックします。
確認画面が出た場合は、[OK]を選択します。
wipe-outの起動
消去したいHDDがついているパソコンに、先ほど作成した起動用USB(wipe-out)を挿してパソコンを起動します。 FreeBSDというOSが立ち上がります。
キーボードを操作せずにしばらくすると以下のような画面になれば成功です。
これでwipe-outが起動しました。
「現在選択中のディスクは・・・です。」の部分で、ディスクを消去するHDD・SSDが選択されているか確認します。
異なる場合は、「別のディスクを選択する」というメニューを選び、対象のディスクを選択し直します。
様々な消去方法がありますが、ここでは「ATA SSD/HDDを(ATA Securityで)セキュア消去する」を選びました。
【参考】一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) パソコンの廃棄・譲渡時におけるハードディスク上のデータ消去に関する留意事項
(6ページ)6. 消去ソフトウェアおよび同サービスへの対応
(8ページ)8. 追加留意事項(2018年10月)① SSDのデータ消去時の留意事項
実行時間はHDDやSSDの容量などPCのスペックによって異なります。
終了すると、ビープ音で「キーンコーンカーンコーン」というメロディーが鳴ります。
スヌーズ機能があるようで、そのままの状態ですと10分置き位に鳴り続けます。
USBメモリを使えるように戻す
イメージを書き込んだUSBメモリをフォーマットすると、大容量メモリを使用しても容量が数MBになっています。
ほかの用途でUSBメモリを使いたい場合、以下の操作を行います。(Windows11の場合)
- スタートボタンを右クリックして表示されたメニューから「コンピューターの管理」を選択します。
- 「ディスクの管理」でUSBメモリのすべてのボリュームを削除、フォーマットします。
- フォーマットが終了すると、再び大容量メモリとして使用することができます。
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