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Laravel環境構築の備忘録(MacOS)

2025/03/09に公開

Laravelの環境構築にあたっての導入方法

Laravelの環境構築をサクッと実施したいと思い立っての備忘録になります。

ローカル開発環境を作る方法はいくつかあるが、以下の3つが代表的です。

Laravel Sail (Dockerベース) → 環境の差異を減らせるのでおすすめ
XAMPP + Composer → 手軽にローカル開発したい場合
Homestead (Vagrant) → 仮想環境で統一した開発環境を作る場合

Macでの環境構築の場合、以下の2つの方法がある。
基本的にはLaravel Sailを使うのがシンプルである。

✅ 方法1: Laravel Sail (Docker) - 推奨

Dockerを使って環境を統一
PHP, MySQL, Redis などを簡単にセットアップ
Macでも動作が安定

✅ 方法2: Composer + PHP + MySQL (ローカル環境構築)

Homebrew で PHP や MySQL をインストール
Laravelを直接Macにインストール
Docker不要だが、環境によって相性問題が発生することも

今回は、Laravel Sailをチョイス。
自分でLinux・Nginx・Mysql・PHPをインストール&設定するのはハードルが高いな…💧と思っていたので手軽にできるのはありがたい。

🔧 Laravel Sail で環境構築 (Mac)

1. プロジェクトを作成

mkdir laravel-app && cd laravel-app

✅ Composerのインストール確認

まず、Composerがインストールされているか以下のコマンドで確認します

composer -V

以下のようにバージョンが表示されればOK 👍

Composer version 2.8.6 2025-02-25 13:03:50
PHP version 8.4.4 (/usr/local/Cellar/php/8.4.4/bin/php)

▶️ バージョンが表示されたらインストールできているので 2. のステップへ
※バージョン情報が表示されない場合、Composerがインストールされていないので、次のステップへ

🔧 Composerをインストールする

MacではHomebrewを使って簡単にインストールできます。

brew install composer

インストール後、再度 composer -V を実行し、正常に動作するか確認する。

✅ パスを確認・設定する

もし brew install composer しても command not found のままだった場合は、Composerのパスが正しく通っていない可能性があります。
以下のコマンドで確認してみてください。

which composer

もし composer のパスが出てこない場合は、~/.zshrc にパスを追加する必要があります。
Homebrew経由でインストールした場合は、次のコマンドを実行してください。

echo 'export PATH="$HOME/.composer/vendor/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc

その後、もう一度 composer -V を試してみてください。

2. Laravel のインストール

composer create-project --prefer-dist laravel/laravel .

3. Sailをインストール

composer require laravel/sail --dev
php artisan sail:install

▶️ どのサービスを使うか聞かれるので、mysql や redis などを選択(基本はそのままでOK)

4. Sailでコンテナを起動

./vendor/bin/sail up -d

▶️ これで docker-compose が実行され、Laravelの環境が起動 🎉

5. 動作確認

ブラウザで http://localhost を開いて、Laravelの初期ページが表示されることを確認!

6. Artisanコマンドの実行 (オプション)

Sailのコマンドは sail をつけて実行

./vendor/bin/sail artisan migrate
./vendor/bin/sail artisan tinker

※ sail を毎回打つのが面倒なら、エイリアスを設定すると便利です👇

alias sail='[ -f sail ] && bash sail || bash vendor/bin/sail'

これで sail up -d のように短縮して実行できます!

これでLaravelの環境は完成! 🎉

✅ バージョンの影響ポイント

① Laravelのバージョン

composer create-project --prefer-dist laravel/laravel . を実行すると、
最新のLaravel がインストールされる。
もし特定のバージョンを使いたい場合は、以下のように指定する。

composer create-project --prefer-dist laravel/laravel="11.*" .

(Laravel10 を使いたい場合は "10.*" を指定)

② PHPのバージョン

Sail は docker-compose.yml で定義されている PHP バージョンを使用します。
例えば、Laravel 11PHP 8.2 以上が必須(Laravel 10** は **PHP 8.1 でもOK)
Sail でPHPバージョンを変更したい場合は、docker-compose.yml を編集する。

services:
    laravel.test:
        image: 'sail-8.2/app' # Laravel 10 は PHP 8.1 必須なので、8.1以上を指定

変更後に以下を実行して、コンテナを再ビルドすると反映される。

./vendor/bin/sail build --no-cache

③ MySQL / PostgreSQL のバージョン

Laravel 11 / 10 のデフォルトは MySQL 8.0
Laravel 8 以前のプロジェクトでは MySQL 5.7 の方が安定だったが、現在は非推奨である。
これも、docker-compose.yml で MySQL のバージョンを変更可能。

services:
    mysql:
        image: 'mysql:8.0' # 変更する場合は 'mysql:5.7' などに変更

変更後はコンテナを再起動する。

./vendor/bin/sail down
./vendor/bin/sail up -d

🎯 まとめ

最新のLaravelをインストールすると、Laravel 11なので PHP 8.2 以上が必要
Laravelのバージョンを指定したい場合composer create-project のオプションで指定
PHPのバージョン変更は docker-compose.yml で対応可能
MySQLのバージョン変更も docker-compose.yml で自由に変更できるが、Laravel 11 / 10 は MySQL 8.0 がデフォルト

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