Windows版VS Code上のJupyterでKotlinを動かした
概要
Windows版Visual Studio CodeにJupyter Notebookの拡張機能をインストールして、Conda環境のPythonをインストールして、そこにkotlin-jupyter-kernelをインストールして、WindowsにJAVA_HOMEの環境変数を設定したところ、無事Kotlinを動かすことに成功した。
環境
Windows 10
VS Code: 1.96.2
Java: 作業開始時点ではまだ入ってない
Python: 作業開始時点ではまだ入ってない
実行日: 2024/12/23
経緯
Windows版Visual Studio CodeでJupyter Notebookのファイルが読めたので、折角ならその場で実行もしたいと思った。
そのNotebookはKotlin Kernelを使用しているため、kotlin-jupyter-kernelをインストールしたい。
カーネルの変更
カーネルは右上のここで変更する。
今回VS Code上で行うカーネルの操作は、すべてここを起点にして行われる。このボタンを押すと対話的なUIが出てきて、カーネルの変更やそれに必要なインストールを行ってくれる。
まず、ここでとりあえずUIに言われるがままPythonカーネルをインストールしてみたところ、Python版Jupyterがすんなり入って動いた。
試しにKotlinカーネルをインストールしてみたが、出ない
適当な場所で↓のcmdコマンドを実行してkotlin-jupyter-kernelをインストールした。
pip install kotlin-jupyter-kernel
しかし、VS Code上で「Jupyter Kernel...」という表示が出るはずだが、なぜか出なかった。VS CodeやWindowsを再起動しても変わらず。
↓理想
↓実際（イメージ図）
インストールコマンドを再び実行すると↓のようなメッセージが出て、既にインストールされている模様。
Requirement already satisfied: kotlin-jupyter-kernel in c:\users\ユーザー名\appdata\local\packages\pythonsoftwarefoundation.python.3.11_qbz5n2kfra8p0\localcache\local-packages\python311\site-packages (0.12.0.322)
どういうわけか、VS Codeの拡張機能がKotlinカーネルを見つけられないようだ。
Condaをインストール
ここはConda環境をインストールすることで解決した。
Condaをインストールすると C:\Users\ユーザー名\anaconda3\python.exe という場所にPythonがインストールされる。
Conda版PythonにKotlinカーネルをインストール
以下のコマンドで入った。
C:\Users\ユーザー名\anaconda3\python -m pip install kotlin-jupyter-kernel
Conda版PythonにKotlinカーネルをインストールすると、なぜかVS CodeがKotlinカーネルを見つけられるようになった。
JAVA_HOMEを設定
しかし、実際にKotlinカーネルを指定して実行しようとすると、↓のような不親切なエラーが出てしまった。
カーネルを起動できませんでした。
FileNotFoundError: [WinError 2] 指定されたファイルが見つかりません。.
詳細については、Jupyter [ログ] (command:jupyter.viewOutput) を参照してください。
その原因はJavaが見つからないため。
丁度IntelliJ IDEAがCorretto版Javaをダウンロードしてくれていたので、とりあえずそれを設定した。この手順はWindowsに普通にJavaをインストールしていれば関係ないし、実際に指定するパスはどこにどんなJavaをインストールするかによって異なる。
JAVA_HOME: C:\Users\ユーザー名\.jdks\corretto-21.0.5
成功
ここまでしたら無事実行できた。
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