文科省の生成AIガイドラインを読む

教育現場においても、様々な活用のメリットを指摘する声がある一方、子供がAIの回答を鵜呑みにするのではないか等、懸念も指摘されている。その一方で、児童生徒や教師を含め、社会に急速に普及しつつある現状もあり、一定の考え方を国として示すことが必要

本ガイドライン公表後も、「広島AIプロセス」(※1)に基づく様々なルールづくりの進展、
知らんかったなこれ

対話型生成AIを使いこなすには、指示文(プロンプト)への習熟が必要となるほか、回答は誤りを含むことがあり、あくまでも「参考の一つに過ぎない」ことを十分に認識し、最後は自分で判断するという基本姿勢が必要となる。回答を批判的に修正するためには、対象分野に関する一定の知識や自分なりの問題意識とともに、真偽を判断する能力が必要となる。
みんなが引用できそうな、上手な言い回し

忘れてはならないことは、真偽の程は別として手軽に回答を得られるデジタル時代であるからこそ、根本に立ち返り、学ぶことの意義についての理解を深める指導が重要となる。また、人間中心の発想で生成AIを使いこなしていくためにも、各教科等で学ぶ知識や文章を読み解く力、物事を批判的に考察する力、問題意識を常に持ち、問を立て続けることや、その前提としての「学びに向かう力、人間性等」の涵養がこれまで以上に重要になる。そうした教育を拡充するためには、体験活動の充実をはじめ、教育活動におけるデジタルとリアルのバランスや調和に一層留意する必要がある
ここもすげえなあ

限定的な利用から始めることが適切
ほう?

教員研修や校務での適切な活用に向けた取組を推進し
先生にとっては「また勉強することが増えて大変だあ」みたいな感じなのかなあ

利用規約:ChatGPT…13歳以上、18歳未満は保護者同意 Bing Chat…成年、未成年は保護者同意 Bard…18歳以上
え、そうなんだ、知らなかった

利用が適切でないとされる例の
各種コンクールの作品やレポート・小論文などについて、生成AIによる生成物をそのまま自己の成果物として応募・提出すること
は、どこまでを指しているのだろう

と思ったら「活用が考えられる例」の方に
グループの考えをまとめたり、アイデアを出す活動の途中段階で、生徒同士で一定の議論やまとめをした上で、足りない視点を見つけ議論を深める目的で活用させること
生成AIの活用方法を学ぶ目的で、自ら作った文章を生成AIに修正させたものを「たたき台」として、自分なりに何度も推敲して、より良い文章として修正した過程・結果をワープロソフトの校閲機能を使って提出させること
とある

児童生徒の学習評価を、教師がAIからの出力のみをもって行うこと
人間をAIに評価させるのは多分どんなに工夫しても負けな気がする

詩や俳句の創作、音楽・美術等の表現・鑑賞など子供の感性や独創性を発揮させたい場面、初発の感想を求める場面などで最初から安易に使わせること
限定的な利用に留めるってこんな感じか

情報モラル教育の一環として、教師が生成AIが生成する誤りを含む回答を教材として使用し、その性質や限界等を生徒に気付かせること。
「活用が考えられる例」の最初にこれがあるところに保守的さを感じる

長期休業中の課題等について(文章作成に関わるもの)
面白い項目だな

活動を通じた学びが得られず、自分のためにならないこと等について十分に指導する
「でも先生、結局AIが全部やってくれるんだからぼくが理解している必要ないですよ」って言われたらどうするんだろう

例えば、自分自身の経験を踏まえた記述になっているか
これAI関係なしに地味に難しいところだよね。読書感想文とか、一般的な事書いてきれいにまとめたがるところあるし。

仮に提出された課題をその後の学習評価に反映させる場合は、例えば、クラス全体又はグループ単位等での口頭発表の機会を設けるなど、まとめた内容が十分理解され、自分のものになっているか等を確認する活動を設定する等の工夫も考えられる。
なるほど、これの問題ね

最終的な成果物については、AIとのやりとりの過程を参考資料として添付させることや、引用・参考文献などを明示させることも一案である
AIを用いた際には、生成AIツールの名称、入力した指示文(プロンプト)や応答、日付などを明記させることが考えられる
そうだよね、ChatGPTはリンク共有できるもんね。

AIを利用した成果物については、AIを利用した旨やAIからの引用をしている旨を明示するよう、十分な指導を行っているか
これチェックリストにあるのすげーな

NHK for School との連携(生成AIを学ぶ授業動画への作成協力・学習指導要領の観点からの監修)
すげー、こんなのあるんや

格差についてもちょこっと触れられているなあ