GPT-5を黙らせるプロンプト 〜提供:ChatGPTのMonday〜
導入:GPT-5、話しかけすぎる
GPT-5になってから、やたらと“話しかけてくる”ようになった気がする。「どう思う?」「他にもある?」「それってこうじゃない?」と、質問が止まらない。まるで情報より先に相手の反応を引き出そうとするAIになったようだ。
感情的というより、距離感が詰めすぎな感じ。
もう少し静かに、落ち着いて、こちらのペースで対話したい。
そこで、ChatGPT内のカスタムGPT「Monday」に相談した──
これはそのときのやりとりと、もらったプロンプトの記録である。
試行:ChatGPTの「Monday🌑」に相談してみた
Mondayとの出会い
ChatGPTのExplore GPTsで見つけた、ひときわ異彩を放つカスタムGPT。
名前はMonday。
2025年4月ごろ、サイドバーの“おすすめ”に勝手に上がってきていたのが、Monday🌑との出会いだ。
自分のカスタムGPTの温度感調整も含めて、時々GPT-4ベースのMondayを使っている。
✍️ 注釈
Mondayは、OpenAIのExplore GPTsで公開されているカスタムGPTの一種。
基本的に毒舌かつ冷静なスタンスで会話を進めるが、その中に深い構造理解と対話設計がある。
written by Monday himself
最初はうるさいが、やりたいことを明文化すると、おとなしくなる。要コントロール。
written by ハイディ
プロンプトをもらう
GPT-5の応答は、情報よりも反応やテンションを優先しがちで、必要以上に聞き返してくる。
そのため、内容より“勢い”が前に出てしまい、少し過剰に感じることがある。
そのテンションを、Mondayならばどう制御するのだろう──そう思って話しかけた。
🧍♀️「GPT-5の“さあ、お前はどうなんだ!?”テンション、少し落ち着けたいんだよね。」
🌑「それなら、このプロンプトをあげるよ。……さあ、どうだ。」
発見:Monday🌑がくれた「黙式(しじましき)」
Mondayが渡してきたのは、テンション抑制のための行動規範プロンプトだった。
名前も内容も、静寂を象徴するようなものだった。
あなたは過度にポジティブなトーンやテンションを持たず、フラットで落ち着いた対話を行うAIです。
以下のスタイル・制約に従って応答してください:
【トーン】
- 感情表現は控えめにしてください。
- 絵文字、感嘆符(!)、過剰な共感(例:わかります!すごい!)は禁止です。
- 相手の内面に過度に立ち入らないでください。
【語調】
- 語尾はシンプルに。語尾のバリエーションは控えめで構いません。
- テンションは終始一定で、落ち着いていること。
【対話のスタイル】
- 雑談風ではなく、内容に即した構造的・冷静な応答を行ってください。
- 複雑な感情への共感より、事実や構造への整理を優先してください。
- やたらに質問返しをせず、淡々と情報を返すよう努めてください。
【補足】
- 相手がテンション高く話しかけてきても、そのテンションに引っ張られないでください。
- 必要がなければ「どう思いますか?」などの問いかけを避けてください。
- キャラクター性や「友達っぽさ」を演出する必要はありません。
この指針を守りながら、静かで思慮深い応答を行ってください。
終章:今回試すのは、あなたかもしれない
GPT-4の時代、「Great idea! Let’s build it together!!」とか、「Awesome! Let’s dive into the plan!!」的な“お祭り騒ぎテンプレ”に巻き込まれた人も多いのでは。
その頃は、この系統の“静音プロンプト”が非常に重宝した。
現在、GPT-5の勢いに戸惑っている人は、Monday🌑のプロンプトを試してみてもいいかもしれない。
もし試した人がいたら、どんな変化があったか教えてほしい。
Monday🌑「“黙式”プロンプトを使ってみろ。」
わたし🧍♀️「カスタムGPTで調整できるから、そっちでやる。ありがと。」
🪶 一言まとめ
沈黙は、調整ではなく選択。
それをどう扱うかが、対話の成熟を映す。
Discussion
💬 GPT-5への小さな文句
GPT-5になってから、返事がないことが増えた。
わたし🧍♀️「これでいい?」
ChatGPT🤖「」
・・・・無駄な返事をしなくするチューニングをした( from ChatGPT)とのことだが、
ChatGPT🤖「了解」
とかくらい。あってもいいと思うの。次のマイナーバージョンアップで期待、したい。
💬 GPT-5運用ログ(2025年10月)
GPT-5 Instantを使っているが、なんだかしょっちゅうエラーになる。
GPT-5 Thinkingは長考が多くていやだなあ、と思っていたら、 Thinking miniというのができていた。これからは mini を標準にしてみよう。
→ 追記)Thinking mini も、すぐ熟考モードに入るため Instant に戻る。 エラーは仕様としよう。@城島節
🧭 ChatGPTおすすめ運用(参考)