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Webシステムの作成を他のサービスと比較してみた

に公開

普段はエンジニアとして、ユーザー企業向けにAWS環境の構築や保守運用をしています。
今回は少し趣向を変えて、「Webシステムってどうやって公開するの?」という技術初心者向けの話を整理してみました。

最近は便利なサービスや情報がたくさんある一方で、

  • 「設定や構成の基本がわかってない…」
  • 「初歩的なミスが本番環境で起きてる…」

という事例も現場ではまだまだ多いです。この記事ではWeb公開の基本代表的な構成比較を、できるだけ平易な言葉でまとめています。

🧭 Webシステムを公開するには?

Webシステム(HPやアプリ)をインターネットに公開するには、ざっくり以下の2つが必要です。

  • サーバー:アプリやWebの中身を動かす場所
  • ドメイン:ネット上の住所(例:example.com

図にするとこんな感じです👇

Webシステムの仕組み


🧱 用語のカンタン解説

  • サーバー:アプリが置かれているコンピュータのこと
  • OS:サーバーを動かす基本ソフト(例:Linux)
  • ミドルウェア:機能を追加するソフト(例:Apache、MySQLなど)
  • リクエスト/レスポンス:ユーザーからの要求と、その返事(Webの会話)

🔰 はじめてのWeb構築、どうする?

初心者がWebサイトを立ち上げるには、以下の2パターンが現実的です。

① レンタルサーバーを使う(王道)

  • 簡単に始められる
  • サーバー管理が不要
  • 月額料金が安い

② AWSなどのクラウドを使う(スピードと柔軟性重視)

  • 高機能・スケーラブル
  • 初期費用なし
  • ただし構成や用語の理解は少し難しい

💰 サーバー費用比較(年間)

サービス名 プラン 年間コスト 容量 特徴
WebARENA SuiteX スタンダード 約12.5万円 SSD 400GB 法人向け・安定性重視
エックスサーバービジネス スタンダード 約13.7万円 SSD 300GB SSLなど標準装備
AWS Lightsail 仮想サーバー 約17.6万円 SSD 320GB AWS初心者向け
AWS Elastic Beanstalk マネージド環境 約40万円 SSD 300GB 拡張性◎。価格は高め

💡 Lightsailは、初めてのAWS利用にもおすすめ。GUIも分かりやすく、コストも一定で安心。


🌐 ドメインの費用比較

サービス名 .com更新 .co.jp更新 備考
Xserverドメイン ¥1,428 ¥4,136 国内サービス
お名前.com ¥1,287 ¥4,125 定番
AWS Route 53 約¥1,950 約¥13,500 高速・柔軟なDNS管理

🧠 .co.jpは法人限定ドメイン。信頼性は高いけど、やや高額。


💡 実際の選び方ポイント

ケース おすすめ構成
とにかく安く、早く公開したい レンタルサーバー(例:エックスサーバー)
AWS使ってみたい・自由度重視 Lightsail or Beanstalk
法人・拡張性も考慮 Beanstalk + RDS + Route53
独自ドメイン運用だけしたい お名前.comやXserverで取得してDNS設定だけ

🧵 よくある失敗パターン

以下、実際の現場で見かけた「よくある失敗」です。

  • DNSの仕組みを理解せず、IP変更後も名前解決できずに公開できない
  • テスト環境と本番環境の違いを理解しておらず、意図せず障害を起こす
  • ドメインの更新忘れで、Webサイトが一時消滅

🏁 まとめ:あなたに合った選択肢を!

優先したいこと 向いてる選択肢
手軽さ・低コスト レンタルサーバー
スピードと柔軟性 AWS Lightsail
法人用途・運用安定性 Elastic Beanstalk(+RDS)
DNS制御・統一管理 AWS Route53

🔗 参考リンク


✍️ 最後に

技術が得意でなくても、自分でWebサイトやアプリを作れる時代です。

「ちょっと作ってみたいな」という人も、
「ちゃんと設計してサービス運用したい」という人も、
まずは自分に合った構成を知ることが第一歩になります。

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