中古のLet's note SV7を買ってやったこと
はじめに
組み込み開発のサブノートPCとして、中古のLet's note SV7を購入した。
仕事でバリバリ使えるようになるまでに意外とやるべきことがたくさんあった。
スペック:2018年発売 12インチモバイルノートPC 第8世代intel USB Type-C搭載
ACアダプター交換
SV7のACアダプターは、これまでの12インチLet's noteで使われた65W(16V 4.06A)から85W(16V 5.3A)に容量アップしている。
レッツノートにUSB PDを入れた男たち
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1119156.html
「SVシリーズ用に新開発された純正の電源アダプタは85W。」
中古機に付属していたのが旧来の65Wタイプだったので、購入したイオシスに相談したところ、快く交換してもらえた。一般的に考えて、電源の容量不足は動作の不安定を引き起こすだけでなく、発熱による事故の原因にもなりえる。ただ天下のPanasonic製品なので、ACアダプター側の過電流保護や過熱保護が働いたり、PC側が電圧低下を検出してパフォーマンスを下げてくれたりするとは思う。ともかく、火事になりたくなければ純正の付属品を使うべきだろう。
リカバリーイメージのダウンロード
販売店のサービスのようだが、SSDがワンランク上のものに載せ替えられていた。OSもWindows11になっていたが、使い勝手やスパイウェアなども考慮してWindows10を再インストールした。Windows10のディスクイメージはMicrosoftのWebからダウンロードできるが、PanasonicのWebからリカバリーイメージ作成ソフトをダウンロードしてリカバリーすることもできる。
Windows 10 リカバリーイメージ ダウンロードサービス
https://askpc.panasonic.co.jp/dl/os/recv/win10-10recv.html
USBメモリーかDVD-Rを用意してリカバリーイメージ作成ソフトを実行し、型番とシリアルナンバーを入力するとリカバリーイメージを作成できる。再インストール時にディスクの完全消去も行ったが、512GBのSSDで半日かかった。
2本指スクロールの改善
パッドの端から2本指スクロールを始めるとポインタが高速に動いてしまう現象が起きた。これはPanasonic PC設定ユーティリティのホイールパッド機能で設定ウィンドウを開き、「ホイールパッド機能を使用する」のチェックボックスを外したところ解決した。ホイールパッドの細かい動作はSynaptics touchpad device utility for Panasonic PCで設定できるのでそちらを使う。
ヘッドホン端子の掃除
ヘッドホン端子にプラグを差し込んでもWindowsが認識せず、ヘッドホンから音が鳴らない不具合が見つかった。これは接触不良が原因のようで、プラグに無水アルコールを垂らし、ヘッドホン端子に差し込んで何度か回転させることで改善された。新品で購入したSV9にも同じ傾向がみられるので、このシリーズの欠点かもしれない。
Ethernetポート修理
LANケーブルをつないでも「ネットワークケーブルが接続されていません」のままで認識されない不具合が見つかったが、またイオシスに行って説明するのも面倒なので自分で修理した。結論から言うと、RJ-45コネクタとパルストランスの間に入っているヒューズ4個のうち1個が切れていた。使われているのは1608[mm]サイズの500mAヒューズのようで、たまたま同じサイズを持っていたので半田付けしたら動くようになった。この個所にヒューズを入れる設計は初めて見たが、Panasonicの方針なのだろうか。
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