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「メールの仕組み」、専門用語なしでざっくり解説

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はじめに

「メールサーバー」「SMTP」「SPF」「エンベロープFrom」……
こんな単語を聞くと、思考がシャットダウンしませんか?

実は、メールの仕組みは郵便の流れとそっくりなんです!

「メールってどうやって相手に届くの?」
「専門用語なしでざっくり全体像を知りたい!」

そんなあなたのために、今回は「郵便」に例えてメールの仕組みを解説します!
技術用語は極力使わず、ざっくりイメージをつかめるようにしました。

登場人物

  • エンベロープ:封筒
    • 実際に郵便局(メールサーバー)に渡される封筒です。封筒には差出人の情報が記載され、配達先も明記されます。ここに書かれる「差出人情報」が、実際の送信者として扱われます。
  • ヘッダー:便箋
    • 封筒の中に入っている便箋には、メールの本文や件名、その他の情報が記載されています。受信者に見える内容となります。
  • メールサーバー:郵便局
    • 送られてきた封筒(エンベロープ)を受け取り、正しい宛先に配送する役割を担っています。
  • SMTP:配達員
    • 郵便局から封筒を受け取り、実際に手渡しで配達する役割を果たします。SMTPは、メールを送信するための通信プロトコルとして、メールを送り出す役割を果たします。
  • DNSサーバー:住所録
    • 送信者や受信者の住所(ドメイン名)を確認するためのデータベースです。郵便局や配達員が封筒を正しく配送するために、住所録(DNSサーバー)を参照して正確な住所(IPアドレスや認証情報)を取得します。
  • IPアドレス
    • 郵便局(メールサーバー)の住所

メールが届くまでの流れ

「メール」というものは、封筒の中に便箋が入っている状態でやりとりされます。
Gamil などで我々が確認できるのは、封筒中の「便箋」に書かれた情報になります。
私がAさんにメール送信するまでの流れは以下のようになります。(イラストは全てChatGPTに作ってもらいいました。優秀ですね😌)

  1. メールを送信
    a. Gmail や Outlook などのメールクライアントから送信ボタンを押す。
  2. 送信側の郵便局に届く
  3. 配達員(SMTP)が受信側の郵便局へ配送
    a. 住所録をチェックし、Aさんの郵便局の住所を取得する
    b. 配達員がその郵便局まで封筒を配送。
  4. 受信側の郵便局で封筒を受け取る
    a. 迷惑メールでないかを確認
    b. 問題なければ、Aさんのメールボックスへ届ける
  5. Aさんがメールを確認
    a. AさんがGmail や Outlook を開くと、便箋(ヘッダー+本文)を読むことができる!

SPF、DKIMって?

でも、メールにはもう一つ大事な問題があります。
「なりすましメール」や「改ざん」をどうやって防ぐのか?

そこで登場するのが SPF と DKIM という仕組み。
これらを使うと、「送信者は本物?」「メールの内容は書き換えられていない?」 を確認できるようになります。

では、具体的にどんな仕組みなのか、郵便に例えて解説していきます!

SPF(Sender Policy Framework)

封筒(エンベロープ)に書かれた差出人情報が、本当に正規の郵便局(メールサーバー・IPアドレス)から送られているかどうかを確認する仕組みです。

  1. 私が所属している会社の住所録(DNSサーバー)には、「この会社からの封筒は特定の郵便局(正規のIPアドレス)からのみ発送される」というルールが登録されています。
  2. 郵便局(受信側のサーバー)は、封筒の差出人の情報と住所録(DNSサーバー)の情報とを照らし合わせ、正しい郵便局から送られているかを確認します。
  3. もし、他の郵便局から送られてきた場合は、不正な封筒としてブロックされる可能性があります。

👉 SPFを使うことで、「なりすましメール」を防ぐことができます!

DKIM(DomainKeys Identified Mail)

便箋(ヘッダー)に、会社があらかじめ用意した秘密のスタンプ(デジタル署名)を押すことで、便箋が改ざんされず、正真正銘の送信元から発信されたことを証明します。

  1. 私が所属している会社では、各便箋に特別なスタンプを押すルールを持っています。
  2. このスタンプは、会社が発行した秘密の印で、郵便局(受信側)では住所録(DNSサーバー)を参照して、そのスタンプが正しいかどうか確認します。
  3. もしスタンプが合致すれば、便箋が途中で改ざんされていないことが証明され、受信者に正しく届けられます。
  4. 逆に、スタンプが一致しなければ、その便箋は偽造された可能性があるとして、注意が促されます。

👉 DKIMを使うことで、「メールの改ざん」や「なりすまし」を検出できます!

これらの仕組みによって、受信側は送られてくるメールが正当な送信者からのものであるか、改ざんされていないかを検証し、なりすましなどのリスクを低減しています。

まとめ:メールは意外とシンプル!

メールの仕組みは、郵便の流れとほぼ同じ!

  1. 封筒(エンベロープ) に差出人・宛先を書いて
  2. 郵便局(メールサーバー) に預けて
  3. 配達員(SMTP) が届ける

難しそうな「メールの流れ」も、こうして考えるとイメージしやすくなったのではないでしょうか?
次回メールを受け取るとき、「このメール、本当に信頼できる?」 と少し意識してみると、さらに理解が深まるかもしれません!
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参考文献

https://baremail.jp/blog/2021/05/25/1377/
https://blastengine.jp/blog_content/envelope-from/#エンベロー%E[…]97とヘッダー
https://blastengine.jp/blog_content/spf_basic/
https://christina04.hatenablog.com/entry/sender-policy-framework
https://blastengine.jp/blog_content/dkim_basic/
https://blog.smtps.jp/entry/2017/12/22/095814

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