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個人でDevinのCoreプランを一ヶ月使ってみたので感想を書く

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こんにちは! 株式会社リンケージikkitang です。

毎日、AIについて何かしらの情報が流れてくる昨今ですが、皆様いかがお過ごしですか! 自分は毎日色んなことができるようになっていくこのカオスさがとても楽しいです。

https://devin.ai/

今回は、Devinについて、個人で一ヶ月程度使ってみたのでそれの感想をまとめていきたいと思います。 以前は Teamプランしか提供されておらず 「流石に月$500はな...」 と尻込みしてたのですが、Coreプランの登場により個人でも手が出せる範囲になってきました。一ヶ月使って行く中で 「Coreプランだと個人でどんぐらい使える?」とかそういう温度感が共有できればいいかと思います。

結論

とりあえず結論書いとくと、

  • 個人利用の範疇であれば、機能や費用感としてもCoreプランで十分(むしろ、多分それが推奨という理解)
    • Slack・GitHubの連携も十分すぎる
  • ACU(作業単位)は、新規のプロジェクトを0から立ち上げるなら 3~5ACU 、小Issueを進めるので 0.5~1.5ACU程度
    • 最小で 10ACU(≒ $20) から始められるので 小Issue程度であれば 10弱程度 依頼できそう
  • とはいえ、思った通りにコードを書いてもらうには Issue の整備が不可欠

Devinを使ってみた感想

Devin Coreプランについて

https://devin.ai/pricing

Devinを現在個人で利用する場合は 実質的に TeamプランCoreプラン の2択となります。 (Enterpriseプランは除外した)

Teamプランが 月額固定費が$500のプランで ACU(作業単位)があらかじめ 250ACU 割り当てられています。その他、理論上無制限に並列でDevinを走らせることができたり Devin API と呼ばれている Devin を我々のアプリケーションから操作できるAPIが提供されます。

以前は、Teamプランしか選択肢がなかったのですが、先月 2025年4月に Coreプラン が登場しました。 Coreプランは月額固定費が$0で、必要な分だけACU(作業単位)を購入して使う(Pay as you go)形式で、最低10 ACUから購入可能(≒$20)というプランです。

Devin との対話をどう進めているか

個人で契約したSlackからDevinにいつも依頼をしています。
実際のやり取りはこんな感じで、ここから もうちょっとこうしてほしい などのやり取りをしてPRをしあげていってもらっています。

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PRに対してレビューコメントをしても、Watchしてくれるので便利です。コンテキストを共有する作業が省略できるので、PRにコメントして対応してもらうほうが多いですね。

Devinへの依頼内訳

最近のDevinへの依頼については、8割ぐらいはIssueのコーディング作業依頼なんですが 残りの2割ぐらいでIssueの作成を依頼しています。このあたりは Copilot や Cline での Act・Plan をやってもらう感覚に近いです。

今日やったやつだとこんな感じです。

@Devin
https://github.com/hogehoge

このリポジトリで、CI(E2Eの自動テスト)のGitHubActionsを構成したいと思っているので、その方針を考えて Issueを作成してほしいです。

- GitHub Actions で サポートされている コンテナーで postgresql の各種バージョンで for each 的に動かして、動作検証をしたい。
    - その PostgreSQL に 初期データを投入する SQL を準備しておく
- 各種 MCPの tool を実際に 動かして、正しく返ってくるかのE2Eテストを作りたい
    - なので、動作チェック用のMCP Clientが必要であれば、それを準備するかを検討する

成果物が GitHub Issueとして出てくるので、そのIssueをもとにまたタスクを進めてもらいます。一回で全部やらないのは、Issueという単位で切り出してそのタイミングで方針を仕上げきることで今後のコンテキストをあわせたり、実装方針のブレを少なくするためです。最近までは、この辺のIssueの作成はChatGPTにやってもらってたんですが、細かいIssueについては実際に文字起こししてもらうまで含めてDevinにしてもらうのが楽でいいかな、という印象です。

Issueをわざわざ作る必要はあるか?というところですが、自分はIssue作って渡す方が良いと思っています。成果物のコントロールがしやすいと感じているところ、URLで渡すことができるポータビリティ性もいいですね。一方でIssueがざっくりだとやっぱ迷走しちゃうので完了条件を明確化するなどしておくのがいいです。

ACUの消費量について

では、Coreプランの10ACUがどれぐらいで溶けるのか、とかも見ておきましょう。DevinはSlackからの @Devin ~~~ という会話を 1セッションとして扱い、UsageHistoryページでセッション別のACU消費量が確認できます。

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スクショの範囲だと、小さなIssueを依頼してるので 1セッションが小さいIssueでお願いできる場合は0.5~1.5ACUの範囲で収まることが多いです。一方ではてブクローンを作って とかそういうのをやると Frontend + Backend とかをイチから作ろうとするので 3~5ACU使うこともありました。

「Devinを契約して、イチから試してみるか!」みたいなところからだと、初期のコードの作成に加えて5タスクぐらい進められるぐらいの目安かと思いました!

Devinの契約による自分への影響

一番うれしいのは「寝ても進捗が出る」ところだと思います。
私は子持ちのエンジニアで家事など諸々を差し引いた後で使える時間は非常に物足りないと感じています。AIは自分のタスク消費スピードを何倍にも高めてくれますが、そもそもの元手が少なければ最終の仕事量は少ないままです。そうして、睡眠時間が削られる,,ということはとても多くあります。

一方でDevinを契約してから、「後はDevinに書いてもらおう」ができるようになってきました。「後ちょっと書けば..」とかそういうのも割と全部Devinに依頼できるので、そもそものタスク量が減ったり、睡眠時間だった時間がそのまま仕事時間となる超便利さを得られています。

コードを書くタイミングもブラウザを開いてコードレビューから開始という感じで気持ち的に緩やかな感じで始められるのも僕にあっていて、「まず5分初めてみる」みたいなところから作業興奮を引き起こすトリガーになっています。(大体コードレビューは数分で終わるし)

今後の展望

最近だと、よりDevinの活用につとめています。Coreプランだと10並列でDevinを動かせるので一度に2つのプロジェクトを動かして、Issueをバンバン投げまくっています。一方で Issueを仕上げる ところがボトルネックになりがちです。つまり、ボトルネックは僕...!

https://x.com/ikkitang/status/1923905590977597769

というところで、今後はIssueを仕上げる仕組みについてもっと考察できればと思います。

結論

  • 個人利用の範疇であれば、機能や費用感としてもCoreプランで十分(むしろ、多分それが推奨という理解)
    • Slack・GitHubの連携も十分すぎる
  • ACU(作業単位)は、新規のプロジェクトを0から立ち上げるなら 3~5ACU 、小Issueを進めるので 0.5~1.5ACU程度
    • 最小で 10ACU(≒ $20) から始められるので 小Issue程度であれば 10弱程度 依頼できそう
  • とはいえ、思った通りにコードを書いてもらうには Issue の整備が不可欠

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上記のようなLTを先日、岡山エンジニア座談会で行わさせてもらいました!

次回も Azure Functions × MCP ハンズオンセミナー を計画されているようなので、興味あるかたはぜひ!

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