【AWS】Amazon RDSとは何なのか?

2023/08/01に公開

Amazon RDSとは何なのか?

この記事では、Amazon RDSの特徴やメリットについて解説します。

Amazon RDSとは?

Amazon RDSはAmazon Relational Database Serviceの略でリレーショナルデータベースを提供するAWSのサービスです。ユーザーが使いやすいようにインフラなどを自動化させ、ユーザーはアンドポイントで接続できるデータベースを提供されます。
データベースの構築・変更も専用の管理画面から容易にできるため、これにかかるコストの削減に繋がり、ユーザーはインフラ管理から開放され、本来の業務に注力できるようになります。また、RDSはストレージの容量追加も容易で、高い拡張性を有しています。さらにバックアップも自動取得されます。

RDSの特徴

リレーショナル データベースを提供するサービス

RDSはリレーショナル データベースでデータベース内の内容が定型化されておりテーブル間関係を中心的に見るDBです。

自動バックアップ機能

RDSは自動バックアップを取得することになっています。そのため、万が一のデータ消失に備えてバックアップ環境を用意する必要がありません。また、バックアップ期間は最大35日まで設定可能であり、バックアップ開始時間も任意に設定可能です。仮に誤操作や障害によってデータベースに不具合が生じたとしても、これらのバックアップ機能を活用することで、5分前の状態に戻すなどのような設定も可能です。

負荷分散機能(リードレプリカ機能)

RDSでは、リードレプリカと呼ばれる読み出し専用のデータベースを作成することで、本体であるマスターデータベースへの負荷を分散させることが可能です。
読み込みの要求に関してはリードレプリカの方で対応し、更新の場合はマスターデータベースで対応することで、処理のパフォーマンスを向上させることができます。

自動パッチ作業

RDSでは、パッチの適用作業が自動化されているため、データベースのソフトウェアを常に最新の状態に保つことができます。また、適用作業の時間帯はユーザー側で指定できるため、データベースの負荷が高い時間帯を避けることができます。

暗号化

RDSでは、暗号化によるデータベース保護をサポートしています。RDSの設定で暗号化オプションを有効にすることで、ストレージを暗号化できます。ただし、この機能はRDS利用開始時に設定する必要があるため、注意が必要です。また、TLS/SSLを利用することで、アプリケーションからRDSへの接続を暗号化できます。

RDSで利用できるRDBMS

ライセンス料必要

  • MS SQL Server
  • Oracle
  • Oracle OLAP

ライセンス料不要

  • My SQL Server
  • PostgreSQL
  • MariaDB
  • Amazon Aurora

RDSのメリット

データベース構築

RDSはオンプレミスで同環境を構築・運用するよりも遥かに簡単です。データベース構築にかかる基本的なリソースは全てAWS側が提供してくれるため、ユーザーは一からサーバ環境を構築するための時間と労力をかける必要がありません。使用したいRDBMSとストレージを選択し、数分もあればデータベース構築を終えることができます。

メンテナンスが不要

ユーザー側で週1回のメンテナンス日時やバージョンのアップグレードの自動適用日時を指定すると、AWS側でユーザーが指定した日時にメンテナンス作業を実施します。このように、管理・運用コストを、RDSを利用することで大幅に削減できます。

冗長化が容易

RDSの設定では、アベイラビリティゾーンの配置をマルチにするかどうかを選択できます。「マルチAZ配置」を設定することにより、万が一の障害に備えることも、予想以上の負荷がかかった際の分散も可能です。

まとめ

AWSのリレーショナルデータベースを提供するRDSについて解説しました。RDSを用いれば、オンプレミスで使われているRDBMSをそのまま容易に使うことが可能です。

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