M5StickC Plusの開発環境を構築する(Arduino IDE)
はじめに
M5StickC Plusを使ってプログラムを開発するため、開発環境を構築します。開発環境はいろいろな種類がありますが、ここではArduino IDEを使用します。
開発環境やドライバはWindows版を使用します。
Arduino IDEのダウンロード
Arduino IDEは公式ホームページからダウンロードできます。
ここでは、画面右側にある[Windows AIP file]をダウンロードし、解凍します。
23/7/22時点では Ver2.1.1です。
USBシリアルドライバのインストール
Arduino IDEで開発した場合、M5StickC Plusへの書き込みにはシリアルドライバのインストールが必要です。USBシリアルドライバは以下からダウンロードできます。
上のホームページから「CP210x_VCP_Windows」をダウンロードします。
インストール用の実行ファイルは、Windowsの環境に合わせて64bit版か32bit版か選択します。
64bit版の場合、23/7/22時点では[CP210xVCPInstaller_x64_v6.7.0.0.exe]です。
Arduino IDEの起動
Arduino IDEの解凍が終わったら、[Arduino.exe]を実行し、Arduino IDEを起動します。
初回起動時にセキュリティの警告が表示されることがありますが、「アクセスを許可する」をクリックします。
起動画面は以下です。
Arduino IDEを起動したら、M5StickC PlusをUSBケーブルでパソコンと繋ぎます。USBシリアルドライバが正常にインストールされていれば、M5StickC Plusを接続シルトArduino IDEのシリアルポートの項目にシリアルポート番号が表示されるので、プログラムを書き込む前にシリアルポートを選択します。
以下の画面ではシリアルポートCOM4を選択します。
M5Stack Basicのボード定義のインストール
Arduino IDEでM5StickC Plusの開発をするための準備として、ボード定義のインストールが必要です。ダウンロード先の情報は環境設定に入っていないため、指定する必要があります。
Arduino メニューバーの[File]-[Preferences]を選択します。
Settingタブの下のほうにAdditional boards manager URLsに以下のアドレスを入力します。
https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json
[OK]をクリックし、次にM5Stackのボード定義のダウンロードとインストールを行います。[Tools]-[Board]-[Boards Manager]をクリックします。
ボードマネージャーを開いたら、左側の検索窓に[m5stack]を入力します。[M5Stack by M5Stack official]という項目が表示されたら[INSTALL]をクリックします。
バージョンは最新で、23/7/22現在 2.0.7です。
M5StickC Plusにプログラムを書き込む際は、Arduino IDEで[Tools]-[Board]-[M5Stack]-[M5Stick-C Plus]を選択します。
画面上部のボード選択の項目が[M5Stick-C Plus]に変わります。
M5StickC Plus用のライブラリのインストール
M5StickC Plus用のライブラリをインストールします。[Sketch]-[Include Library]-[Manage Libraries]をクリックします。
ライブラリマネージャーを開いたら、左側の検索窓に[m5stick]を入力します。複数の検索結果の中から[M5StickCPlus by M5Stack]という項目が表示あるので[INSTALL]をクリックします。
バージョンは最新で、23/7/22現在 0.0.8です。
依存関係の確認ウィンドウが表示されるので、[INSTALL ALL]を選択します。
以上でArduino IDEの環境設定は終了です。
更新履歴
2023/7/22 作成
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