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ウェアラブルキーボード開発日記
ディスプレイとキーボード
「パソコン」といわれたとき、ほとんどの人がディスプレイとキーボードを思い浮かべると思う。
しかし近年は、Meta Quest 3 や Apple Vision Pro など、拡張空間で作業できる環境が整いつつある。
このように、ディスプレイは机に置くものが、ウェアラブルなものへと進化した。
しかし、キーボードは机に置くものしかなく、ウェアラブルキーボードは普及していない。
現存のウェアラブルキーボードの課題
現在購入可能なウェアラブルキーボードは、TapXR のみである。
この腕輪型デバイスの下部にはカメラが搭載されており、机などの面と接した指を検知することでキー入力ができる。しかし、通常のキーボードのようにキー配置があるのではなく、独自の指の組み合わせを新たに記憶する必要がある。そのため、キー入力に熟知した玄人でも一から入力を学習する必要がある。
提案するウェアラブルキーボード
TapXR の欠点は、1つの指に最大1キーしか割り当てられないこと(指が面と接したか接してないかの0・1の情報しかない)である。しかし、通常のキーボードでは、一つの指で4から8キーくらい入力することができる。
そこで、指の曲げと振りを検知し、一つの指で複数キー入力可能なウェアラブルキーボード、WearTypeを提案する。
デバイスの概要
指の先端に磁石を含むリング、指の根本にセンサーとモーターを含むデバイスを装着します。
指の曲げは磁気センサー、振りはIMUセンサーで検知します。
インターフェースとしての機能
サイドに搭載されているボタンをダブルクリックすることで、キーボードモードとマウスモードを行き来できます。
キーボードモードでは、指の曲げでキー選択、指の振りでキー入力が可能です。
マウスモードでは、ボタンを押している間はカーソル移動できます。指の曲げで左クリック、指の伸ばしで右クリックができます。
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