Chrome 86 × WebXR Device API × Oculus 系 HMD が正常動作するようになりました

2 min読了の目安(約2200字TECH技術記事

WebXR Device API が有効になっている Windows 版の Chrome で PC 接続の Oculus 系 HMD が認識されなかった件が Chrome 86 で解決されました🎉

@ikkou です。Web における VR と AR である WebXR を追っています。

見出しの通り WebXR Device API を使った WebXR コンテンツを Oculus Link で Windows PC に繋いだ Oculus Rift S や Oculus Quest で見るときに正常に認識されなかった件が 2020-10-06 PDT にリリースされた Chrome 86 で解決され、期待する動作をするようになりました。これは Chrome ベータ版の Chrome 86 で確認できていた通りのアップデートになります。

2020-10-08 JST 現在のバージョンは 86.0.4240.75 です。

New in Chrome 86
https://developers.google.com/web/updates/2020/10/nic86

2 つ前の Chrome 84 では起動オプション付きであれば期待通りに動作しましたが、1 つ前の Chrome 85 では打つ手なしでした。

環境をお持ちで試したい方は Chrome 86 にアップデートされていることを確認の上、Oculus Quest / Rift S を Windows PC に繋いで Oculus Link を起動して WebXR - SamplesImmersive VR Session で EMTER VR してください。問題なく表示されるはずです。

これまでの流れ

Chrome と WebXR Device API の過去の話は dev.to にまとめてあります。
個人的には「ようやく」という所感です。

Chrome と同じ Chromium エンジンを使っている Microsoft Edge は?

特に Web 制作を生業としている人は過去に何かと苦い思い出のある Microsoft 社謹製のウェブブラウザ Internet Explore (Trident) は Microsoft Edge (EdgeHTML) に生まれ変わり、さらに 2020 年 1 月以降は Chrome と同じ Chromium エンジンを使っています。つまり中身は実質 Chrome です。

その Microsoft Edge は 2020-10-08 JST 現在 85.0.564.70 であり、状況としては打つ手のない Chrome 85 と同じ状態で、認識されない&解決方法がない状態です。安定版は Chrome から一寸置いた後で取り込まれるので、Microsoft Edge も近日中に v86 となり、Chrome 同様に WebXR Device API を使ったコンテンツを有意に体験できるようになるはずです。


ちなみに、本記事の趣旨とは異なりますが、Oculus Quest をお使いであれば、Oculus Link で PC に接続せずとも、WebXR Device API に標準対応している Oculus 標準ブラウザである Oculus Browser や Mozilla 社による XR 向けブラウザである Firefox RealityWebXR Device API を使ったコンテンツを体験できます。

現場からは以上です。