Ubuntu 20.04 LTS/20.10でFcitx5を使用する
以後はUbuntu Weekly Recipe 第689回をご覧ください。
Ubuntu 20.04 LTS/20.10で最新のFcitx5を使用する方法を紹介します。12/6、12/13更新。
概要
Fcitx 5.0.0 is now availableというわけで、試してみました。
原則としてはDebian Sidのソースパッケージをそのままリビルドしただけですが、場合によってはgitから最新のソースを取得しています。
fcitx5-mozcのパッケージは存在しないため、リビジョンe7a97d0のソースコードを取得しました。現在のMozcのバージョンは2.26.4206.102になっており、大幅にバージョンアップしています。そんなわけでパッケージのクオリティはあまり高くないため、何かおかしなところがあったらすみません。
アーキテクチャはAMD64はもちろん、Arm64もサポートしています。
用意するもの
テスト用のUbuntu 20.04 LTS/20.10またはそのフレーバーを用意してください。くれぐれも実環境では使用しないでください。
インストール方法
Kubuntuを除くUbuntuとそのフレーバーでは次のコマンドを実行してください。
$ sudo add-apt-repository ppa:ikuya-fruitsbasket/fcitx5
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install fcitx5-mozc
$ im-config -n fcitx5
実行後再起動するとFcitx5に切り替わっていると思います。
Kubuntuでは次のコマンドを実行してください。
$ sudo add-apt-repository ppa:ikuya-fruitsbasket/fcitx5
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install fcitx5-mozc kde-config-fcitx5
$ im-config -n fcitx5
実行後再起動するとFcitx5に切り替わっていると思います。
雑感
12月13日現在でUbuntu 20.04 LTSでもビルドできるようになりましたので、パッケージも作成しました。
Ubuntu(というかKubuntuを除くフレーバーも含む)だと現在のステータスがわかりません。「グローバルオプション」の「フォーカスを変更する際に入力メソッドの情報を表示する」にチェックを入れると、一度フォーカスを外してもう一度アクティブにすればわかりますが、やや面倒です。
個人的にはFcitxにあった状態パネルがあると嬉しいのですけど、イマドキじゃないと言われると返す言葉がないのですよね。
Kubuntuはいずれも当てはまらないので、KubuntuというかKDEで使う分にはいいかも知れません。
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