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【個人開発】サービスを事業譲渡達成するまでの道のり

2022/12/04に公開

この記事は個人開発Advent Calendar 2022 4日目の記事です。

はじめまして、ひょうどうです。

2022年9月ぐらいにバズったAIでお絵描きができるLINEサービス「お絵描きばりぐっどくん」をコミュニティ内の学生が開発したことで、最近ばりぐっどくん開発でバタバタです...

簡単に自己紹介をさせてください。

ばりぐっど大学の運営、開発の統括をしてます。
2022年12月現在、開発してきたLINE公式アカウントの総友だち登録数は330万人を突破しました。

最近海外のAIの進化が非常に激しい為、最速でキャッチアップしLINEで実装し「ばりぐっどくん」というブランドで展開してます。

「LINE × AI = ばりぐっどくん」

を認識してもらえるようコミュニティ一同日々精進してます❗
ぜひ使ってみてください!

https://vgu.community/house/varygoodkun


それでは本題に入ります。

2022年7月1日に、LINE公式アカウント上でEC機能を提供する気軽にEC『Lea = レア』(以下レア)を株式会社INFLU様に事業譲渡しました。

本記事では、個人開発で事業譲渡を目指したきっかけやそのために取った行動、失敗談をまとめてます。

個人開発のサービス売却を目指される方は少なくないと思います。

本記事が、その手助けになれば幸いです。

事業譲渡を目指したきっかけ

事業譲渡を目指したきっかけは大きく3つあります。

  • クライアントワークや受託案件の際の単価アップを狙うため
  • 短期的なキャッシュを獲得するため
  • 開発以外の業務を体験できるため

各々解説します。

クライアントワークや受託案件の際の単価アップを狙うため

私は大学3年の頃からフリーランスエンジニアとして独立し、受託案件やクライアントワークをメインに活動していました。

しかし、初期の頃は経験と実績があまりなかったため単価を上げることに苦戦し、時給¥3,000ちょいが限界でした。

理由は明白で、職務経歴書とスキルシートの年数が他の人と比べて劣っていたからです。

このままでは年を重ねないと単価を上げにくいと考え、実績作りを考えました。

その一つに「個人開発で事業譲渡する」という選択肢がありました。理由は3つめのきっかけで説明してますが、個人開発でサービスを運用するには開発以外のスキルが必要だからです。

「開発だけできます」

よりも、営業やマーケティングが実践できる(または理解できる)エンジニアのほうが市場価値が高いと考えました。

実際に譲渡後は、時給を数千円ほど高くすることができたり、面談の際のアピールポイントになったりして、かなり狙い通りの結果となりました。

2022年9月時点での働き方を紹介しているので興味ある方はこちらの記事をお読みください。

https://zenn.dev/hyodoblog/articles/1440579e752e43

短期的なキャッシュを獲得するため

私は小さい頃からLEGOが好きで、LEGOを買う資金ためにITスキルを身に着けたと言っても過言ではありません。

LEGOの費用は非常に高いです。

20年ほど続けており誕生日やクリスマスでコツコツ集めてますが、ざっくり200万ほどのパーツしかありませんでした。

そこで学生の時から独立して資金を集めはじめました。今後ある程度のパーツと作品が揃えばYouTubeやTikTokで発信することで収益化し、「LEGO×IT」チャンネルを作ろうと考えてます。

上記の話で察しがついた方もおられるでしょう。
今回の売却額の半分ぐらいはLEGO代に使う予定です。1つ目で述べた単価アップもLEGO費に費やすためです。

具体的にはピタゴラスイッチやアニメにでてくる建物を作ってます。興味ある方は見てみてください!

https://www.youtube.com/watch?v=AmGcULxj35s

最近LEGO専用のSNSアカウントを開設し、リールがバズってたりします。
こちらフォローしてもらえると嬉しいです。
https://www.instagram.com/reel/ClAXrtdhx7g/

開発以外の業務を体験できるため

開発だけしていたのでは、サービスを伸ばしたり運用したりできません。企画、顧客対応、営業、マーケティング、etc。

個人開発ではこれらすべて経験することができます。

今後会社や組織運営も見越しているため、これらすべて他の人に任せていく必要があります。

一度経験しているのとしてないのでは、指示する質が大きく変わると考えました。

そのため今後会社を経営していくためにも、今回は個人開発で達成することにこだわりました。
(達成したあとに思いましたが、正直非効率であると感じてはいます。しかし、この経験は今の自分に非常に生きているので無駄ではなかったと思います)

ゴールまでの戦略

事業譲渡をする上、私は最初に譲渡時の絵を描きました。

こちらの登壇時にある程度言語化してますが、大枠だけ当記事で紹介します。

自分の技術スタックからサービスを選定

まず事業譲渡を目指したのは22歳で、25歳までの3年以内に譲渡達成を目標に設定しました。

次に自分が持ってる技術スタックと市場で一番流行っているプラットフォームで共通のものをフィールド(戦場)にしようと考えました。

当時の私が開発できる領域は以下です。

  • LINE Bot
  • LINEミニアプリ
  • ウェブサービス

この中で当時SNSで流行ってたのが「Lステップ」でした。

そこで、「LINE × 〇〇」をテーマにサービス展開をしようと考え、LINE×EC、LINE×テーブルオーダー、LINE×テイクアウト、LINE×会員サービスを作りリリースしました。

その中で「LINE × EC」が伸び、LINE社より「LINEマーケットプレイス」への出店依頼を頂いたので、LINEマーケットプレイスにレアをリリースすることになりました。

https://line-marketplace.com/jp/app

  • EC
  • テーブルオーダー
  • テイクアウト
  • 会員サービス

を選定した理由は、技術的に似たようなデータベース構成で作れるからです。

特にEC、テーブルオーダー、テイクアウトに関しては、ほぼほぼ同じデータベース構成で実装でき、管理者画面やオペレーション画面だけを各々の仕様に作り込む感じでした。(ベースの部分だけ)

結局生き残っているのはEC(レア)のみですが、これらの開発ノウハウが今に生きてるので結果的に良かったと考えてます。

ひとりで4つのプラットフォームを並行で開発してたこともあり、2021年はかなりGitHubが気持ちい絵になり、Findyさんが主催しているコントリビューション・オブ・ザ・イヤー2021で、7位にランクインしました。

この経験により、コミットファーストになり開発速度が飛躍的に向上してます。

譲渡の流れ

譲渡を考え始めたのは、マーケティングを考え始めたときです。

その時の行動の流れはサービス開発時から決めてました。

前のセクションで述べた「Lステップが市場で熱い」件に関して、「人生逃げ切りサロン」というやまもとりゅうけんさんが主催しているオンラインサロン内で非常に盛り上がっているのをSNSで確認してました。

そこで、少し安易な考えだとは思いますが「LINE公式アカウントを活用したマーケティングをしている会社であれば自社でLINEサービスをもちたいのではないか?」という考えがあり、人生逃げ切りサロン内でLステップを活用している会社さんと繋がるためにオフラインイベントに参加しました。

結果、サロン内でマーケティング会社様と繋がることができ譲渡まで至った。

という流れになります。

その後のお仕事にも繋がることができたので、自分が入ってきたオンラインサロンの中で一番結果に繋がったサロンです。

失敗談

個人開発の枠を超えること

開発していれば、アイデアがどんどん湧きでて「あれもしたい、これもしたい、これがあったら便利だ」など、足し算のオンパレードになります。

個人の力にはそれなりの制限があり、サービス規模を考えた上でアイデアを出さなければいけません。

自分のスキルを過信し個人の枠を超えると、それは中小企業や大企業の領域に入り、資金と組織力の差で一気に食われてしまいます。

個人開発の最大の利点は、速度があることです。

企画、設計、開発、これらすべてを自分一人でできるからこそコミュニケーションコストが0になり、ローンチまでの期間を大幅に短縮することができます。

この利点を最大限発揮できるサービス規模に収め、常に最速でサービスの顧客によい体験を提供するできることが重要だと思いました。

その後どうなったか

結論こうなりました。

  • 固定収入源であるクライアントワークの価格を上げることができた
  • 受託案件は、単価はさほど変わらなかったが取引先の数が増えた
  • 自己紹介のときのネタになった

譲渡先とは今も仕事で繋がっており、忙しさは倍増しましたが嬉しい悲鳴だと感じておりますw

最後に

個人開発サービスを事業譲渡するまでの道のりをまとめてみました。

当記事が個人開発で事業譲渡を目指している方の参考になれば幸いです。

私は現在LINEアプリ関係、ウェブサービスをメインに作ってます。LEGO事業も展開の準備中です。

良かったら、私のツイッター(@hyodoblog)とLEGOアカウント(Instagram)もフォローしていただければ嬉しいです!

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