Open32
[Google I/O 2022 メモ]What's new in Google Play
- GooglePlayがあなたのアプリ/ゲームビジネスをサポートすることができる3つの主要な方法について話す
- 1: Privacy & Security
- 2: App quality
- 3: Business success
Privacy & security
- 重要な課題の1つは、サードパーティのSDKが高品質で、Playポリシーに準拠していることを確認すること
- 過去数年間、SDKプロバイダー、アプリ開発者、エンドユーザーを支援する目的で、SDKをGooglePlayで適切で安全に使用できるようにするためのツールに取り組んできた
- 2020にはSDKプロバイダーがSDKを登録、管理するためのGooglePlaySDKConsoleをリリースした
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- 使用統計、クラッシュレポート、PlayConsoleとAndroidStudioを介してアプリ開発者とコミュニケートする機能を提供
- SDKをSDKコンソールに登録する場合、SDKプロバイダーは利用規約に同意し、SDKを使用するアプリがPlayポリシーに違反する原因となるコードを回避することを確約する必要がある
- 直接的なコミュニケーションを確立することで、PlayConsoleでSDKの問題ン関するガイダンスを提供できるようになった
- SDKに問題がある場合、警告することができ、最新バージョンへのアップグレードを推奨できる
Google Play SDK Index
- 広く使用されているSDKを一覧表示し、各SDKに関するデータと洞察を提供するポータル
- 100を超えるSDKと、それらが取得するパーミッション、それらを使用するアプリの統計、SDKコンソールに登録されているかどうか、といった情報が表示される
- play.google.com/sdks
- SDKインデックスを使用して、アプリが使用するバージョン決定について通知できる
Play App Signing + Cloud Key Management
- Playアプリ署名は、GooglePlayで何百万ものアプリで安全に署名するために使用され、アプリの更新が信頼できるものであることを保証する
- Playアプリ署名は、常に最先端のストレージを使用してキーを保護/管理してきたが、具体的な詳細は公開されていない
- 今後Playアプリ署名は Google Cloud Key Managementを使用して署名キーを保護する
- これはキーを保護するために使用されるストレージ仕様や、セキュリティ情報についての公開ドキュメントを確認できることを意味する
- まもなく新しく生成されたすべてのキーにCloudKeyManagementを使用し、その後既存のキーを安全に移行する
Play App Signing: key rotation
- Play App Signingのもう1つの新機能は、すぐにすべての開発者に展開され、任意のアプリがアプリ署名キーローテーションを実行できるようになる
- インシデントが発生した場合、またはセキュリティのベストプラクティスとして、PlayConsole内から毎年キーローテーションをトリガーできる
- セキュリティを最大化するため、GooglePlayプロテクトはAndroidNougatまでのローテーションをサポートしていない古いAndroidリリースのローテーションキーを使用してのアプリのアップデート確認も行う
Play Integrity API
- アプリ、IP、ユーザーを不正使用や攻撃から保護するために使用できるAPI
- すべてのアプリ、ゲームで利用できるようになった
- 海賊版のアプリバージョンや、ルート化、侵害されたデバイスからのトラフィックなど、を検出できる
- 不正を検出したら、そのタイミングで本人確認させたり、アプリの機能を制限したりできる
Data safety section
- GooglePlayからアプリをインストールする際も安心してもらいたい
- new Data safety sectionでは、プライバシーとセキュリティへのアプローチを紹介し、ユーザーが、インストールするアプリについて十分な情報に基づいて決定できるようにする
- すべてのデベロッパーは、PlayConsoleでアプリのData safety formとプライバシーポリシーを送信する必要がある
- まだ入力していない場合は7/20までに入力してください
- SDKに関するData safety informationはSDKインデックスを見てください。一部プロバイダーはguidanceを出している
Privacy Sandbox on Android
- 効果的な広告を維持しながら、ユーザープライバシを向上させる目的
- デバイスIDに依存しないソリューションを開発し、アプリ間でユーザー追跡を制限する
- 数年かかる。少なくとも2年は変更を加える必要はない
App quality
- アプリの品質に投資することは、全体的な成功に大きな影響を与える可能性がある
- Lyftはアプリ起動時間を短縮することで、デバイスセッションを5%増加させた
- Spokkoはソフトローンチ中にフレームレートを監視するだけで、「The Witcher」のダウンロード数を10%増やした
Android Vitals
Google Play Developer Reporting API
- VitalsをPlayConsoleの外部から利用して独自のワークフローに統合したいとの要望が多くあった
- それができるようになった
- PlayConsoleの外部からVitalsの指標にアクセスして、クラッシュ/ANR率、スタックトレースなどデータを取得し、独自のツールに統合できる
- PlayアプリをCrashlyticsアプリにリンクして、CrashlyticsのPlayトラック情報を表示できるようになった
Android vitals with country filters
- Vitalsデータを国レベルで表示できるようになった
- 複数の国/地域で配布している場合、特に市場ごとに異なる戦略やゲームエクスペリエンスがある場合に有効
Reach & devices
- ユーザーと問題の分布に関する洞察を提供
- Playで収益化するアプリの、収益と収益成長の指標が含まれるようになった
Device catalog
- 概要ページにインストールデータが含まれるようになった
- アプリにとって最も重要なデバイスを素早く確認できる
- shared librariesといった新しいデバイス属性でフィルタし、RAMやAndroidバージョンごとにデバイスのvariantを確認したり、最も一般的なvariantを素早く確認できる
Test track for form factors
- さまざまなフォームファクタでアプリを簡単にテストできるようになった
- AndroidAutomotiveやWearOSなど
- 各フォームファクタで内部テストとオープンテストを個別に実行できるようになった
In-app updates API
- Play In-app update APIにいくつかの改善を加えた
- ユーザーがアプリを離れることなく、アプリに更新があるかを確認し、更新させることができるAPI
- 最大24時間ではなく、15分以内に更新があるかどうかをアプリに通知することができるようになった
Business success
Custom store listings
- 日本語Consoleだと、「ストアのカスタム掲載情報」のこと
- ストアリストは、見込みユーザーが最初に見るアプリの情報
- 良い印象を与えることが非常に重要
- コンバージョンを促進する方法の1つは、各個人にあった適切なメッセージを表示すること
- これを行うためにCustom store listingsが使える
- すでに人気のある機能
- 独自のディープリンクを使用したCustom store listingが作成できるようになった
- ユーザーが訪問したチャネルに基づいてスクリーンショットを変えるなど、ユーザーがどこから来たかに応じてさまざまなリストを表示することができる
- 米国向けのレシピアプリであれば、ハロウィンやディワリ祭、その他秋の祝い向けのキャンペーンを作成できる
- 各キャンペーンはユーザーが見た広告に関連する季節のレシピを強調するカスタムストアリストにディープリンクする
- PlayConsoleはCustom store listingsの分析も提供するため、各バリエーションがどれだけ効果があったか確認し、最適化することができる
- 最大50のCustom store listingsを作成できる
Store listing experiments
- 日本語Consoleだと、「ストア掲載情報のテスト機能」のこと
- 大きな改善を加えた
- ほとんどのテストでより迅速に結果が得られ、各テストに必要と思われる期間を予測するのに役立つ、透明性と制御、が向上する
- これらの変更により、より多くのテストをより自信を持って実行できるようになる
Deep links
- アプリやゲームのエンゲージメントを向上させるための重要なツール
- 多くのアプリには、部分的なリンク、壊れたリンク、ディープリンクが設定されてないものもある
- なぜ正常に動かないかの調査は難しく、多くの手作業が必要
- ディープリンク専用の新しいPlayConsoleページを立ち上げる
- アプリのディープリンクに関するすべての情報とツールを1つの場所に集約。現在の設定と問題を1目で特定できるようにする
LiveOps
- Playストアでの機能を検討するコンテンツを送信できる機能
- 早期アクセスプログラムのデベロッパーのうちいくつかは、LiveOpsを使用して、対象のユーザーグループや国に、イベントやメジャーアップデートを提供することで、ユーザーエンゲージメントを促進している
- LiveOpsを使わなかったデベロッパーよりも、28日アクティブ率が5%多く、4%高い収益をもたらした
- さらに多くのデベロッパーをβ版に招待する
Offers
- 今年はじめに、Offersと呼ばれる新しいLiveOpsタイプをリリースした
- デベロッパーは「割引」や「無料アイテム」、「サブスクリプショントライアル」などあらゆるものでユーザーを惹きつけることができる
LiveOps deep links
- LiveOpsのディープリンクを開始した
- これにより、デベロッパーはアプリやゲームの最も関連性の強い場所に、直接ユーザーを移動させることができる
Reporting
- デベロッパーはPlayConsoleの新しいLiveOpsレポートのダッシュボードを使用して、LiveOpsの指標を確認できるようになった
- LiveOpsのベータ版に参加したい場合はこちら
Google Play Commarce
- 支払い処理、だけにとどまらないツールと機能
- 昨年から、クレジットカード保有者だけでなく、現金やプリペイドなど地域ごとのユーザーとビジネスを支援するため、大きな変更を加えてきた
- 現在、Playは170カ国以上でバイヤーサポートを提供している
- 70カ国で300以上のローカル支払い方法に対応
- メルペイ(日本)やKCP(韓国)、MercadoPago(メキシコ)など
- そのリーチを最大限活用できるよう、超低価格ポイントで価格設定オプションを拡張した
- 昨年20の新興市場で最低価格の引き下げを行った
- 今年はこの機能をグローバルに拡張
- 今ではどの市場でも、0.05米ドル相当の低価格で製品の価格設定ができる
- ローカルな購買力を適切に反映
- チップなどのマイクロトランザクションをサポートできる
Subscriptions
- サブスクリプションの販売方法に関して、柔軟性を高め、複雑性を軽減
- より多くの新規ユーザーを獲得し、既存ユーザーの解約を減らす必要があることを認識している
- これを行うための重要な方法の1つは、「特別オファー」を使用すること
- 期間限定の割引価格
- 新しいサービスティアにアップグレード
- ローカルな戦略カスタマイズ
- 絶対にやりたくないのは、何百ものSKUを作成することや、それらのSKUの1つを作成する度にアプリを更新すること
- Playでサブスクリプションを販売する方法を再考した
- サブスクリプションごとに複数のオファーを構成できるようになり、オファーごとに追加のSKUを作成する必要がなくなり、コストと複雑さが大幅に削減される
Eligibility
- 適格性。サブスクリプションライフサイクル全体でオファーを作成できる柔軟性がある
- Offersの種類
- Acquisition : 新規顧客は無料またが割引価格
- Upgrade,crossgrade : ユーザーを高品質、長い請求期間へ移行
- Custom : 2回めの無料トライアルや、失敗した購読者へのwinback offerなど、カスタムなもの
Pricing
- 複数の価格設定を使用してOffersを作成する柔軟性を提供
- 購入できる国と地域、各地域の価格設定
- 既存の購読者に影響を与えずに、新しい購読者の価格を更新できるようになった
- 自動更新プランに加えて、プリペイドプランの価格を設定できるようになた
Prepaid plans
- プリペイドプランでは、一定期間のアクセスをユーザーに提供できる
- ユーザーは、プランの有効期限が切れる前でも後でも、いつでも期間を延長することができる
- Playストアのサブスクリプション画面で延長のチャージを購入できる
- プリペイドプランは、東南アジアなど、「従量制」が標準となっている地域のユーザーにリーチできる
- プリペイドプランユーザーを、自動更新プランに切り替えることもできる
Subscription 設定例
- 月額、年額、1ヶ月のプリペイド、がベースサブスクリプションの瞑想アプリを例にする
- 月額自動更新ユーザーの一部が、適切なインセンティブにより、年額自動更新ユーザーになる可能性があることに気づいた
- アップグレードとクロスグレードのofferを使用すると、より長い期間に移動させることができる
- 更に魅力的なofferを使用すると、より高レベルのサービスにopt-inするように説得することもできる
- 毎月、特定のセグメントが解約すると思われる場合も、同じ柔軟性を使用できる
- 一時的な割引などのインセンティブがあれば、毎月のサブスクリプションを継続することができる
In-app messaging
- コンバージョンに至った購入者を維持するのに役立つ機能
- 支払いが拒否されたために、購読者を失うのを防ぐための新しい方法
- In-app messagingを使用するだけで、ユーザーがアプリ起動したときに、Playで確認できる
- ユーザー支払いが拒否されている場合、支払情報を更新するよう促すメッセージが表示される
- メッセージを見たユーザーは、見なかったユーザーの約2倍回復した
Play Billing Library 5.0
- In-app messagingは、Subscription Offersやプリペイドプランなどとともに、PBL5.0から使える
- PBL3.0は2022/11にサポート終了