Tableau Pulseを触ってみた
はじめに
この記事では、2024.1にてリリースされたTableau Pulseについて実際に触りながら使用感等をまとめていきたいと思います。
Tableau Pulseとは
Tableau Pulseはデータソースからメトリクスを作成し、そのメトリクスをフォローすることで傾向や外れ値、その他の変化を定期的に確認できる機能です。
Tableau Cloud上で動作し、ユーザーはWebブラウザで利用できます。
メトリクス
ここでいうメトリクスは、大きく以下の3つを定めた定義のようなものです。
- メジャー項目(1つ):売上や利益といった、定期的に傾向を確認したい数値項目。
- ディメンション項目(複数):カテゴリや地域といった、メジャー項目を分析する切り口。利用者はここで定義されたディメンションを用いて、詳細画面からさらに深堀分析が可能です。
- 時系列項目(1つ):傾向確認するための時系列項目。また傾向変化の比較対象(前日、前年など)も定義する必要があります。
権限周り
基本的な作成や参照の権限は以下の通り。
- メトリクスを作成できる人:Creator, Explorer
- メトリクスを参照できる人:Creator, Explorer, Viewer
メトリクスの作成
メトリクスの作成はすべてWeb画面で実施します。
作成自体はとても簡単で、5分程度で完了できました。
1.データソースを選ぶ
新規作成画面に移るとまずはデータソース選択画面が表示されます。
メトリクス定義したいデータソースを選択します。
2.メトリクス名や説明等を入力
メトリクス名等の基本情報を入力します。
3.メジャー項目・時系列項目を設定
メトリクスとして定期確認したいメジャー項目や、時系列項目を設定します。
この時点ですでに右側にプレビューが表示されていますね。
4.ディメンション項目・数値形式を設定
深堀分析する際に切り口として設定したいディメンション項目や、メジャー項目の数値形式を設定します。
5.作成
メトリクスを作成すると、下記のようにユーザーにメトリクスが公開されます。
各ユーザーば「Browse Metrics」タブから希望するメトリクスをフォローすることで、傾向を定期的に確認することができます。
メトリクス画面
メトリクス画面には、大きく概要タブと詳細タブ、インサイト発見画面の3つが存在します。
※Chromeの翻訳で少し変な和訳になっています。
概要タブ
自然言語と線グラフで傾向をわかりやすく伝えてくれます。
上部のフィルタを変更するたびに文章とグラフも再生成されます。
詳細タブ
こちらは自然言語による説明はなく、ユーザーがそれぞれのディメンションを自由に切り替えられるようになっています。
こちらのディメンションは先ほどのメトリクス作成時に定義したものです。
インサイト
「Ask」ボタンをクリックすることでメトリクスに対して自由記述で質問できる機能です。
適当な単語などを打つと質問文自体も提案してくれます。
おわりに
実際の現場では単純に単一メジャーを定期監視したい場面も多く、そうした場面ではTableau Pulseは非常に有用な機能なのではないかと感じました。
またTableau Pulseでは一つのメジャー項目を独立して定義でき、複数のワークブックでメジャー定義が分散することも防げるのではないかと感じました。(「売上」という名称で定義が複数ある、みたいな)
まだまだ触ってみたレベルなので、今後は実際に業務で利用して活用していきたいと思います!
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