P2VでVMWare Workstation用の仮想マシンを作る(StarWind V2V Converter)
はじめに
WindowsなどのOSがインストールされているPC(物理PC)から、ハードディスクのデータを仮想ディスクへ変換し、さらにVMWare Workstationで読めるデータに変換します。
物理PCから仮想ディスクへの変換は、「StarWind V2V Converter」というソフトを使用します。
(V2Vとありますが、P2Vにも対応しています。)
V2Vとは「Virtual to Virtual」の略称で、仮想環境から仮想環境へ変換することを言います。
P2Vとは「Physical to Virtual」の略称で、物理環境から仮想環境へ変換することを言います。
ここでは、P2Vの機能を使います。
以下の手順で進めます。
- StarWind V2V Converterをインストール
- VMDK形式(VMWare Workstation Playerで読める形式)のハードディスクデータを作成
- VMWare Workstationで新規仮想マシンを作成した後に、空の仮想ハードディスクを削除
- 2.で作成したハードディスクのデータを仮想マシンに追加
- VMWare Workstationの起動
以下の環境で行いました。
・移行元物理PCのOSは、Windows 10(64ビット版)とする。
・移行先PCの仮想環境VMware Workstation のバージョンは、17.0を使用する。
1. StarWind V2V Converterをインストール
以下のページからStarWind V2V Converterをインストールします。
ページの下のほうにダウンロードのための情報入力欄があります。
ダウンロードするには名前、メールアドレスを入力する必要があります。
情報入力後、入力したメールアドレス宛に、ダウンロードのリンクが書かれているメールが送信されるので、リンク先のサイトでソフトのダウンロードを行います。
移行元の物理PCにStarWind V2V Converterをインストールします。
2. VMDK形式(VMWare Workstation Playerで読める形式)のデータを作成(P2V変換)
StarWind V2V Converterを起動します。VMDK形式のデータを作成するまでにいくつかのオプションを指定する必要があります。
まず、変換の方式ですが、P2V(物理環境から仮想環境への変換)を選択します。
変換元は「Physical Disk」を選択します。
変換元のディスクを指定し、すべてのボリュームを選択します。
変換先の形式ですが、「Local file」を選択します。
変換先のイメージフォーマットは「VMDK」(VMWare形式)を選択します。
「VMDK」イメージフォーマットは特に変更しなくて大丈夫でした。
変換先のファイル名を指定します。ここではファイル名を「Windows 10test.vmdk」としました。
(外付けのディスクを指定します。)
変換に時間がかかりますが、変換終了まで待ちます。
3.VMWare Workstationで新規マシンの作成
VMWare Workstationで新規マシンを作成します。
新規仮想マシンウィザードでは、まず「後でOSをインストール」を選択します。
ゲストOS、バージョンを「Microsoft Windows」「Windows 10 x64」に変更します。
仮想マシン名ですが、StarWind V2V Converterで作成したVMDKファイル名を同じ仮想マシン名、フォルダ名にします。
ディスク容量の指定ですが、移行元と同レベルのディスクサイズを指定します。また、
StarWind V2V Converterでは単一のVMDK形式のファイルを作成したため、「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」を選択します。
仮想マシンを作成したら、一旦VMWare Workstationを終了します。
4. 仮想マシンデータを仮想マシンに追加
次に、先ほど作成した仮想マシンが構成されているフォルダから、
「Windows 10test.vmdk」(OSが入っていないファイル)をリネームします。(以下では、「Windows 10test.vmdk_」としていますが、削除でもOK)
その後、StarWind V2V Converterで作成した「Windows 10test.vmdk」ファイルをコピーします。下の画像はコピー後のフォルダ構成です。
5.VMWare Workstationの起動
VMWare Workstationを起動し、先ほど作成した仮想マシン(Windows 10 test)を選択します。
正常にWindows10が起動すればOKです。
更新履歴
2023/10/21 作成
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