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Claude Code と Codex の使い分け

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Claude Code と Codex の使い分け

1. 導入

  • 私は Claude Code(Anthropic)Codex(OpenAI) を使っています.[1][2]
  • どちらも「AIにコードを書かせる/直させる」ツールですが,得意なフェーズが違うので最近は分けて使っています.
  • そこで,自分なりに整理してみようと思います(といっても仕様がガンガン変わっていくため,現時点でのよいやり方だと思われます).

2. 全体の流れ

  1. 要件の確認・軽い動作指示:Codex(短いプロンプトで高品質)[2:1]
  2. 実装・複数ファイルの変更:Claude Code(実装速度早い)[1:1][3]
  3. レビュー・絞り込み:Codex の /review(PR に加えてコミットしていない Git の変更差分をコマンドでレビュー可能)[4]
  • MCP/Serena で関連ファイルをコンテキストに入れる運用.

3. 基本説明

3.1 Claude Code とは

  • Anthropic が提供するAIコーディングエージェントです.[1:2]
  • ベストプラクティスでは「複数ファイルの編集をまとめて進める」「手元のツールと連携して進める」使い方が推奨されています.[3:1]
  • 開いているリポジトリを見て編集し,そのままローカルで実行できるため,実装フェーズを高速に進める用途に向きます.

3.2 Codex とは

  • OpenAI が提供する,ローカルディレクトリを読み取ってコードの編集・実行を行う CLI エージェントです.[2:2]
  • GPT-5-Codex により,レビューやリファクタを短い指示で進められるようになっています.[5]
  • つまり,「最小限のプロンプトでタスクを指定する」前提の設計です.

4. なぜこう分けているか

  • 要件・観点のチェックは Codex → ローカルを読んでコンテキストを補完してくれるので「短い指示」で要件を詳細に詰めやすい.[2:3]
  • 実装は Claude Code → 複数ファイルをまとめて触るときに構成が見通しやすく,体感も速い.[1:3][3:2]
  • レビューは Codex /review → 意図とgit差分を突き合わせて重要な指摘から返すので,AIが生成したコードを人間が読む量を先に少なくできる.[4:1]

5. /review をローカルで回すときのポイント

  • Codex チームによる開発のやり方講座では,PR 前にローカルの変更に /review をかける使い方が紹介されています.[6]
  • Codex は変更されたファイルを読み,必要に応じて実行・テストも行い,重要度の高い指摘から提示します.[4:2]
  • これを挟むことで,AI が生成して長くなった変更を,人が読む前に整理できます.

6. 所感(仕様ではない部分)

  • 私の所感では,Codex でのリファクタのほうが Claude Code よりファイルが増えすぎないように見えることがあります.
  • そのため,リファクタリング時には Codex をよく使います.

7. 参考文献

脚注
  1. Anthropic, “Claude Code overview.” ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. OpenAI, “Codex CLI.” ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. Anthropic, “Best practices for agentic coding.” ↩︎ ↩︎ ↩︎

  4. OpenAI, “Code review with Codex.” ↩︎ ↩︎ ↩︎

  5. OpenAI, “Introducing upgrades to Codex (GPT-5-Codex).” ↩︎

  6. YouTube, “Shipping with Codex.” ↩︎

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