語彙不足エンジニアを支える技術
語彙、欲しいですよね(切実)
歳を重ねるごとに「私の語彙、少なすぎ…?」と驚く回数が増えている気がします。
日本語文法の勉強を時々しているのですが、辞書を読まなくても語彙が多そうに書ける方法がありました。
カタカナの言葉は言い換えが出来ないか考えてみる
いわゆる横文字不要論ではなく、文章を書く際の技術としての話です。
カタカナの言葉には、対応する日本語が何種類もあるものがあります。
例えば「シンプル」という言葉は、パッと思いつくものだけでも
- 簡潔
- 簡素
- 純粋
- 単純
- 単に
という言い換えが考えられます。
-
簡潔
短くまとまっている物事 -
簡素
飾りけの無い物や、最低限の作りをしている物 -
純粋
混じりっけの無い物事 -
単純
複雑ではない物事。
自分のことに対して使うと謙遜になるものの、相手のことに対して言うと嫌みっぽくなるので注意が必要です -
単に
裏の意味が無い、そのことに限った物事の前に付ける語。
他と違い名詞としての用法がありませんが、「シンプルに」などの言い換えとして用いることが出来ます
どの言葉も大分意味が異なりますね。
なので、「シンプル」を言い換える習慣を付けるだけで、少なくとも五種類の語彙が増えることになります
(シンプルを含めると六種類)
逆に考えると「シンプル」という言葉の対応力が高いとも言えますね。
とはいえ語彙を増やすためには使い分ける習慣を付けましょう(自戒)
助詞の「が」と「の」を混ぜる
同じ助詞が連続すると、何故か語彙が少なく見えます[1]。不思議。
私が書いたコードが中々レビューされない
↓
私の書いたコードが中々レビューされない
夏は、昼が長く夜が短い季節だ
↓
夏は、昼が長く夜の短い季節だ
語彙としては「の」が増えただけですが、ちょっとだけ知的な文章になっている気がします。
助詞の「が」と「の」には色々な用法がありますが、
名詞+が+動詞+名詞
名詞+の+動詞+名詞
と書ける場合、どちらを用いても良いという決まりがあります。
私が書いたコード
私の書いたコード
以上、助詞の連続を避ける技術は沢山あり今も勉強中ですが、「が」と「の」を使い分けるだけでも結構変わったというお話でした。
おわりに
実際のところエンジニアが一番欲しいのって「分かりやすく正確な文章を書く技術」ですよね。欲しい。
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文章を書く達人にもなると、あえて助詞を連続させる人もいます。奥が深い。 ↩︎
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