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SaaS,PaaS,IaaSとは?定義と違い

2023/09/04に公開

SaaS,PaaS,IaaSとは?


SaaS、PaaS、IaaSとはクラウドサービスの利用形態によって分類した用語で、クラウドサービスは階層構造になって、提供する範囲によって名称が異なります。仕事上会話をする際に利用形態に合わせて定義し分類することで、幅を制限し理解しやすいように違いを表現をしています。

SaaSとは?


「Software as a Service」の略称で、クラウドにあるソフトウェアを利用できるサービスです。サービスを契約し、ユーザアカウントが準備できれば、すぐにサービス利用開始ができます。ソフトウェアのバージョンアップは利用者が行う作業はなく、サービス提供者側で更新を行います。そのため常に最新機能を利用でき、ソフトウェアのバグを放置したままになることもありません。

Webサービスとの違い

Webサービスとは、ソフトウェアの提供する機能やデータをWeb技術であるプログラムを通じて提供するサービスです。WebサービスやWebアプリケーションはインターネット経由でWebブラウザでWebサイトを閲覧するように利用するサービスのことです。ECサイトやオンラインバンキング、SNSやゲーム、ASPサービスなども含まれます。
一方でSaaSは、基本的にWebを通じてソフトウェアやアプリケーションを利用することをクラウドサービスとして提供されていることから総称となっています。

SaaSメリット

  • インストールすること無くインターネット経由で利用でき保存ができます。
  • インターネットができる環境では、使いたいときに使いたい機能を利用できます。
  • 必要に応じた機能のみを必要な期間だけ課金する方式で利用できます。
  • 同時に共同作業ができます。

SaaSビジネスモデルのメリット

  • 安定した収益がある
  • ユーザに向けて新しいプランやサービスを提案しやすいです。

SaaS の代表的なサービス

  • Microsoft Office
  • Adobe 製品
  • Zoom

PssSとは?


「Platform as a Service」の略称で、ラウドにあるプラットフォームが利用できるサービスです。大規模なデータセンターに、アプリケーションを稼動するためのネットワーク、サーバシステム、OSやミドルウェアなどのプラットフォームが用意され、企業ユーザがそのプラットフォーム上で開発を行うことができます。
アプリケーションを乗せるだけでサービスを作れるインフラ+実行環境のセット

PaaSとIaaSの違い

PaaSは「ミドルウェア」「OS」「データベース」などの部分です。API(Application Programming Interface)や、開発環境にインストールされているデータベース機能やオブジェクトストレージなどのミドルウェアはサービス提供側が用意しているため、利用側はインストールしたり、ゼロベースで機能開発をすること無く利用できます。IaaS よりも自由度やカスタマイズ性は劣りますが、従って自社サービスで利用するための、機能開発に注力できる点で開発工数削減のメリットがあり、利用している人たちが多いことが特徴です。

PaaS の代表的なサービス

  • Heroku
  • Red Hat OpenShift

IaaSとは?


「Infrastructure as a Service」の略称で、はクラウドにある、ネットワークやサーバ(CPU・メモリ・ストレージ)などのコンピューティングリソースなどインフラ環境サービスを提供するサービスです。従来ならば自社で情報システムのインフラ部門が購入、構築し、運用する必要があったITシステムをクラウドサービスを利用することで必要なときに必要なだけ利用できます。

IaaSのメリット

  • サービス・アプリ開発に必要な素材・環境をすぐに利用できます。
  • 経年劣化によるハードウェアの交換などをクラウド事業者に委ねることで管理が必要ないです。
  • サーバーのスペックや OS を、ユーザーが自由に選定して構築することができます。

IaaS の代表的なサービス

  • Amazon Web Services(AWS)
  • Microsoft Azure
  • FUJITSU Cloud Service
  • Google Cloud
  • Alibaba Cloud

まとめ

IaaS、PaaS、SaaS の特徴や用途について解説しました。クラウドといっても様々な形態があり、要件によって適切な形態を選定することが大切です。

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