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個人開発のモチベーションを上げる3つのこと

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はじめに

こんにちは。個人開発でみんなで一緒にポモドーロテクニックができるサービス、Sushi Workを開発しているimaです。

https://zenn.dev/imaginelab/articles/eb5b19db6f9b0b

上記の記事経由でサービスを使ってくれる方が多く、ありがたい限りです。

本記事では、リリース後、1年近くSushi Workの改善を続けていく中で、何が開発のモチベーションを保たせてくれたかを書きます。

補足ですが、多くのユーザーに使ってもらうことを想定しないサービスの個人開発は、これから述べることを、あれこれ考えずに、とっとと作り始める方が良いと思います。自分の技術力向上のためや、開発自体を楽しむ個人開発がそれにあたります。開発自体を楽しむ個人開発、これも久しぶりにやりたいなぁ。

今までの活動量

  • gitのコミット数・・・1,033コミット
  • closeしたGitHub Issuesの数・・・248
  • closeしたPull Requestの数・・・270
  • リリースノート数( https://sushiwork.com/releases )・・・63

このサービスは日々改善されてる感を出したかったので、小さなリリースでもリリースノートを書くようにしていました。

gitのコミット数とか気にしてなかったので、今、確認してみて我ながらよくやってるなと褒めてあげたいです。

その1 自分が本当にやりたいことか

目覚ましアプリでの失敗

2011年、Androidのバージョンがまだ2系だった頃、Androidアプリを個人開発でリリースしました。目覚ましの曲をTwitterのフォロワーに選んでもらえるという目覚ましアプリだったのですが、そのアイデアが評価されてMashup Awardで賞をいただきました。

その頃、ちょうどフリーランスとして独立したこともあり、フリーランスの案件と、目覚ましアプリの個人開発を並行して進めていく予定でいました。運がいいことにフリーランスとして独立したことを周りに知らせると、先にフリーランスになっていた大学の先輩に案件を紹介してもらったり、起業していた大学の先輩や友達から声をかけてもらうことができました。

駆け出しフリーランスとしては仕事をもらえる内が華なので、できる限りの案件は受けていました。そうしている内に、仕事で手一杯になり個人開発してる時間はなくなっていき、目覚ましアプリは改善することなく、アプリストアから取り下げました。

自分が本当にやりたいことか3年かけて確認する

そして、いつからか、こう思い始めました。「その内、フリーランスの仕事がなくなるだろうから、なくなったら個人開発に打ち込もう」と。

その時のため、アイデアは常にメモしていました。そのアイデアの1つが「みんなで一緒にポモドーロテクニックをする」サービスです。

Sushi Workの原型となる、そのアイデアを書いたEvernoteを確認してみたところ、2016年3月が作成日になっていました。その後も、そのアイデアをブラッシュアップさせたりしながら、このアイデアを実装したいかを自分に問いかけ続けました。

目覚ましアプリのように、忙しいというだけでモチベーションを失うようでは、同じ失敗を繰り返すだけだからです。

また、みんなで一緒にポモドーロテクニックをすることが本当に効果があるか分からないので、別のアプリを使って仲間を募り、自分で試しながら実験してみたところ、効果があることが分かりました。そのアプリを使っている時と、使っていない時では明確に日々に実行できるポモドーロ数に違いがありました。

そのアプリはポモドーロテクニック専用ではないので、ポモドーロテクニック専用のアプリを作れば、役に立つことができそうだぞということが分かりました。

そしてgitのファーストコミットをした日が2019年3月です。実装に着手するまで3年かかってますね(笑)。アイデアを思いついてから、3年経ってもやる気を保っていたという意味では、逆にすごいんじゃないかと思います。

3年はいくらなんでも長すぎだと思いますが、それが本当に自分がやりたいと思えることか、自分に確認する時間は必要かなと思います。

個人開発において、やる気がなくなることが1番のリスク

後から知ったのですが、個人開発で成功しているうめのんさんも、個人開発において自分のやる気がなくなることが1番のリスクであり、自分がやりたいと思えるかを重視しているとおっしゃっていました。詳しくは、このYoutubeの18分頃から。

https://youtu.be/oAui5OD1H0k?t=1082

関連するブログ記事はこちら

http://umenon.com/2013/01/02/test_your_passion/

個人開発する時間の確保は必要

これは補足ですが、2019年3月にファーストコミットはしたのですが、本格的に開発するには仕事が忙しすぎて無理でした。。やっぱり個人開発するにも時間が必要なので、フリーランスの仕事を減らして、2020年5月から本格的に実装を開始しています。そして、2021年2月にリリースできました。

3年かけてやる気を確認したので、今でもバッチリやる気を保っています!

有難いことに、フリーランスの仕事がなくなることはなく、自分から減らすことになるとは、フリーランスを開始した頃には想定できなかった嬉しい誤算でした。

その2 ユーザーさんからのフィードバック

もらったフィードバック数

  • 本記事の一番上で紹介したZennの記事へのコメント・・・18
  • Google Form・・・59
  • Twitter・・・たまに呟いてくれる人がいる

実際に使って意見をもらえると嬉しい

Google Formからのフィードバックは9割方、好意的なフィードバックで、最初にお礼の文章がついていることも多いです。実際に役立っていることを実感できるので、モチベーションが上がります。

無料であることや、不具合が出ないように気を付けているのもありますが、クレームのようなモチベーションが下がるフィードバックをもらったことは、今のところないです。

フィードバックをもらうためにしていること

「フィードバックへのフィードバックを返す」これに尽きます。

普通のサービスにフィードバックを送っても、返事は「フィードバックありがとうございます。今後の改善に活用させていただきます。」的な自動返信が関の山です。

個人開発はここで差別化できると思ってます。なぜなら、自分一人に全権があるので、そのフィードバックに対して、やるのか、やらないのかをすぐ返事できるからです。

普通の会社のサービスだと、一人ですぐに決めれず、チーム内で合意を取る必要がありますが、個人開発では、そういうプロセスを吹っ飛ばせます。

「フィードバックへのフィードバック」は、フィードバックに返事をするだけでなく、サービス改善として取り入れることも含まれます。自分のフィードバックがサービス改善に取り込まれる可能性があると分かれば、さらにフィードバックを送ってもらえる可能性が高まります。

実際にやっていることとしては、リリース時にnoteに記事を書いているのですが、改善のきっかけになったフィードバックを入れています。そして、そのフィードバックをくれた方にお礼を書いています。

例:

https://note.com/sushiwork/n/n56baac2cdeb6

それだけだと、対応しなかったフィードバック、既存機能で対処可能なフィードバックに対して、僕からの返事を返せないので、今はGoogle Form経由でもらったフィードバック全てに対して、noteで返信をしています。

https://note.com/sushiwork/m/m1eb9164da4f5

この方法がベストだとは思ってないので、いずれ Discourse
を導入するなどしたいと考えています。

サービスの方針を公開しておく

フィードバックをもらっても、全ての内容を取り入れていると、整合性のないサービスになってしまいます。このサービスをどういうサービスにしたいかを、自分の中でしっかり決めておくことが重要です。

そして、どういうサービスにしたいかの方針を公開しておくと、その方針に呼応した内容のフィードバックを送ってくれるユーザーさんもいたりして、とても助かります。

https://note.com/sushiwork/n/n28331869b294

自分が一番のヘビーユーザーであることが、やる、やらないの判断に役立つ

今のところ、Sushi Workの1番のヘビーユーザーは自分です。Sushi Workでは、1ポモドーロすると1貫の寿司がもらえます。自分がもらった寿司の数は、3,031で全ユーザーの中で1番多いです。ちなみに、2位の方は2,266、3位の方は1,803です。

自分がヘビーユーザーなので、やる、やらないの判断をする時に、自分が欲しいかどうかを判断基準にできるので、判断が楽になります。

でも、自分のユースケースが全てではないので、納得できる理由の機能要望には、きちんと答えていくようにしています。

機能要望の場合、理由を書いてもらう

Google Formには、フィードバック内容に加えて、下記の質問も追加しています。

機能追加などのご要望の場合、その機能がないことによって困っていることを、なるべく具体的に書いてください。そうしていただけると、その課題解決の手段を検討しやすくなります。

サービスに機能追加する時に、一番重要なのは、その機能が「ユーザーさんの困っていることを、うまい具合に解決するか」です。

ただ単にフィードバック内容を実装すると、「困っているかどうか分からないことを、最適か分からない方法で解決する」ことになりがちです。

機能追加の要望があるということは、現在の機能では満たせないで困っていることがあるケースが多いので、何に困っているのか、なぜその機能が欲しいと思ったのかを書いてもらうようにします。

そうしてもらうと、開発者としては解決すべき問題を新発見できたり、問題の解像度を上げることができます。

ユーザーの困っていることが切迫していればいるほど、解決した時に気に入ってもらえます。そういう切迫しているニーズのことをBurning近澤さんは「Burning Needs」と定義しています。おすすめのPodcastなのでぜひ聴いてみてください。

https://anchor.fm/burning-cast/episodes/1--Burning-needs-eec1dr

https://chikathreesix.com/burning-needs

もう1つ、無駄な機能を作らず、ユーザーにきちんと使ってもらえるプロダクトにするために「ジョブ理論」を学ぶことをお勧めします。個人開発でどんなサービスを作るか考えるときにも使えます。そもそも誰かの課題を解決するプロダクトじゃないと、誰も使ってくれないので、フィードバックも来ないはずです。。

投げ銭してくれる人も

ユーザーさんの中には、フィードバックだけでなく、投げ銭をしてくれる方もいました。Zenn、noteの投げ銭機能で3名、TwitterのDMでAmazonギフト券を頂いたこともあります。額面というよりも、投げ銭をしてくれる行為そのものが嬉しかったです。

その3 進捗、うまくいった感触

Zennの読者の皆さんは、プログラマーの方が多いと思いますが、仕事でプログラムを書いていて、一番達成感を感じた時は、どんな時ですか?

コードを完成させてデプロイした後ですか?たぶん違いますよね。デプロイして、そのコードのおかげで事業に進捗があった時だと思います。(異論は認めます!)

mixiアプリで感じた達成感

自分の昔の話をすると、最も分かりやすく達成感を感じたのは、まだ会社に勤めている頃、mixi向けのソーシャルアプリをリリースした時です。

モバイル向けのFlashで作られていた乙女系ゲーム(小説みたいになっていて、質問に答えることでストーリーが分岐していく仕組み)を、mixiアプリに焼き直すという企画でした。

なんでか忘れましたが期限が迫っており、開発チームは徹夜でゲームを仕上げることになりました。僕は、ストーリーの分岐を制御する一番肝のコードを書くことになり、途中でできないかもと不安を覚えつつ、なんとか明け方にはコードを完成させました。

その後、リリースするわけですが、当時のmixiアプリは大盛況だったので、やたらアクセスが来ます。そして、今では信じられないですが、当時はアプリへのアクセス数に応じてmixiから売り上げが入る仕組みだったので、すごい売り上げが上がっていることが僕でも把握できました。

自分の書いたコードが、たくさんの売り上げを生み出していると思うと、すごい達成感を感じたのを覚えています。ベンチャー企業の間では、「売り上げは全てを癒す」という言葉がありますが、こういうことだなと感じました。こういう結果を得られるのであれば、徹夜作業も、ま、いいかと思えました。

この事例はmixiの大盤振る舞いにより、リリース後、2、3日で売り上げが立ってしまう、とても分かりやすい例ですが、達成感はコードを書き終わった時じゃなくて、事業が進捗した時に得られるものだと思っています。そして達成感があると、次の仕事のモチベーションが湧いてきます。

毎日少しでも進捗していることが、やる気につながる

マネージャーの最も大切な仕事」という本には、こう書かれています。

マネージャーにとって最も大切なのは、「チームや部下にとってやりがいのある仕事が、毎日少しでも進捗するように支援する」ことだ。

個人開発も同じで、自分のサービスが毎日少しでも進捗している状態(アクティブなユーザー数が増えたり、売上が増えていく状態)を作り出せると、やる気が出て、次の改善もやっていこうという気持ちになれます。

やりがいのある仕事であることも大事

https://engineering-org.findy-teams.com/posts/ikyu-interview/

伊藤さん:生産性を上げるというよりは事業やサービスが一番だと考えています。事業やサービスとして取り組むことに皆がきちんと納得していて、「これは大事だ」と思っている状態が作れるかどうか。それがモチベーションや開発スピードに繋がると思っているんです。

このインタビューを読むと、伊藤さんが「やりがいのある仕事」であることをチーム内で合意を取ることと、それを進捗させることにフォーカスしていることが伝わってきます。

個人開発でも、このサービスは世の中の役に立っていると信じられることが大事です。僕の目覚ましアプリでは、こういう面も不足していたなと感じます。

実際問題、そんなにうまくいかない😱

ここで厳しい現実に戻ります。。Sushi Workでは、DAU(Daily Active User)と、日々の各ユーザの目標達成率をKPIにしてますが、特にDAUが伸びません。。サービスが常に伸びてるとモチベーションが高い状態を維持できるのですが、伸びてないと、不安になります。

そんな時に奮い立たせてくれるのが、「その1 自分が本当にやりたいことか」「その2 ユーザーさんからのフィードバック」です。フィードバックも毎日来るわけじゃないので、やっぱり一番必要なのは、自分の心の底から湧いてくるやる気です。

終わりに

Twitterなどで個人開発をしている人を見ると、僕の目覚ましアプリの時のように、開発を継続できてない人を見かけるので、この記事を書いてみることにしました。

まだ自分も道半ばで偉そうなことを言える立場ではないのですが、この記事が少しでもこれから個人開発しようとしている人のお役に立てれば幸いです。

そして、誰かが個人開発したサービスで、気に入ったサービスがあれば、前向きなフィードバックを送ったり、投げ銭、課金してあげてくださいねー。

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  • 在宅勤務で仕事に集中できない
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と思ってる方はぜひSushi Workを使ってみてください。

https://sushiwork.com/

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