Wi-Fi用M.2スロットに2.5GbEを生やしてみた
M.2スロットを知る編
PCに2.5GbEを増設したいけど、PCI-Eスロットは消費したくない。USB接続はなんかいや……という場合、どうすればいいのか考えあぐねていたのですが、ある日突然Wi-Fi用のM.2スロットに接続すればいいんじゃね? そんな製品があるのか知らんけど……とひらめいたので、本当にそんなものがあるのか調べてみました。
まずはM.2スロットのことを知らないといけません。Wi-Fi用とストレージ用でなんか互換性はなさそうだよね……くらいのことしか知らなかったので。
Wikipediaにいい記事がありました。 なるほど、Wi-Fi用はAかE(またはその両方)、ストレージ用はBかM(だいたい後者)という理解でよさそうです。
購入編その1
どういうものを買ったらいいのかはわかったので、実際にAmazonで調べてみたところ、いくつか同じ製品と思われるものが見つかりました。
私が買ったときより少し安くなっていますが(購入価格は2219円、執筆段階の価格は2078円)、大した価格ではないので即座にポチりました。RTL8125Bなので不安もありません。
無事に発送されましたが、こんなステータスになってしまいました。

なんでやねん!
購入編その2
まぁ小さいし、どっかでなくなってしまったのかな、じゃあ2個買ったら大丈夫かな……と思って、別のところから2個購入しました。
すると配達不能だったはずの、最初に購入したものが届きました。

ここまで書いたら推測できるかもしれませんが、ここで買った2個も配達不能になりつつきちんと手元に届きました。チャイナエクスプレスめ……。
接続編その1
期せずして3つも買っちゃった。どうしよう。
最初は接続されているWi-Fiモジュールを引き抜いてM.2 NIC(と称することにします)を接続すればいいかーと安易に考えていたのですが、ちょっとしたことですぐ抜けます。当たり前ですね。
別件でLGA1700なマザーボードを探していて、どうせならWi-Fi用M.2スロットがあるものにしようかなーということで、B660M Pro RSを購入しました。
実際に取りつけてみました。
この写真ではわかりにくいのですが、RJ45ケーブル接続部分があるせいで浮いてしまってネジ止めができませんでした。
すると親切な方がM.2用のネジが売ってるから買うといいよと教えてもらったので、早速購入しました。
こんなのいっぺん使ったらもう使うことはないんだろうなぁ……と考えていましたが、意外と重宝するので買っておいてよかったですね。いや本当に意外で……。 丁度いい高さのスペーサーが入っていて助かりました。
これで確かにM.2 NICは抜けなくなりましたが、ケーブルは抜けます!
接続編その2
ちゃうねん本来は既存のWi-Fiモジュールを置き換えたいねん……というわけで、やってみました。

どこにピントが当たってるんだという感じですが、実際に何をしているかは見たらわかりますね。
本来は蓋もしたかったのですが、ケーブルの端子のせいでできませんでした。でも抜けないのでヨシ!
ケーブルはどうしても美しくない感じになってしまいます。

このPCの話はまたいつかどこかで。
使用編
先のtweetにもあるように、何ら問題なく2.5GbEとして認識しています。

では速度はどんな感じでしょうか。
お手軽にiperf3でテストしてみます。サーバー側はPC Watchの連載で取り上げたLarkBox Xです。
クライアント側はもちろんB660M Pro RSです。こんな感じでした。

期待どおりの速度が出ています。無事に目的を達成することができました。
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