Apache Polaris 1.2.0リリースノート 日本語訳
Apache Polaris (incubating) 1.2.0が10月23日にリリースされました!原文はこちらです。
アップグレードに関する注意点
- Amazon RDS プラグインが有効化されました。
これにより、Polaris が AWS Aurora PostgreSQLに対してIAM 認証を使用して接続できるようになりました。
互換性のない変更
- カスタムロケーションを持つネームスペースの作成・変更
親ロケーション外に独自のロケーションを指定する操作は、デフォルトで禁止されるようになりました。
以前の動作を維持したい場合は、ALLOW_NAMESPACE_CUSTOM_LOCATIONをtrueに設定してください。
新機能
-
UpdateTable リクエストに対する、より細かい権限管理を追加。
既存のTABLE_WRITE_PROPERTIESなどの権限は引き続き利用できますが、
TABLE_ADD_SNAPSHOTのように、特定の操作単位で権限を付与できるようになりました。 -
Management API に「プリンシパル認証情報リセット」エンドポイントを追加。
機能フラグENABLE_CREDENTIAL_RESET(デフォルト:true)で有効化を制御できます。 -
フェデレーテッドカタログに対するサブカタログ RBAC をサポート。
新たにENABLE_SUB_CATALOG_RBAC_FOR_FEDERATED_CATALOGSフラグを追加しました。
現時点ではネームスペースとテーブルが対象です。
カタログ単位ではpolaris.config.enable-sub-catalog-rbac-for-federated-catalogsプロパティで設定できます。
また、realm レベルでの設定可否は
ALLOW_SETTING_SUB_CATALOG_RBAC_FOR_FEDERATED_CATALOGS(デフォルト:true)で制御されます。 -
STSを持たない S3 互換ストレージのサポートを追加。
カタログストレージ設定でstsUnavailable: trueを指定してください。 -
イベント永続化(プレビュー)を追加。
新しいイベントタイプを導入し、リレーショナル JDBC 永続化およびAWS CloudWatchへのイベント保存に対応しました。
注意: この機能はプレビュー段階です。
今後のリリースでスキーマが変更される可能性があり、以前のイベントデータがアップグレード後に読み込めなくなる(削除される)場合があります。
変更点
- 以下の API が、成功時(201レスポンス)に新しく作成されたオブジェクトを返すようになりました。
createCatalogcreatePrincipalRolecreateCatalogRole
非推奨事項
-
polaris.active-roles-provider.typeプロパティは非推奨となり、今後は無効です。 - EclipseLinkを用いた永続化の実装は 1.0.0 から非推奨となっており、1.3.0 または 2.0.0(先に到達する方)で完全に削除されます。
- 旧管理エンドポイント
/metricsおよび/healthcheckは 1.2.0 で非推奨となり、1.3.0 または 2.0.0 で削除予定です。今後は標準の/q/metricsおよび/q/healthエンドポイントを使用してください。
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