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新興JSランタイムが出てもNode.jsが消えない理由【海外記事を読んでの感想】
DenoやBunが出て今後Node.jsは淘汰されてしまうのか?
DenoやBunが登場しても、Node.jsが淘汰され無くなっていくことはないという主旨の記事を読んで、なるほどと思ったのでご紹介。
参考にさせていただいた記事
Denoについて
- 数年前、Node.jsの作成者であるRyan Dahl氏によってDenoが登場
- 企業が運営(2021/3/29付でDenoは企業化)
- Ryan Dahl氏はまずNode.jsの問題点について改善を進めていった
- 方針転換して、Node.jsが取り組まなかった市場の空白やJavaScriptのエッジ ランタイム(サーバレス環境等での活用)へ切り替えたようだ。
- Denoの目的は、Node.jsの乗り換えではなく別分野での活用へ進むと予想される
Bunについて
- 最近発表され、Node.jsキラーとしてコミュニティで話題になった
- 企業が運営
- Bun's Roadmap について177個中13個のタスクが完了しているが、企業が安全に採用できる成熟度に達するまでには、まだ長い道のりがある
- Node.jsが10年以上に渡って絶え間ない問題解決と進歩をしてきた部分を追いつき追い越すには、蓄積と進歩が必要。
まとめ
▼ 記事を読んでのポイント
- Node.js は OpenJS Foundation の一部であり、Technical Steering Committee(TSC)によって主導・組織されている。
- そのためNode.js はコミュニティ主導で業界標準準拠される。
- 企業ではないので、急なソフトウェア・ライセンスの変更や企業買収(例:MySQL)のようなことはない
- 新興のJSランタイムとNode.jsは役割やカバー範囲、収益化の必要性が異なる。そのためNode.jsが淘汰消滅することは、可能性が低い
感想
参考海外記事を翻訳ツールで読みつつ、なるほどと思ったので記事として取り上げてみました。
特にNode.jsはオープンソースとして運営されているので、マーケットや企業側の要因による変更を防止できることは、長期的なJSランタイムの安定性を考えると重要だなと感じました。
JSランタイムはアプリケーション上の処理だけでなく、今後はEdgeランタイム(インスタントサーバーレスコンピューティング環境のこと)としてサーバレスやフレームワーク環境での活用も進んでいくと思われます。こちらはVercel、Cloudflare、Deno、Shopifyが作るコミュニティ「WinterCG」で仕様の相互運用・改善が進められているようです。
参考記事:
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