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ObsidianでPDFにメモを付けながら読む

KatzKatz

ObsidianでPDFにメモを残す方法を検索するとObsidian Annotatorプラグインを使う方法が出てくるが、肝心のObsidian Annotatorには以下のような課題があり使い続けるのは難しそうだった。

  • iPadで動かない
  • 1年以上メンテナンスされていない
  • Obsidian Annotatorが作成するMarkdownは以下のようにメタデータがかなり書き込まれるので、Markdownとして見てると割とゴチャゴチャする
    • スクリーンショット内の黄色部分がPDF内でハイライトしたテキストだが、メタデータなどが沢山あるのが見えると思う。

Obsidian Annotatorが作成するMarkdown

代わりの方法がないか検索したところ、PDF++というプラグインが上記の課題を解決してくれるようだったので使うことにした。

KatzKatz

PDF++プラグインをインストールして有効化すると、ObsidianでPDFを開いたときのツールバーにアイテムが追加される(赤枠内)。

PDF++プラグインを入れた状態でObsidianでPDFを開いたときのスクリーンショット

あとは、次のようにすればPDFにハイライトしていける。

  1. まずはPDFファイルをObsidianのVault内に置く
  2. 次に新規ノートを同じVault内に作成する
  3. PDFと新規ノートを左右に開いた状態にする
  4. PDFでハイライトしたい箇所をマウスで選択する
  5. PDF++によって追加されたメニュー項目のうち『黄色の丸』を選ぶ。そうすると、クリップボードにハイライトに必要な情報を持ったMarkdownが格納される。
    • 『黄色の丸』だと黄色でハイライトされるが、他の色の丸を選べばその色でハイライトされる。
  6. 新規ノート側にペーストするとPDFにもハイライトされた状態になる

縦書きPDFの引用も特に問題なく行える。

KatzKatz

ハイライトのスタイルはいくつか選べるが、デフォルトの「Quote in callout」が使いやすいと思う。

ノート側の見た目としては以下のように、引用元PDFへのリンク、引用した内容、引用に対して自分で付けたコメント、の3つが並ぶ。
なお、リンク部分をクリックするとPDFのハイライト箇所に自動的に飛ぶようになっている。

KatzKatz

引用元PDFへのリンクは、デフォルトでは「ハイライト元のPDFの名前・ページ」が付いてくるが、これが1つのドキュメント内に何回も並ぶとそこそこノイジーになる。

なので、PDF++のカスタマイズ画面を開き、「Display text format」の項目で「Emoji Page」という項目を付け足し、「📖 p.{{pageLabel}}」という値を入れている。

そうすると、引用元リンクが以下のようにスッキリする。

また、引用に対してObsidianのブロックリンクする場合でも、どのブロックなのかわかりやすくなる。