Googleの音楽生成AI Lyriaを試してみた!
Lyria(リリア)とは
今年4月のGoogle Cloud Next '25の基調講演で発表された音楽生成のためのAIモデルです。
私は現地ラスベガスで基調講演を聞いていたのですが、Lyriaの作ったミュージックデモが流れたあとのなんともいえない間が今も記憶に強く残っています。
公開からしばらくは申請が必要なプライベートプレビューだったのですが、Google I/O 2025の開催と同時にLyria 2となってGAされました!
Lyria 2で音楽を生成してみる
Lyria 2モデルは現在のところはGoogle CloudのVertex AI StudioかAPIを直接呼び出すことで実行できます。
プロンプトガイドラインにあったこちらのプロンプトをVertex AI Studioで試してみます。
An energetic (mood) electronic dance track (genre) with a fast tempo (tempo) and a driving beat (rhythm), featuring prominent synthesizers (instrumentation) and electronic drums (instrumentation). High-quality production (production quality).
訳:シンセサイザー(楽器)とエレクトロニックドラム(楽器)をフィーチャーした、速いテンポ(テンポ)と力強いビート(リズム)を備えた、エネルギッシュな(ムード)エレクトロニックダンストラック(ジャンル)。高品質なプロダクション(プロダクションクオリティ)。
1、2分で30秒の曲が生成されます。一度のプロンプトで最大4つを生成できるUIになっています。作成した曲はダウンロードできます。
このような曲ができました。
他にレトロゲーム風の8ビットミュージックも試してみました。
このようにプロンプトからインストゥルメンタルミュージックを生成できますが、歌やコーラス、効果音の類は試した限り難しそうでした。
公式から出てるサンプルもありました。
価格
モデル | 機能 | 説明 | 入力 | 出力 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Lyria 2 | 音楽生成 | テキストプロンプトから音楽を生成 | テキストプロンプト | 音楽 | 30秒あたり$0.06 |
感想
30秒までしか生成できず続きを作ることもできないので現状は使いどころが難しいですが、同じくGoogle I/O 2025で発表された動画生成AIモデルのVeo 3やAI映像制作ツールのFlowと組み合わさることで強力な進化をしそうです。
また、Lyria RealTimeというインタラクティブに音楽を生成し続けることができるものもすでに存在するので、今後のアップデートに期待ですね!
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