Return to Service(RTS)で実現する端末管理の効率化
Return to Service(RTS)で実現する端末管理の効率化
開発当初、Return to Service(以降RTSと表記)という名称を見たとき、「ん?🤔」「何だ?サービスに戻る?」といった印象を受けました。しかし、検証や仕様の作成を進める中で、RTSが端末を管理するユーザーにとって非常に有用な機能であることが分かりました。
本記事では、RTSの概要と、実際に運用して見えてきた活用のポイントについて紹介します。
Return to Serviceとは?
簡単に言うと、Return to ServiceとはApple端末を初期化した際に、自動でMDMサーバーへ再登録する機能です。
例えば、端末の利用者をAからBへ変更する場合、多くのケースで端末を初期化(Apple端末では「デバイスを消去」)する必要があります。RTSを利用すると、セットアップ画面でユーザーが手動で操作を行わなくても、端末が自動でMDMに復帰できます。
実装と活用事例
弊社のmobiconnectでは、主に文教向けのDEP端末をターゲットとしてRTSを実装しました。
mobiconnectでは、既にDEPプロファイルの構成を通じて、端末のセットアップ時にスキップする項目を設定できます。
ただし、これまではユーザーの操作が完全になくなるわけではありませんでした。RTSを導入することで、端末は完全に自動でmobiconnectに再登録され、MDMに戻ることが可能になりました。
弊社の紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=KiYqyUPrGto
弊社では、学校での年次更新のユースケースとしてRTSを紹介しています。
弊社での利用パターンの紹介:https://help.mobi-connect.net/function/c0117/c0117002/5987/
RTS運用で見えてきたポイント
RTSの導入により、端末のセットアッププロセスが大幅に簡略化されました。特に、年次更新時の端末の初期化作業において、管理者の負担を軽減する効果が期待されています。
また、運用を通じてさらなる改善点が見えてきたため、より安定した運用を実現するためにいくつかの調整を行いました。今後も、より効率的で快適なMDM環境を提供するため、引き続き改善を続けていきます。
まとめ
弊社のMobiconnectでは、年次更新時に数万台規模の端末初期化を想定し、Return to Service(RTS)の改善を行いました。今回の改善により、前回の年次更新時よりもスムーズにユーザーの皆様にご利用いただけることを期待しております。
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