【いまさら感】R6年秋季の応用情報技術者試験に合格しました
こんにちは!
株式会社イルシルでエンジニアしています、小川です。
かなり今更になりますが、令和 6 年度秋季 応用情報技術者試験に 1 発合格しました!
半年くらいのんびり準備して臨んだので、合格体験記を ざっくりまとめておこうかと思います。
筆者のプロフィール(2024/07 試験申込時点)
- Web エンジニア歴 4 年目
- 学生時代は文学部に在籍、情報系の知識・スキルは就職前後で学習し初めて習得
- IT パスポートを 2021 年頃取得
受験しようと思ったきっかけ
日々の開発こそ回せてはいるものの、文系出身で叩き上げのスキルと知識しかなく、情報系の学位もなく資格も IT パスポートしか持っていないことをしばらくコンプレックスに感じていたため。
仕事上の自分の能力やスキルにちょっとでも自信をつけるきっかけになれば良いなと思い、受験を決めました。
試験勉強
教本学習
受験を決めたのは 2024 年の 5 月でした。
とりあえず基礎知識を固めるために 1 冊教本を通読して知識を入れようと思い、技術評論社さんの合格教本を購入しました。
教本の読み方
教本に書いてある内容をできるだけ効率よく吸収することを目標に、トータルで 2 周通読しました。
1 周目(5 月 〜 7 月)
午前試験・午後試験の共通分野となるセキュリティの項目から、比較的実務に近くて興味の湧いた順番に読み進めました。
詳しい順番は忘れましたが、大体以下の順番で進めたと思います。
- テクノロジ系を先に、マネジメント系を後に
- テクノロジ系はセキュリティをまず最初に読んだ上で、技術要素やコンピュータシステムを優先、基礎理論を後回し
- 残りは章番号の順番通り
学習スタイルは毎日必ず 1 章の 1 ~ 2 節ずつ、書いてある内容をルーズリーフに自分の言葉でまとめてメモを取りながら進めました。
こういうのがあと150枚くらいあります
このメモは読んで知った内容をすぐにアウトプットして定着効率を上げることを目的としていたので、見た目の綺麗さはそこまで気にせず、とにかく自分の言葉で書き出すことに重きをおいていました。
(自分がじっとして本を読むのが苦手なため、手をうごかしながら読むためにこうしているという側面もあります。)
また、定着率向上のため、1~2 節読み終わったら章末の「得点アップ問題」の中で、読んだ範囲に該当する問題を必ず解くことも習慣にしていました。
2 周目( 7 月)
1 周し終わり次第、今度は教本を毎日 1 章ずつざっくり通読しました。
インプットした内容を改めて確認することを目的に、細部にあまり時間をかけずサラッと読み流しました。
読み直しがメインなので、移動中や待ち時間などを活用して少しずつ進めました。
午前試験対策(8 月 〜 9 月)
2 周目の通読が終わったタイミングで、午前試験の対策を始めました。
教本付録の DEKIDAS-WEB を利用し
試験 1 回分をまとめて一度に回答するのではなく、
- 大分類を 1 つ解く
- 間違えた・わからなかった問題に関連する部分の教本を読んで復習する
- 翌日間違えた問題のみ解き直す
というサイクルで、トータル 6 回分の過去問を 2 周解答しました。
教本 2 周したにも関わらず最初の方は正答率 5 〜 6 割で焦りましたが、上記サイクルのおかげで 9 月中旬頃には 8 ~ 9 割正答でき、かなり自信がつきました。
午後試験対策(9月)
午後試験対策は 9 月から開始しました。
過去数回分の過去問をざっくり見た上で、自分の得意分野とも考慮の上、当日の解答分野を以下 5 つに絞り込みます。
- システムアーキテクチャ
- データベース
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
実際どの 4 つにするかは当日ピックすることにして、上記 + 情報セキュリティの過去問だけを、応用情報技術者過去問道場でひたすら解き続けました。
ざっくり過去問を見渡す限り、問われる知識そのものは午前レベルで、どちらかと言うと文章読解を前提とした簡単な計算・記述説明のウェイトが高そうに感じたため、最低限間違えた問題の復習はしつつ、出題形式そのものに慣れることを意識し、当日でたとこ勝負でいくことにしました正答率はあまり気にしないようにしました。
試験当日
平日始業する時より 2 時間くらい早起きしなければならず、本当にしんどかったです。
午前試験
午前試験は特につまづくこともなく、マークミスないかの確認まで含めて 30 分ほど早く終わったため、早めに退室してゆっくり昼食を取りました。
どうしても正答したか気になる問題が 1 つだけあったので(量子超越性の問題)思い切って調べた結果、間違っていることがわかってちょっと凹みました。
休憩中に午前の試験のことは考えない、と決めていたのですが、午後試験の時に気になって集中力散漫になるよりはマシか、という判断です。
実際、間違えいることがわかってかなりスッキリしたので、この判断は正解だったと思います。
(ちなみにのちの自己採点でやっぱり合ってたことが発覚した)
午後試験
午後試験は最初に問題を見渡した結果、サービスマネジメント以外の 4 つを解答することにしました。
情報セキュリティから情報システム開発までは順調に解き進めましたが、ここでアクシデント発生。
プロジェクトマネジメントが過去問よりはるかに難しく、本当に何もわかリません。
最初に捨てたサービスマネジメントも同じかそれ以上に難しく、途方に暮れながら他の問題を見渡していると、ネットワークの問題に記述が 1 つもないことを発見します。
午前試験の勉強こそすれど、午後の対策では見向きもしなかった分野でしたが、取り組んでみると比較的自信を持って解答することができました。
解き直しもあり、時間を目一杯使い切って終了、最終的な回答ジャンルは以下でした。
- 情報セキュリティ
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 情報システム開発
試験終了後
手応えは決して悪くなかったのですが、特に午後試験は分野を急きょ変更したのもあって自信を持てるほどの手応えでもありませんでした。
とにかく結果に向き合うのが本当に嫌だったので自己採点はせず、ただひたすら結果を待ちました。
(本来であればここで復習するのが一番大事な気もしますが)
X で「どうやら午前試験はウが正答の問題が多かったらしい」という情報が流れてきたのをみて、ちょっと安心したのは覚えています。
結果
無事合格でした。
午前試験は正答率8割近くでの合格となりました。
対策時と正答率のため、自分の力がしっかりと発揮できた結果かなと感じています。
テクノロジ系の失点が多く、自己採点したところ比較的簡単な計算問題を複数間違えていたり、今みると正答できる問題を間違えていたのは反省点です。
午後試験も危なげない合格となりました。
採点講評でも正答率の高さが指摘されており、分野を急きょ変更したのが功を奏したようです。
土壇場のジャンル変更でしたが、教本学習を丁寧めに実施した結果がここに現れたのではないかと考えています。
おわりに
応用情報に合格こそできましたが、合格したからと言って劇的に仕事ができるようになった訳ではありません。
受験の動機であった「なんとなくコンプレックス・自信がない」みたいな部分も、正直そんなに変化はありません。
ただ、「知っている世界がちょっと増えた」というのは明確に言えると思います。
これまでなんとなく利用していた IT 技術に関して広く浅くその仕組みや成り立ちを知ったことで、日々発生する様々な課題の解像度がちょっとだけ上がって、少し突っ込んだところまで想像しながら日々の仕事に取り組めるようになった気がします。(プラシーボかも)
技術や知識を身につけていろんな視点から物事を捉えられるようになることが、エンジニアとして必要なことの 1 つなのかもな、と認識できました。
まだまだ知らないこと・できないこと沢山あるので、日々精進していきます。
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