ニーズ思考とシーズ思考
商品を開発して販売するためには、「ニーズ」と「シーズ」の両方が必要です。
このうち、ニーズは消費者目線でとても分かりやすいので、多くの人が理解しています。
その結果、ニーズばかりが注目されがちです。
でも、シーズも同じくらい重要です。開発者はシーズに目を向けるべきなのですが、うまく言語化できないため、その大切さが伝わっていないことが多いんですね。
ここでは、ニーズとシーズの違いを対比しながら、どちらも必要だということを解説していきます。
ニーズは、消費者が求めているものや必要性です。
シーズは、メーカーが持っている特別な技術や材料を指します。
もっとシンプルに言うと、
ニーズは「ユーザーが買いたいもの」で、
シーズは「メーカーが売れるもの」です。
よく「ニーズとシーズのどちらが大事か?」なんて議論がありますが、実際にまとめてみると、どちらか片方ではダメだということが分かります。
どちらもないと話になりません。
ニーズがなければ、買う人がいないので売れませんし、シーズがなければ作れないか、作ったとしても高くなって売れません。
商品を売り出すには、ニーズもシーズも揃っていることが前提なんですね。
よくあるパターンとして、「作りたいから作ったけど、誰も欲しがらない」というのは、シーズだけがある場合です。
逆に、ニーズだけがあっても、似たような問題があります。
みんなが欲しがっているものを思いついても、作れなければ意味がありません。
また、適切な価格で作れなければ、たとえ作れても高くて売れないことになります。
さて、シーズについて少し掘り下げましょう。
シーズは、開発者が持つ技術や知識ですから、細かく分析し、厳密に考える必要があります。
ニーズは消費者の要望なので、あまり深く分析するのは難しいですが、シーズは専門的に考えることができる分野です。
シーズがしっかりと分析されていないと、ニーズに対応する商品でも、コストが高くなって売れないケースがよくあります。
シーズの専門家が意思決定に関わらないと、効率の悪い方向に進んでしまうことがあるんですね。
ニーズは常に変化しているので、細かく分析し続けるよりも、最新のニーズを素早くキャッチしていくことが重要です。
一方で、シーズはしっかり準備しておく必要があり、これには長い時間がかかります。
シーズを手抜きで準備すると、その製品は売れません。
ニーズが分かってからシーズを用意しても遅いので、事前に計画的に準備し、どんなニーズが来ても対応できるようにしておくことが大切です。
また、広い範囲に対応するためには、戦略的に対応を進める必要があります。
シーズを準備する戦略は、ある意味「陣取り」に似ています。
例えば、まずはMVCを覚える。
次に、関数型プログラミングも勉強する。
さらに、TypeScriptも習得しておく。
これで、Reactが必要になった時も、比較的簡単に対応できるようになります。
MVCや関数型プログラミング、TypeScriptを勉強することで、他の技術も習得しやすくなるため、効率的にシーズを蓄積できます。
このように、戦略的に学習の順番を考え、今後必要になるスキルを計画的に準備しておくことが大切です。
このようにして、日々の努力でどんなニーズが来ても対応できる準備をしておくことで、いざニーズが発生したときにすぐに応じることができるのです。
(編集協力:ChatGPT 4o様)
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