Obsidian + GitHub Copilot で何したっけ?をなくしたい
はじめに
以下の記事を参考にさせていただきました。
最近振り返りなどで、先週、先月なにやってたっけ?みたいなことが多くなりこの記事と同じように、日々の業務の中で考えたことや気づきを記録しておき、毎日・毎週・毎月といったあらゆるタイミングで振り返れるようにすることを目指しています。
また、「常にメモを取る習慣を身につけたい」という思いもあり、結果として蓄積された情報や視点を、業務の改善や振り返りに活かしていければ良いと考えています。
Obsidian とは
主な特徴は
- Markdown 形式で記述できる
- 個人向け知識管理のツール
ここで説明するより、公式サイトや以下のページを見ていただいたほうが早いので、
気になる方はそちらをご参照ください。
準備
Obsidian を導入する
まずは Obsidian を導入しましょう。
公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。
ディレクトリを作成する
ディレクトリを作成することで、書いたノートやメモを分類して、見通しが良く探しやすい状態にしておきましょう。
以下の記事を参考にさせていただきました。
以下のようなディレクトリ構造にしています。
プラグインを入れる
私の場合はなるべくシンプルに使いたかったので、ノートやメモを書くうえで最低限必要そうなものに絞って導入しました。
プラグインは設定のコミュニティプラグインからインストールする事ができます。
Calendar, Templater, Thino をインストールしました。
なお、プラグインのインストール後は有効化しないとプラグインが利用できないので必ず 有効化
してください。
デイリーノート用のテンプレートを用意する
Obsidian のコアプラグインの機能であるデイリーノート用のテンプレートを作成します。
以下の記事を参考にさせていただきました。
作成したテンプレートは以下のような感じです。
config/templates
に配置しました。
[[タスクリスト]]
## MTG
## 作業
## 明日やる
## 気になったこと
## thino
設定のコアプラグインにあるデイリーノートから以下のように設定しました。
これで起動時に daily
ディレクトリ下に自動的にデイリーノートが作成され開いてくれる用になります。
Thino を使って気軽に記録できるようにする
ここまで準備できれば記録できる準備はできていますが、毎回 Obsidian を開いて UI 上から記録するのは現実的ではありません。
そこで先ほどインストールしたプラグインの Thino を利用します。こちらをコマンドライン上から気軽に呼び出せるようにします。
冒頭の記事を参考に、ご自身の環境に合わせて function を用意しましょう。
設定すると以下のように、コマンドライン上からメモを残せるようになります。
$ th test
Obsidian 上で見ると以下のように箇条書きでメモされていきます。
ここまで準備しても日々の業務中にこまめに記録するクセをつけるのはなかなか難しいので、私の場合は Slack のリマインダー機能を使って記録することを習慣づけるようにしています。
作業に集中して記録し忘れた!なんてことはよくあるので、何らかの方法で防止しましょう。
Thino の記録を AI に仕上げてもらう
一日の終わりに今日 Thino を使って書いた内容をきれいにまとめてもらいましょう。
Copilot のカスタムインストラクションにカスタムコマンドを定義します。
## カスタムコマンド
### daily-finalize コマンド
デイリーノートのアシスタント機能です。obsidian に記載された一日の作業を振り返って、デイリーノートを仕上げます。
#### 使用方法
GitHub Copilotチャットで以下のように実行してください:
@github #daily-finalize
#### 実行手順
1. **今日の日付の確認**
- 現在の日付(YY-MM-DD)を取得して今日のデイリーノートを特定
- `./my_note/daily/YY-MM-DD.md` ファイルを検索
2. **「thino」セクションに記載された内容の整理**
- 「hh:mm xxxx」形式で今日の作業内容などが記載されている
- 「hh:mm (MTG)xxxx」はミーティングの開始時間と内容を示す
- 「hh:mm (作業)xxxx」は作業の開始時間と内容を示す
- 「hh:mm (気になったこと)xxxx」は気になったことの開始時間と内容を示す
- 「hh:mm 始業」と「hh:mm 終業」は無視して良い
3. **作業内容の仕上げ**
- 一つ前の手順で整理した内容をもとに仕上げを行う
- MTGは「MTG」のセクションに箇条書きで記載
- 作業は「作業」のセクションに箇条書きで記載
- 気になったことは「気になったこと」のセクションに箇条書きで記載
- **ファイルを直接編集して変更を保存**
#### 補足情報
- ファイル編集に失敗した場合は、整理された内容を出力して手動コピーを案内します
- 同じ作業内容が複数回記録されている場合は、自動的に一つにまとめます
これで Copilot チャットからカスタムコマンドを投げるといい感じにまとめてくれるようになります。
Obsidianと VS Code を MCP 連携する
Obsidian と VS Code の連携には mcp-obsidian
という MCP サーバを利用しました。
インストール方法はこちらを参考に進めてください。
MCP サーバ初回起動時に Obsidian の保管庫のパスを聞かれるため、Obsidian を開き以下より確認しておきます。
VS Code を開き Ctrl + Shift + P
で mcp-obsidian を起動します。
Copilot チャットを開き、ツールの構成から read_notes
と search_notes
の2つのツールが追加されていれば設定は完了です。
使ってみる
Copilot チャットから質問してみます。
色々と検索を繰り返しながらちゃんと質問に答えてくれました。
最後に
1ヶ月ほど前からこの取り組みを開始し始めましたが、最近は気がついたら記録をできるようになりつつあります。また、本来の目的であった昨日、先週、先月何したっけ?みたいな悩みも解消され達成することができています。
今のところ日々の記録程度の使い方しかしていませんが、実装関連のこともうまくまとめていければ、そこから AI を使った実装へとつなげていけるのではないかみたいなところも感じています。記録する情報は人それぞれ、それをどう使うかも人それぞれ。Obsidian 面白いなと思いました。
ご興味あればぜひ試してみてはいかがでしょうか?
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