社内企画を考えるときに気をつけていること
企画のアイデアを考えることが好きで、新卒1年目でも何かを企画して実行する機会に恵まれたので、それらを振り返って企画のコツとかを書いてみる。
企画のスパン、短期と長期で考えること違う気がする。恒常企画とキャンペーン企画、みたいな。共通している部分もある。
共通
一石N鳥とかN方良しとかWin-Winとかパレート改善は強く意識してる。
Nは大きけりゃ大きいほどいいけど、大体3でステークホルダーを考える事が多い。「インターン生・バディ・運営」とか「インタビュイー・インタビュワー・リスナー」とか「23卒・先輩・読者」とか。
「これをやらなきゃ死ぬ」みたいな企画じゃないときは、「誰の効用を改善しているのか」を明確に考えている
あとは自分自身がわくわくすることを大事にしてる。そのアイデアが育てたい子なのかどうかは自分にとって大切。
単にアイデアを出すだけじゃなくて、自分自身がプレイヤーになるのも大事かも。アイデアは螺旋状に完成していくもので、その螺旋は実際動いてみないと進めないので。
実行しないアイデアに価値がないのは間違いないけど、「実行してみないとわかんない」みたいなことって実はあんまないんじゃないかと思ってる。いや、自分がせいぜいその範囲でのチャレンジしかしてないだけかも。でもアイデアの時点でしっくり来たやつは大体うまく行く気がしてる。
だからアイデア段階でじっくりしっとり考える。しっくり来たらすぐ動くんだけど、しっくり来るまでは机上で多面的に検討することが多い。
あ、企画段階では「いかに負け筋を潰せるか」を勝負どころにしている。もちろん勝ち筋もしっかり立てるけど、実際に勝てるかどうかは現場の実行力にかかっているので。でも設計時点で負けてたらそれは負け。
人を巻き込むときは「これやったら良さそうじゃね?なんか楽しそうじゃね?一緒にやろうよ!君の力が必要なんだよ!」みたいな感じ。
企画を実行に移すときは「誘い込み」が生じる。
考えてるときは一人で妄想するのが好き。ある程度できあがるまで人に見せない。世界観が踏み固まったなーてときに「アイデアできた」ってなる。
ふだん息を潜めてる人が活躍できる場を作れると楽しい。「え、そんな才能あったの!?おもろ!」みたいな瞬間が好き。
キャンペーン型
サマーインターンとかアドカレ企画とか、企画の終了日が明確に決まってるやつ
ハイコスト・スーパーハイリターンを狙って企画する。
決められた期間内に達成するべき高い目標を定めて、それを達成するために必要なリソースをちゃんと期間内に集められるかどうかを楽しむ。
期間・目標によって参加者の120%を引き出せるように工夫する。
高い目標に付き合ってもらうための究極的な理由として「俺がやりたいからみんな付き合ってくれ」が必要なので、この「俺」にあたるリーダーが求められる。サマーインターンのときは自分が、アドカレ企画のときは同期にリーダーをお願いした。界王拳な成果を出すためには最低限この人は狂ってる必要がある。
高い目標はリーダーがえいやで決める。真の目標は参加者の120%を引き出してその狂いをみんなで共有してわいわいすることなので、「ふつうにしてたら達成できないけど、がんばればわんちゃんある」みたいなのだったらなんでもいい。キリのいい数字とかにしておく。
高い目標を達成するまでの道程にある負け筋を列挙し、それぞれを潰すための施策を考える。これが大体ぼくの仕事。
アイデアマンにも色々あると思うけど、自分は戦略タイプ。
インセンティブ設計として山分けできる報酬を設定することもある。
レクリエーション(回復)としてのお祝いとか報酬はあったほうがいいかも。
祭りだぞー!やるぞー!ってタイプの人を巻き込めたら心強い。
恒常型
インタビュー企画やスクラップ勉強会みたいに、期限は決めずに長くやりたいもの。
キャンペーンが「夏前に腹筋を割るために1ヶ月毎日ジム通おうぜ!」みたいなことだとしたら、こっちは「血流改善のために毎日5分のストレッチ」みたいなこと。
ローコスト・ハイリターンを狙う。
コストを限りなく抑えるのがコツ。キャンペーンが「赤字掘るかもだけど勝つために成果出すぞ」なのに対し、恒常型は「ちょっとでも単体黒字になってるなら得じゃん、やろう」みたいな感じ。複利で成果を出す。
複利で成果を出す。
「同期に公開インタビュー企画」だったら、1回では1人紹介するくらいの成果しかでないけど、続けていくと色んな人の「この人ってこんな人だよねー」っていう情報が色んな人に共有されて、新しい案件入ったときに「初対面だけど顔見知り」みたいな都合の良い状態になる。
こんな感じで「その場限りでもちょっと楽しいし、長期的に見たらわりとでかい成果につながるかもね」みたいなのが、「単体でちょっと黒字の複利効果を狙う」のイメージ。
習慣にする。継続企画はリレー形式で巻き込めると楽。
ローコストを狙うコツは、既存資産の再利用を考えること。
「ふだんの勉強でスクラップ書いてるし、これで勉強会開けたらお得やん」みたいな