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開発エンジニアがAWS資格を全冠して変わったこと

2024/03/17に公開

はじめに

2024年の2月に当時受験可能だった12種類のAWS資格を取得し、無事AWS資格全冠を達成しました。
今回はAWS資格全冠の記念に振り返りをしてみました。

資格一覧

一覧に書き出してみると、Cloud Practitionerが一番点数が低いですね。
アソシエイトは知識や経験もない中での挑戦だったため点数が低めですが、スペシャリティやプロフェッショナルの試験以上に苦労した記憶です。

試験名 受験日 スコア
AWS Certified Cloud Practitioner 2021/12/5 748
AWS Certified Solutions Architect – Associate 2022/11/27 786
AWS Certified SysOps Administrator – Associate 2022/12/17 753
AWS Certified Developer – Associate 2022/12/25 834
AWS Certified Database – Specialty 2023/4/21 780
AWS Certified SAP on AWS – Specialty 2023/6/17 844
AWS Certified Data Analytics – Specialty 2023/7/25 842
AWS Certified Machine Learning – Specialty 2023/9/16 815
AWS Certified Security – Specialty 2023/10/26 799
AWS Certified Advanced Networking – Specialty 2024/1/8 789
AWS Certified DevOps Engineer – Professional 2024/1/25 804
AWS Certified Solutions Architect – Professional 2024/2/15 829

AWS資格取得の経緯

前職ではオンプレ開発がメインでAWSでの開発や構築がごく偶にあるという環境でしたが、幸運なことにLambdaを使ったサーバレスの開発にアサインいただいたことがクラウドに興味を持ったきっかけでした。

当初はAWS学習の一環としてアソシエイトまで取得できれば良いと思っていましたが、現会社へ転職活動の中で対外的に技術証明できるものがないと気づきました。そこでクラウド時代で通用するAWS資格の全冠を目指し、2024 All Certifications Engineersの応募締め切りの3月をタイムリミットとして学習を始めました。

資格取得の動機づけ

全冠取得とは言ったものの、全12種類の資格を1年以内に取得し切るのためには勉強時間を確保のためにある程度プライベートを削ったりなど覚悟が必要かと思います。

私は現会社へ入社時点でアソシエイトまで4種を取得しており、残り8種類だったため1ヶ月に1資格を目標に取り組み始めました。本業で全く勉強時間を確保できない時期もあったため、1度でも落とすと結構間に合うか微妙だったのかなと思ってます。

モチベーションの維持では周囲の環境にかなり助けられました。毎週のように資格取得の報告がされているため、気分の乗らなかった時期もたくさん刺激を受けました。
また、会社には月額支給の資格手当があるため今月頑張れば来月は美味しいものが食べられるぞという気持ちで取り組むことができました。
(全冠の暁には◯万円する伊勢海老の鉄板焼きに行こうと決めてます)

詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.iret.co.jp/recruit/career/

資格取得のロードマップ

冒頭で資格一覧を記載しましたがアソシエイト取得後、先にスペシャリティを取得したのは振り返ってみても正解だったかなと思います。以下学習ステップを記載します。

第一ステップ:クラウドプラクティショナーの取得
第二ステップ:アソシエイト3種の取得
第三ステップ:スペシャリティ6種の取得
第四ステップ:プロフェッショナルの取得

このロードマップの良いところは何と言っても分野に特化して学習できるところです。アソシエイトを取得してからプロフェッショナルに挑戦する人が多いように感じますが、そのほとんどが範囲の広さに苦戦したという感想を言っています。

スペシャリティは基本的にその分野に関連したサービスしか出題されませんので、時間をかけて深く学習することができます。(その分野の習熟度を上げるのはちょっとRPGみたいですよね)

私がプロフェッショナルの試験対策を始めた際、聞いたことない・知らないサービスはほとんどなかったため難なく学習を進めることができて、一度で合格できました。

将来的に全冠を目指している方はぜひ参考にしてください。

全冠して変わったこと

AWS開発の業務がめちゃくちゃできるようになった!
周りからの見る目が変わった!

なんてことはありませんが、AWSのサービスについては見て聞いてこんなサービスだったなまではすぐにわかるようになりました。実務経験がほとんどないため実際のことはわかりませんが、試験で頻出するアーキテクチャに関してはほとんど理解して、説明できるレベルにはなりました。

AWS試験は一貫して、最適なソリューション最低限のコストで回答を選択することがほとんどです。
経験の少ないエンジニアにとって、これは意外と意識して開発や構築ができていない部分かなと思います。私自身もこれまで、試行錯誤して何とかアーキテクチャを作れたで終わってしまい自己満足なシステムになってしまうことが少なくなく、これは本当に最適な構成なのかという思考をAWS資格の学習を通して学べたと思っています。

この意識の変化はAWS資格の全冠以上に今後の開発に活きてくるものだと思いますし、ユーザ目線というシステム開発で最も重要で根本的なことに気づけました。

全冠して変わらなかったこと

AWSの業務経験はほとんどないので、コンソールを触って環境構築をしてくださいとなるとできませんし、実際にはOSやサーバ、ネットワークの知識が必要になってきます。

コンソールを触りながら試験対策をしていても最終的には色々な分野の知識が深いレベルで必要なってくるため、完全にマスターすると言い切るには程遠いと思います。

AWS資格の取得はこの先のエンジニア人生においてスタートラインにすぎないのだと身に沁みて感じました。

さいごに

今となってはAWS資格の全冠達成者の母数も増えてきて、2024年は1000人を超えるのではないかと思っており、希少性という面ではその意義が下がってきているとは思っています。

それでもスキルアップや全冠達成による自信をつけられる点、AWSに限らずシステム開発における意識変化など得られるものも多いため、色々な意味でエンジニアとしての幅を広げられたかなと思います。

次はGoogle Cloudの資格も勉強していこうかなと思います。

アイレット株式会社

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