Arch Linuxにデスクトップ環境を構築する
こちらの記事でインストールしたArch Linuxに、デスクトップ環境(GUI環境)を構築します。
今回はデスクトップ環境にXfce、ディスプレイマネージャにLightDMを導入します。
Xorgのインストール
まず、GUI環境を動かすのに必要なxorg-server
をインストールします。
$ sudo pacman -S xorg-server
ビデオドライバのインストール
私の環境ではIntel CPUに内蔵のGPUを使用しているので、Intelのドライバをインストールします。
$ sudo pacman -S xf86-video-intel
フォントのインストール
GUI環境で日本語を表示するためには、日本語フォントが必要になります。
また、端末用の等幅フォントも一緒にインストールしておきます。
$ sudo pacman -S noto-fonts noto-fonts-cjk noto-fonts-emoji noto-fonts-extra ttf-dejavu
Xfceの導入
xfce4
をインストールします。
$ sudo pacman -S xfce4
上記コマンドを入力すると、インストールするパッケージを選ぶようメッセージが出ます。
Enterを押すことで全てのパッケージをインストールできますが、私はxfwm4-themes
は要らないので外しています。
また、Xfce関連の追加パッケージもインストールします。
$ sudo pacman -S xfce4-goodies
こちらも、インストールするパッケージを選ぶようメッセージが出ます。
私は不要なものは入れたくないので、下記のパッケージだけを選んでインストールしています。
パッケージ名 | 説明 |
---|---|
mousepad | テキストエディタ |
ristretto | 画像ビューア |
thunar-archive-plugin | Thunarでアーカイブを作成・展開するためのプラグイン |
xfce4-notifyd | デスクトップ通知デーモン |
xfce4-pulseaudio-plugin | XfceパネルのPulseAudioプラグイン |
xfce4-taskmanager | タスクマネージャ |
xfce4-whiskermenu-plugin | Xfceパネルのスタートメニュー |
LightDMの導入
ログイン画面の表示やデスクトップ環境の起動に必要な、ディスプレイマネージャをインストールし、有効化します。
$ sudo pacman -S lightdm lightdm-gtk-greeter
$ sudo systemctl enable lightdm
その他の追加パッケージ
その他の追加パッケージをインストールします。
$ sudo pacman -S pulseaudio pavucontrol gvfs network-manager-applet gnome-keyring
キーボード配列の設定
GUI環境でも、デフォルトではキーボード配列がUSになっています。
日本語キーボードを使う場合は、まず/etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf
ファイルを作成します。
$ sudo nano /etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf
そして、以下の内容を記述してください。
Section "InputClass"
Identifier "Keyboard Defaults"
MatchIsKeyboard "on"
Option "XkbLayout" "jp"
Option "XkbModel" "pc104"
EndSection
ロケールの設定
最後に、ロケールを日本語に設定します。
/etc/locale.conf
をエディタで開き、以下のように書き換えてください。
$ sudo nano /etc/locale.conf
LANG=ja_JP.UTF-8
以上で、デスクトップ環境の構築は終了です。
PCを再起動すると、GUIが立ち上がります。
$ sudo systemctl reboot
このあとは日本語入力の設定や、ブラウザなどのアプリケーションをインストールして、自分の使いやすいように設定していってください。
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