iOSアプリのモックアップを作る
はじめに
App Storeに登録する際に必要となる、スクリーンショット等のアプリの紹介画像。iOSアプリを開発する方にとって、一つの悩みポイントだと思います。
単にスクリーンショットをベタ貼りするだけでは味気ないし、Appの魅力も伝わりづらいです。何よりユーザーが最も注目する箇所ですから、ダウンロード数に大きな影響を与えることも予想できます。アプリをアピールする絶好で唯一のチャンスといっても過言ではありません。
そんなアプリ紹介画像を作成する際に、重宝するのがモックアップ画像です。
モックアップとは、以下の画像のように画面だけでなく、iPhone本体も込みでどのように見えるかのイメージです。
モックアップの参考画像
ただのスクリーンショットよりも、アプリ使用時のイメージがしやすく、見た目もスッキリして綺麗です。このモックアップを使用すればより魅力的なプレビュー画像が作れるのではないでしょうか?
ここでは、そんなモックアップを簡単に作成する方法を紹介します。
作成手順
それでは、さっそくモックアップ作成手順を追っていきましょう。
まず必要なのは画像編集ソフトです。
編集ソフト
この記事では、編集ソフトとしてVectornatorを用います。VectornatorとはApp Storeからダウンロードできる無料Appで、MacはもちろんiPadやiPhoneでも使用できます。機能は比較的シンプルで、UIもわかりやすいので簡単な画像編集やイラスト作成にはもってこいのAppです。
ベゼルの入手
続いて、iPhoneのベゼルイメージを公式ページからダウンロードします。
Apple デザインリソース(製品ベゼル)
ここでは例としてiPhone14 Proのベゼルを用いて作業を進めていきます。製品ベゼルの項目からiPhone14(Photoshop, PNG)をダウンロードします。
ダウンロードした「iPhone 14 Pro - Space Black - Portrait.png」の情報を確認すると、画像サイズは1339×2716ピクセルであることがわかります。
Vectornatorのドキュメント作成
ベゼルの画像サイズと同じサイズでVectornatorの新規ドキュメントを作成します。
キャンバスサイズをカスタムするには、左下の「詳細を表示」ボタンを押します。すると、幅と高さ、単位の設定ができるので、iPhone14 Proの場合は幅:1339、高さ:2716、単位:ピクセルとして作成します。
この時、カスタムテンプレートを保存にチェックを入れると再度利用する際に便利になります。
ベゼルの配置
作成したキャンバスにベゼルイメージをDrag&Dropして、中央配置にすると下の図のようになります。
スクリーンショットの配置
最後に、Appのスクリーンショットをベゼルの背面に中央配置するのですが、ひとつ落とし穴があります。
まずは、何も知らないフリをしてその落とし穴にハマってみます。
落とし穴
ベゼルの背面にレイヤーを追加して、スクリーンショットを中央に配置します。パッと見はいい感じです。
これをPNGファイルとして保存します。「ファイル」→「書き出し」でフォーマット形式にPNGを選択します。背景は透過していた方が勝手が良いので、オプションで透過度にチェックを入れます。
背景は透過しない!こんな小さいはみ出しは気にならない!という方はいいですが、僕は気になるので修正していきます。
落とし穴の避け方
修正と言っても簡単なことで、四隅を削ってしまえばいいのです。具体的には、スクリーンショットの四隅を適度に角丸にすることでこの問題は解消されます。
角丸にするには、ブラウザ上で利用できるサービスを利用します。「画像 角丸」と検索すれば、複数サイト出てくるのでお好みで利用しましょう。
参考までに僕はこのサイトを使っています。
完成
角丸にしてはみ出しを解消すれば、完成です。綺麗なモックアップができました。
まとめ
Vectonatorという無料Appと角丸化サイトだけで簡単にモックアップを作る手順を紹介しました。
ここではiPhone14 Proを具体例にしましたが、他の機種でも画像サイズを変えるだけでモックアップ作成が可能です。
アプリのプレビュー画像等の作成に、役立てていただければ幸いです。
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