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個人開発の"占い"アプリでGuideline4.3(b)-Design-Spamを突破した

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私はFlutterでアプリの個人開発を行なっている大学院生です。
iosアプリの審査において絶望的なリジェクト項目とされるGuideline4.3を突破することができたので、記録しておきます。

作ったアプリ

生成AIを使ったパーソナリティ診断アプリを作りました。一風変わったパーソナリティの表現と診断に伴って生成されるイラストがこのアプリのオリジナリティです。
「イラスト診断パーソナリティ」
https://apps.apple.com/jp/app/id6749230084

リジェクトの経緯

はじめは、以下の画像のように完全なスピリチュアル系アプリとしてのリリースを考えていました。
appleのアプリリリースに関するガイドラインとして、占いやおなら、ゲップといった新規性の低い雑なアプリをこれ以上ストアに追加しないというものがあります(Guideline4.3(b)-Design-Spam)。すなわち、これらのカテゴリに該当すると判断されれば余程の機能がない限りその時点でリジェクトというわけです。私の当初開発していたアプリは完全に占いアプリとして見られるものでしたので、がっつりリジェクトされました。

審査クリアのために行ったこと

まずはじめに、「占い」的な文言がだめなのかと思いそういった単語をアプリのメタデータやスクリーンショットから削除しました。ですが結果は変わらずリジェクト。
次にappreviewの審査員に対して申し立て(リジェクトメッセージへの返信)を行いました。「このアプリはパーソナリティ診断に特化しており、生成AIを用いた診断とイラストを伴う点でこれまでにない機能を提供している」という旨を送りましたが、取りつく島もない様子でキッパリとリジェクトされました。

テーマカラーとカテゴリーを変更した

次に、アプリのテーマカラーを紫からクリーンな白と青のものに変更しました。そしてプライマリカテゴリをエンターテイメントからヘルスケアに変更。占い×エンターテイメントがappleに嫌われているという記述をネットで見かけたので、診断アプリとして健康なメンタルの形成に役立つものと各種文言やUIを変更しました。本当にこんなゴリ押しで通るのか?と思いながら、これでダメならwebで出そうと考えつつ提出したところ、審査を突破できました。

リジェクトに対しては「わかりやすい変更」が効くような気がする

今回感じたのは、appleの審査員に対してこちらの熱い思いをぶつけたところであちらが折れてくれる可能性は低いということ(ネット上の情報を見ていると折れてくれる場合もある模様だが)。審査員から見てもわかりやすいテーマカラーやカテゴリの変更であれば、審査員に芯のあるリジェクト理由がない限りこちらの主張を聞いてもらえる可能性が高いのではないかと思った。

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