タスク管理にLinearを使ってみたらめちゃくちゃ良い体験だった
はじめに
株式会社immedioというスタートアップでエンジニアリングマネージャーをやっているのですが、少し前にタスク管理をNotionからLinearに移行しました。
日常的にタスク管理をする者にとってそのツールの体験が良いかどうかは業務効率に直結するのですが、Linearに移行してみて本当に良かったと思っています。
今回はLinearに移行してみて、特に良い体験だと感じた点を紹介します。
GitHub連携
まず第一の推しポイントとしてGitHub連携が挙げられます。
Linearでは、GitHubのPull RequestとLinearのタスクを紐づけることができます。これによって様々なことが自動化できます。
まずPRの状態に応じてタスクのステータスを切り替えることができます。例えば弊社の設定例では下記のようになっています。
- PRがOpen状態になったらIn Progressに移す
- PRのレビューがリクエストされたらIn Reviewに移す
- PRがApproveされてマージ可能になったらQA Readyに移す
- PRがマージされたらDONEにする
弊社だとGitHub Flowのようなブランチ戦略を採用しており、PRがマージされたらそのままリリースされるようになっているので、マージ=タスクDONEということになります。
今までPRの状態に応じてタスクを手動で切り替えていたのですが、Linearにしてからはタスクの状態を触る機会が激減しました。
またタスクに紐づくPRがどのような状態なのかも分かり易いです。どのタスクがApproveされていて、どのタスクがレビュー待ちかというのが一目でわかります。もちろんPRに飛べるようになっているので、すぐにPRを確認することができます。
Cycleという概念
Linearを理解する上でとても重要なのがCycleという概念です。これはスプリントと言い換えることもできます。
Cycleは自由に設定でき、開始する曜日や1Cycleあたりの期間(弊社は2週間)などを設定できます。
過去の消化したEstimate(タスクの重さ。ストーリーポイントなど)に応じて、Capacityを設定してくれるところも便利なポイントです。例えば直近のCycleの消化ポイント数が多いのに積まれているタスクが少ない時はCapacityに対して足りないことがすぐにわかるので、バックログからToDoにもっと積むべきタスクがないかを探すというアクションが取りやすくなります。
ちなみにEstimateはよくあるフィボナッチ数からTシャツのサイズまで、スクラムでの一般的な見積もりのやり方ができるようになっています。
動作が軽快
Notionとの比較になってしまうのですが、Notionだと複雑なビューなどを開いた時に全体を表示するのに1~2秒かかってしまうことがありました。大したストレスではないので気にならない人は気にならないかもですが、Linearだとどのような状況でも爆速でレスポンスしてくれます。
毎日触るツールである以上、動作の軽快さは日々の業務効率に直結します。今の所、Linearを使っていてレスポンスに困ったことは一度もないです。
コメントのやり取りが気持ち良い
弊社だとLinearのタスク上でタスクに関するやり取りをするのですが、これが非常に気持ちが良いです。
まずSlackのようにスタンプでコミュニケーションができます。軽く返事したい時に便利ですね。
あとはタスクの中にスレッドの概念があり、関連するトピックを話しやすいです。Notionでやり取りをしていると「別の話題として切り離したいなあ」と思うことが多かったので、これはとても気持ちが良い体験です。
Slack連携
LinearではSlack連携が充実しています。私が特に便利に思っているのは下記の機能です。
- Slackのスレッドをタスクに関連づける
- Slackからタスクを作成できる
これらの機能を使えば、下記のようなステップがとてもスムーズにできます。
- 顧客からCSに対してフィードバックが来る
- CSがそのフィードバックをSlackのチャンネルに書き込む
- PdMがそのフィードバックのメッセージから直接Linearのタスクを作成する
- このタスク作成がSlack上で完結するので忙しいPdMに好評
- 開発者がタスクを完了すると、完了したことがSlackのスレに届く
- CSが開発完了したことを即座に理解できる
CSが顧客からのフィードバックを投稿し、PdM が Issue に起こし、開発完了時に自動でお知らせ
どうでしょう。一目でタスクの流れや状況が理解できますよね。
また、Linearにアクセスすることなく、サクッとタスクを作れるLinearのSlack Appの体験は、特にPdMには好評でした。
SlackのショートカットからIssue作成できる
あと、タスクの元になったメッセージにチェックマークがつくので、メッセージを見ると一目で完了しているかどうかがわかるようになります。フィードバックが大量に溜まっているチャンネルになっても、ざっと見るだけで何が完了しているのかわかるのは便利ですね。
Slack通知も完備しています。びっくりするぐらい設定が柔軟です。もちろんメンションされたらSlack通知されるようにできます。
依存タスクの管理がしやすい
これはだいぶ地味なのですが、でも便利な機能の1つとして、タスクの依存関係を表すことができます。
例えばタスクAはタスクBが終わったあとじゃないと着手できない、というような関係を表したいことはよくあると思います。
Linearだとこのような関係を「ブロック」という言葉を用いてわかりやすく表すことができます。
これを見るだけで、このタスクは別のあるタスクによってブロックされているということがわかるので、うっかり進めてしまうということがなくなります。
また、対象タスクが完了すると自動でブロックを外してくれます。これも非常に便利ですね。
その他
その他、細々としていますが、便利だった点を挙げていきます。
- タスクの並び順をManualで並び替えられる
- 優先度管理に便利
- 特定のフィルターや並び順をViewとして保存できる
- 定例報告に便利
まとめ
Linearは総じてタスク管理をする人(マネージャー、メンバー両方)のことを考えて作られている印象です。導入して半年以上が経過しますが、未だに不満な点はありません。
導入を迷っている方は是非検討してみてください。
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