Zenn
🔥

Git/GitHub初心者向け解説：最初に覚えたい基本操作と使い方

2025/01/09に公開
Git
GitHub
idea

はじめに

GitとGitHubは、現代のソフトウェア開発において欠かせないツールです。しかし、その違いや基本操作に戸惑う初心者も多いのではないでしょうか。本記事では、初心者が最初に理解すべき基礎知識と、よく使われるコマンドを具体的な手順で解説します。

  • GitとGitHubを理解するための基礎知識
  • Gitの基本コマンドをマスターしよう！
  • GitHubを使ったコラボレーションの流れ
  • 初心者のつまずきポイントとその克服法

1. GitとGitHubを理解するための基礎知識

Gitとは？

Gitは、バージョン管理システムであり、プロジェクトの変更履歴を記録して過去の状態に戻すことが可能です。

主な特徴:

  • ローカルで動作：インターネットに接続していなくても利用可能。
  • ブランチ機能：作業内容を分岐させ、実験や機能追加が安全にできる。

GitHubとは？

GitHubは、Gitリポジトリをインターネット上で管理するプラットフォームです。リモートリポジトリを共有し、チーム開発やオープンソースプロジェクトを支えます。

GitHubが提供する便利機能:

  • プルリクエスト（Pull Request）：コードレビューや変更の提案が簡単にできる。
  • イシュー（Issue）：バグやタスクのトラッキングが可能。
  • アクション（Actions）：CI/CDの自動化機能を提供。

2. Gitの基本コマンドをマスターしよう！

以下のコマンドを実際の作業の流れに沿って解説します。

2-1. リポジトリの初期化

新しいプロジェクトをGitで管理するには、リポジトリを初期化します。

mkdir my-project
cd my-project
git init

ポイント:

  • mkdir my-project: 新しいプロジェクトフォルダを作成
  • cd my-project: 作成したフォルダに移動
  • git init: Gitリポジトリとして初期化し、.gitフォルダを作成

2-2. ファイルのステージングとコミット

ステージング

変更したファイルを「コミットの準備状態」にします。

git add <ファイル名>  # 特定のファイルをステージング
git add .             # 全ての変更をステージング
  • git add: 変更したファイルをステージングエリアに追加
  • .は全てのファイルを意味します

コミット

ステージングした内容をリポジトリに記録します。

git commit -m "初回コミット"

コミットメッセージのコツ:

  • 変更内容を簡潔に説明
  • 例: Add login functionality（ログイン機能を追加）
  • 例: Fix issue with user authentication（ユーザー認証の問題を修正）

2-3. リモートリポジトリとの連携

GitHubにリポジトリを作成し、リモートリポジトリを登録します。

git remote add origin https://github.com/<ユーザー名>/<リポジトリ名>.git
git branch -M main  # メインブランチの名前をmainに変更
git push -u origin main

解説:

  • git remote add origin: リモートリポジトリを登録
  • git branch -M main: ブランチ名をmainに変更*
  • git push -u origin main: ローカルリポジトリの内容をリモートリポジトリにアップロード

補足:
*ブランチ名をmainに変更
これは、GitHubでの標準設定に合わせるために重要です。デフォルトブランチがmasterの場合でも、
現在の推奨はmainなので、統一することで混乱を防げます。

3. GitHubを使ったコラボレーションの流れ

3-1. プルリクエストを作成

  1. 新しいブランチを作成
git checkout -b feature/add-login
  1. 変更を加えてコミット
git add .
git commit -m "Add login feature"
  1. リモートリポジトリにプッシュ
git push origin feature/add-login
  1. GitHubでプルリクエストを作成
  • GitHubのリポジトリページにアクセス
  • 「Compare & pull request」をクリック
  • プルリクエストの説明を記載し、送信

💡プルリクエストのポイント:

  • どのような変更を行ったか（例: 新機能の追加、バグの修正）
  • なぜその変更が必要なのか
  • レビューアに確認してほしい箇所や注意点

3-2. コードレビューとマージ

レビューの受け方

  • GitHub上のコメントを確認
  • 必要に応じてローカルで修正
  • 修正後、同じブランチにプッシュ

マージ

  • レビューが承認されたら、ブランチをmainに統合します。

4. 初心者のつまずきポイントとその克服法

問題1: コミットメッセージの書き忘れ

エラー例:

git commit

コミット時にメッセージを指定しない場合、デフォルトのテキストエディタ（例：vim）が開きます。
この操作に不慣れな場合、保存方法やエディタの終了方法が分からず困惑しがちです。

解決法: コミットメッセージをコマンドラインで直接指定できます。

git commit -m "初回コミット"

これによりエディタをスキップし、簡単にコミットできます。

問題2: リモートリポジトリの設定ミス

エラー例:

fatal: remote origin already exists.

解決法:

git remote remove origin
git remote add origin https://github.com/<ユーザー名>/<リポジトリ名>.git

問題3: コンフリクトが発生した

原因: 複数のブランチで同じファイルが変更された。

解決法:

  1. コンフリクト箇所を確認。
  2. 手動で修正し、再度コミット。
git add .
git commit -m "Resolve conflict"

まとめ

Git/GitHubをマスターすることで、開発作業の効率が大幅に向上します。
次のステップとして、この記事で紹介したコマンドを実際に使用して、Gitリポジトリを作成してみましょう。
また、チームメンバーや友人と簡単なプロジェクトでGitHubを使ったコラボレーションに挑戦するのもおすすめです。

Discussion