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ChatGPTが全社導入されました!!

2024/09/11に公開

概要

インヴェンティット株式会社では2024年8月にChatGPTが全社導入されました。
今回は全社導入に至るまでの取り組みを振り返ります。

試験導入の実施

私たちの会社では、2024年5月から7月にかけて、まず生成AIツールの試験導入を実施しました。
以下の目標が達成可能かどうかを評価するために試験導入を行いました。

  • 業務の効率化
  • 製品の品質向上
  • コスト削減
  • イノベーションの促進
  • データの活用

ガイドライン・利用ルールの策定

生成AIの利用にあたっては、まずガイドラインと利用ルールを策定しました。
これは社内の機密情報や個人情報を適切に保護しつつ、安全かつ効果的にツールを活用してもらうために実施しました。

具体的には以下のような点について方針をまとめました。
これにより、社内全体での安全で統一的なツールの利用が可能となりました。

  • 生成AIで利用して良いデータの選別
  • 利用ツールの選定方法(安全性、オプトアウト、著作権侵害など)
  • 出力データの取り扱い方法

利用ツールの選定

今回選んだ生成AIツールは、「ChatGPT」、「GitHub Copilot」、「Atlassian製品」の3つです。
これらのツールは、社内で導入されている既存のツールとの関係や、他の企業でも導入状況を踏まえた上で選定しました。

参加者の選定と進め方

今回の試験導入のアンケートを実施して参加希望を募り、適任者を選定しました。
アンケートの結果からエンジニア、カスタマーサポート等の部署から19名のメンバーが参加しました。

試験導入では個人での調査や試行の他に、テーマを決めた3つのグループに分かれた形での調査を実施しました。

  • コーディンググループ:主にGitHub Copilotを使ってコードレビューやバグ修正の効率化や品質向上を目指す。
  • ナレッジグループ:社内のさまざまな情報へアクセスする際の時間の短縮を目指す。
  • ドキュメントグループ:生成AIを使ったドキュメント作成の効率化・時間短縮を目指す。

試験導入の結果

試験導入期間終了後、各参加者から個人およびグループのアウトプットを提出してもらいました。これにより、生成AIツールの導入が業務に与える影響についての洞察が得られました。

個人アウトプットでは、以下のような成果が報告されました:

  • 議事録作成の効率化: 会議の録画データを活用して、議事録を自動的に作成する手法を試みました。このプロセスにより、議事録作成が効率的になり、参加者全員がより会議に集中できるようになりました。
  • 英語ドキュメントの要約: 英語の長文ドキュメントを生成AIで要約し、内容把握にかかる時間を短縮する試みが行われ、業務の効率化に貢献しました。

グループアウトプットでは、以下のような成果が確認されました:

  • コーディンググループ: GitHub Copilotを使用し、コードレビューやバグ修正における効率化を図りました。AIによる提案が、開発作業の効率を向上させることに寄与しました。

  • ナレッジグループ: 社内に分散している情報を効率的に検索するためのチャットボットをChatGPTで構築の検討を行いました。実現すると、情報検索のスピードが向上し、社内のナレッジ活用が促進されることが期待されます。

  • ドキュメントグループ: 生成AIを使用してドキュメント作成の効率化を目指しました。自動生成された構成や概要により、ドキュメント作成時間が短縮され、業務の効率化が実現しました。

試験導入後に実施したアンケートでは、多くの参加者が生成AIの導入による生産性向上を実感したと回答しており、業務全体の効率化が進んだことが明らかになりました。

これらの成果は、全社的にも共有され、生成AIが業務改善に役立つ可能性が広く認識される結果となりました。今後はこれらの成果を活かし、さらなる全社的な生産性向上を目指していきます。

工夫した点

今回の試験導入で工夫した点としては、専用のSlackチャンネルを作成したことです。

弊社は基本的にフルリモートで業務を行う中で、このチャンネルを活用することで、リアルタイムでのコミュニケーションが可能となり、参加者の質問や問題に迅速に対応することができました。さらに、参加者同士のコミュニティが形成され、コラボレーションが促進されることで、試験導入の効果が一層高まりました。

最後に

今回の試験導入を通じて、生成AIが業務に大きな変革をもたらす可能性が明らかになりました。
今後はこれらの成果を活かし、さらに効率的で創造的な業務スタイルを追求していきます。

また、我々が提供している「mobiconnect」や「ART PASS」といったサービスにも生成AIの技術を積極的に取り入れ、より良いプロダクトを提供していきたいと思っています。

Inventit Tech

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