カレントディレクトリの簡単切り替えで生産性向上
はじめに
開発やシステム管理の現場で、頻繁に異なるディレクトリ間を移動する必要がある方は多いのではないでしょうか。通常、cd
コマンドを使ってパスを切り替えますが、長いパス名を正確に入力するのは時間がかかり、ミスも起こりやすいものです。
この記事では、cd
コマンドの使用による時間のロスを最小限に抑え、生産性や作業効率を向上させる方法をご紹介します。fzf(fuzzy finder)と簡単なシェルスクリプトを組み合わせることで、よく使うディレクトリへの移動を瞬時に行うことができるようになります。
この方法を使えば、複雑なディレクトリ構造を持つプロジェクトでも、スムーズに作業を進められるようになります。特に、複数のプロジェクトを同時に進行させている開発者や、様々なシステムの管理を行っている IT 管理者の方々にとって、大きな時間節約になるでしょう。
それでは、この便利なツールの設定方法と使い方を見ていきましょう。
初期設定
まず、fzf をインストールします。
brew install fzf
次に以下のエイリアスを.zshrc
などに追加します。
alias ja='pwd >> ~/.jumpmarks && sort -u ~/.jumpmarks > ~/.tmpmarks && mv ~/.tmpmarks ~/.jumpmarks'
alias jc='cat ~/.jumpmarks | grep -v "^\s*#" | grep -v "^\s*$" | fzf --reverse'
alias jd='cd "$(jc)"'
設定を反映させるため、シェルの設定をリロードします。
source ~/.zshrc
使用方法
-
ja
コマンドでカレントディレクトリのパスを登録します。登録されたパスは~/.jumpmarks
ファイルに保存されます。 -
jd
コマンドを実行すると~/.jumpmarks
に登録されているパス一覧をfzf
で表示します。一覧から切り替えたいパスを選んで Enter キーを押すと、そのディレクトリに移動します。
覚え方としては、ja
コマンドは jump add(切り替えたいパス一覧の追加)、jd
は jump directory(パスに移動する)です。
おわりに
今回ご紹介した方法を活用することで、cd
コマンドによるパスの切り替えにかかる時間を短縮し、生産性や効率を向上させることができます。
fzf
とエイリアスを組み合わせることで、カレントディレクトリの管理が楽になり、日常の作業が快適になります。ぜひ試してみて、自分に最適な設定を見つけてください。ご覧いただきありがとうございました!
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